カレンダーをWebhooksでDiscordに投稿

以下の記事でDavCalやGoogleカレンダーをコマンドラインで閲覧できるようになりました.

せっかくなのでDiscordにも毎朝その日のイベントを投稿するようにしてみます.

DiscordはWebhooksを使ってかんたんにメッセージを投稿することが出来ます.

投稿したいチャンネルの⚙アイコン「チャンネルの編集」から「連携サービス」→「ウェブフック」から操作できます.
新しいウェブフックを作成し,投稿チャンネルを確認して「ウェブフックURLをコピー」でWebhooks URLを入手します.

curlで投稿テストをしてみます.

$ curl -X POST -H "Content-Type: application/json" \
  -d '{"username": "ボット", "content": "こんにちは🤖"}' \
  'https://ptb.discord.com/api/webhooks/826777625053495306/QZoG2LLZOFlsKO_Auf1IQcXHVFozlgU37EGO9bhQKAifzZ0VAkyIYuQjRSzuOvC7U1gR'

Discord bot

これで投稿できました :)

Discordにメッセージを投稿できるようになったので,以下のエントリで書いた khal コマンドで今日1日分の予定タイトルを入手してDiscordに投稿するようにしてみます.

以下の適当なScriptを用意しました.

2021-04-01 編集)
イベントがない日にも投稿してしまっていたのを修正&Bashismだったのをshで動くよう修正

#!/bin/sh
# khalコマンドで今日の予定を入手してDiscordにpostする
# https://matoken.org/blog/2021/03/31/post-your-calendar-to-discord-with-webhooks/

# DiscordのWebhook URL
# 以下のURLを参考に入手して設定する
# https://support.discord.com/hc/ja/articles/228383668-%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%AB-Webhooks%E3%81%B8%E3%81%AE%E5%BA%8F%E7%AB%A0
DISCORD_WEBHOOK='https://ptb.discord.com/api/webhooks/…………'

# khal
#   list -> 一覧表示
#   --format "{title}" -> タイトルだけ表示
#   today -> 今日から
#   today -> 今日まで
# sed -> jsonの改行形式に変換
CAL=$(khal list --format "{title}" today today | sed -z -e "s/\n/\\\\\\\\n/g")

# イベントのない日は投稿せず終了
if [ "${CAL}" = 'No events\\n' ]
then
  echo "${CAL}"
  exit
fi

MSG=$(printf '{"username": "今日のイベント📅", "content": "%s"}\n' "${CAL}")
echo "$MSG"

# Discord WebHock でKagolug の#random へpost
curl -X POST -H "Content-Type: application/json" \
	-d "${MSG}" \
	"${DISCORD_WEBHOOK}"

試しに実行すると投稿されました.

手動で叩くのは面倒すぎるので自動実行するようにcrontabに登録しておきます.

$ crontab -l | grep calpost
58 4 * * *      /home/matoken/bin/calpost.sh 2>&1 > /home/matoken/tmp/cron/calpost.sh.log

毎日04:58に実行するようにしました.

環境
$ dpkg-query -W vdirsyncer khal curl bash
bash    5.0-4
curl    7.64.0-4+deb10u1
khal    1:0.9.10-1.1
vdirsyncer      0.16.7-2
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux 10 (buster)
Release:        10
$ uname -m
x86_64

カレンダーのDavCalをコマンドラインに出力したい

何らかの日程を決めるときに未来の日程を見ながら決めたいことがあります.
Webベースでいいかと思ったのですが,特に低解像度だとタイトルの一部しか表示されずよくわかりません.コピーペーストしてEtherPadなどに貼るといいですが時間がかかるし面倒です.
DavCalなどの情報を範囲指定して表示出来ると便利そうだなと思いました.

はじめはコマンドを叩いて範囲指定して表示するようなものがないかと思ったのですが見つかりませんでした.少し面倒ですが, vdirsyncer でリモートのカレンダーをローカルにコピーして khal コマンドで表示するようにしてみました.

Vdirsyncer の導入と設定

Vdirsyncer はカレンダーとコンタクトをローカルと同期できるソフトウェアです.これでリモートのDavCal の情報をローカルに同期します.

$ sudo apt install vdirsyncer (1)
$ mkdir ~/.config/vdirsyncer
$ vi ~/.config/vdirsyncer/config (2)
$ cat ~/.config/vdirsyncer/config
[general]
status_path = "~/.vdirsyncer/status/"

[pair my_calendars]
a = "my_calendars_local"
b = "my_calendars_remote"
collections = null
metadata = ["color"]

[storage my_calendars_local]
type = "filesystem"
path = "~/.calendars/"
fileext = ".ics"

[storage my_calendars_remote]
type = "caldav"
url = "https://files.matoken.org/remote.php/dav/public-calendars/YW5gc6gMG8tC63AH?export"
  1. Vdirsyncer の導入
  2. 設定ファイル作成

これでとりあえず Vdirsyncer を導入して,リモートの CalDav 形式のカレンダーをローカルのストレージに同期できます.
設定ファイルは以下のページを参考にしました.相互同期はせず,リモートのデータをローカルに同期するだけの動作のつもりです.

$ vdirsyncer discover my_calendars (1)
Discovering collections for pair my_calendars
my_calendars_local:
my_calendars_remote:
  - "YW5gc6gMG8tC63AH" ("onlin_event (matoken)")
warning: No collection "YW5gc6gMG8tC63AH" found for storage my_calendars_local.
Should vdirsyncer attempt to create it? [y/N]: y
Saved for my_calendars: collections = ["YW5gc6gMG8tC63AH"]
$ vdirsyncer sync (2)
Syncing my_calendars/YW5gc6gMG8tC63AH
Copying (uploading) item 05f764a4-8c30-46ed-a0fe-62c67d3975a8 to my_calendars_local/YW5gc6gMG8tC63AH
Copying (uploading) item 1acc3691-a12b-4534-a4e2-6ee6213ecff1 to my_calendars_local/YW5gc6gMG8tC63AH
Copying (uploading) item 202e727b-0431-40b5-8008-9ada1269c7c8 to my_calendars_local/YW5gc6gMG8tC63AH
Copying (uploading) item 2312a403-b2e6-4716-9c6f-45aa94519654 to my_calendars_local/YW5gc6gMG8tC63AH
  :
$ ls ~/.calendars/YW5gc6gMG8tC63AH/ | head (3)
05f764a4-8c30-46ed-a0fe-62c67d3975a8.ics
1acc3691-a12b-4534-a4e2-6ee6213ecff1.ics
202e727b-0431-40b5-8008-9ada1269c7c8.ics
2312a403-b2e6-4716-9c6f-45aa94519654.ics
263c2df9-ad9b-40d5-a946-614af7bc10ae.ics
29cbecc8-0b88-41da-b7d0-0c71062eb6b4.ics
2c66d40f-f5bd-4a67-bfb9-9bbb0258a966.ics
2e81f5bd-1aad-435a-bfa4-4a3ebe75e489.ics
30d41952-4dc3-4f10-bb6d-3311593f1d25.ics
3335be8d-9dd6-4b5e-81e9-a292d56fa17e.ics
  1. 設定を探索して初期化.設定を作ったときに実行.
  2. カレンダーを同期.定期的に実行.
  3. 同期されたデータが .ics ファイルとして作られているのを確認.

カレンダーがローカルに同期されました :)
vdirsyncer sync は定期的に実行して同期するようにします.

$ crontab -l | grep 'vdirsyncer sync'
4 4 * * *       chronic vdirsyncer sync

crontab に設定して1日1回同期するようにしました.
chronic を挟んでいますが,これはmoreutils のコマンドの1つで,正常終了時にはメッセージを出力しないというものです.エラー時だけメールが飛ぶはず.

khalの導入と設定

カレンダーの同期は出来ましたが,icsファイルがあるだけなので閲覧が不便です.閲覧するために khal コマンドを利用します.

$ sudo sudo apt install khal
$ mkdir ~/.config/khal
$ vi ~/.config/khal/config
$ cat ~/.config/khal/config
[calendars]
  [[event]]

    path = ~/.calendars/YW5gc6gMG8tC63AH/
    readonly = True

[locale]
timeformat = %H:%M
dateformat = %Y-%m-%d
longdateformat = %Y-%m-%d
datetimeformat = %Y-%m-%d %H:%M
longdatetimeformat = %Y-%m-%d %H:%M

khalを導入して設定を書いてみました.pathは Vdirsyncer で同期された場所を指定します.
この状態でkhalを叩くとこんな感じで表示されました.

$ khal
    Mo Tu We Th Fr Sa Su     Tomorrow, 2021-03-31
Mar  1  2  3  4  5  6  7     20:00-21:30 TechLION vol.37 〜TechLION出演者に聞く、この1年とこの10年。そして未来〜 :: # 視聴方法  本イベントはYouTubeにて配信します  視聴URLは決まり次第掲載します  #
     8  9 10 11 12 13 14     プログラム  2011年3月に旗揚げしたTechLIONが10周年を迎えるにあたり、記念試合をオンラインイベントとして行います。   ト
ークセッションでは、これまでTechLIONに出演してくださった皆さんに、IT業界の最近の状況、
    15 16 17 18 19 20 21     10年間の変化、今後の予想などをお聞きします。事前に実施したアンケート結果を見ながらMCの2名が進行しますが、回答によっ
ては出演者の方もトークにご参加いただきます。
    22 23 24 25 26 27 28     TechLION旗揚げ記念日でもある3月31日の夜、お酒を片手にお楽しみください!    * 出演:これまでのTechLIONにご出演の皆さ
ん   * MC:法林浩之、馮富久  # 開催概要    * 名称:TechLION
Apr 29 30 31  1  2  3  4     vol.37 〜TechLION出演者に聞く、この1年とこの10年。そして未来〜   * 主催:チームTechLION   * 協賛:USP研究所、技術評
論社   * 後援:日本UNIXユーザ会   *
     5  6  7  8  9 10 11     日時:2021年3月31日(水) 20:00開演、21:30終了予定   * 場所:オンライン (YouTubeにて配信)   * 料金:無料   * 公式タグ
:techlion   * 問い合わせ先:チームTechLION
    12 13 14 15 16 17 18     (E-mail:staff[at]techlion.jp)  # イベント詳細  https://techlion.jp/vol37
    19 20 21 22 23 24 25     https://techlion.connpass.com/event/205623/
May 26 27 28 29 30  1  2
     3  4  5  6  7  8  9
    10 11 12 13 14 15 16
    17 18 19 20 21 22 23
    24 25 26 27 28 29 30
Jun 31  1  2  3  4  5  6

ikhalコマンドを使うとダンプではなく,tuiのhalが起動してインタラクティブに操作できます.

ikhal

ちょっと冗長なので --format "title}" でタイトルだけ表示するようにしてみました.

$ khal list --format "{title}"
Tomorrow, 2021-03-31
TechLION vol.37 〜TechLION出演者に聞く、この1年とこの10年。そして未来〜

今日だけや,今日から7日間など範囲指定も出来ます.

$ khal list --format "{title}" today today (1)
$ khal list --format "{title}" today 7days (2)
$ khal list --format "{title}" 2021-03-01 2021-03-31 (3)
$ faketime 2021-03-03 khal list --format "{title}" today (4)
  1. 今日から今日まで表示
  2. 今日から7日間表示
  3. 03/01〜03/31まで表示
  4. faketimeで03/03としてkhalを実行

URLも表示したいけど,あっても.icsのDiscriptionの中などなのでちょっと面倒そうなので今回は諦めました.必要なときはカレンダーを参照することにします.

複数のカレンダーの設定

2つ目のカレンダーを登録してみます.次は日本の休日カレンダーを登録してみます.

~/.config/vdirsyncer/config に以下の設定を追記します.

[pair holiday_calendars]
a = "holiday_calendars_local"
b = "holiday_calendars_remote"
collections = null
metadata = ["color"]

[storage holiday_calendars_local]
type = "filesystem"
path = "~/.calendars/holiday_calendars/"
fileext = ".ics"

[storage holiday_calendars_remote]
type = "http"
url = "https://www.google.com/calendar/ical/ja.japanese%23holiday%40group.v.calendar.google.com/public/basic.ics"

設定反映してカレンダーを同期します.

$ vdirsyncer discover holiday_calendars
$ vdirsyncer sync holiday_calendars

次にkhalの設定です.
~/.config/khal/config[calendars] セクションに以下の設定を追記します.

  [[holiday]]
    path = ~/.calendars/holiday_calendars/
    readonly = True

この状態でkhalを実行してみると祝日も表示されるようになりました :)

$ khal list --format "{title}" 2021-03-20 1days
Saturday, 2021-03-20
春分の日
NBUG 2021年3月例会[第250回例会]
Kernel/VM探検隊online part2

ということで当初思っていたより少し面倒でしたが,とりあえずやりたいことが出来るようになりました :)

環境

$ dpkg-query -W vdirsyncer khal faketime
faketime        0.9.7-3
khal    1:0.9.10-1.1
vdirsyncer      0.16.7-2
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux 10 (buster)
Release:        10
$ uname -m
x86_64

標準入力の結果をシームレスに選択してクリップボードにコピーする「yank」

ターミナルからの標準入力の結果をシームレスに選択してクリップボードにコピーしてくれる yank というコマンドを知りました.

yankは各種環境のパッケージが用意されています.
Debian sid amd64 / Ubuntu 21,04 amd64 / Raspberry Pi OS buster armhf では yank というパッケージで提供されているのでこれを導入します.

$ sudo apt install yank (1)
$ yank (2)
bash: yank: command not found
$ dpkg -L yank | grep bin/ (3)
/usr/bin/yank-cli
  1. yank パッケージを導入
  2. yankコマンドが見つからない
  3. Debian系では名前空間の衝突のためにコマンド名が yank-cli になっている.

とりあえず導入できましたが,Debian環境だと yank コマンドが見つかりません.他のパッケージと名前が競合してしまっているので yank-cli として提供されているようです.

The binary is installed at /usr/bin/yank-cli due to a naming conflict.

— ‘https://github.com/mptre/yank
$ apt-file search /bin/yank
emboss: /usr/bin/yank
yank: /usr/bin/yank-cli

競合しているのはなんds楼と検索してみると emboss というパッケージのようです.

ヨーロッパ分子生物学オープンソフトウェアスイート
EMBOSS は、分子生物学のユーザコミュニティ (例: EMBnet) のために開発された オープンソースな解析用ソフトウェアパッケージです。このソフトウェアを 使うことで、様々なフォーマットで書かれたデータを自動的に処理したり、 ウェブから配列データを透過的に取得したりもできます。また、このパッケージには 拡張ライブラリが含まれているので、真のオープンソース精神に則って ソフトウェアを開発しリリースできるプラットフォームです。 さらに、EMBOSS は様々な配列解析用パッケージやツールとシームレスに 統合されています。EMBOSS は、長く続いた商用パッケージソフトウェアへの流れを 断ち切ったのです。

なかなか熱そうなプロジェクトのようです.

使わないならalias等でyankに向けてもいいかもしれません.

とりあえず導入出来たので試してみます.

yank 01

$ apt-cache search yank | yank-cli
elpa-csv-mode - Emacs major mode for editing comma/char separated values
python3-readlike - GNU Readline-like line editing module
yank - interactively select and yank terminal output to stdout or xsel

apt-cache search の結果を yank で受けてカーソルなどで単語単位で移動してEnterで選択した部分をクリップボードにコピーします.
クリップボード貼付けをするとたしかにコピーされていました.
例えばパッケージ名をコピーして, $ sudo apt install \`xsel\` のようにして使うと便利そうです.

その他便利そうなオプションとして, -d があります.cutコマンドの-dと同じようにデリミタが指定できます.

$ nkf -w mntemsadext00_rct.csv | yank-cli -d,

こんな感じでcsvファイルに , を指定してあげると,各項目がコピーできます.

しかし,yankはページ跨ぎが出来ないようです.1ページ目のものしかコピーできません.こういう場合はyankに渡す前にフィルタしてあげるといいようです.grepや,昨日このblogで紹介したyankと同じ作者の「pick」もこういうときに便利です.

$ nkf -w mntemsadext00_rct.csv | grep 田代 | yank-cli -d,`
$ nkf -w mntemsadext00_rct.csv | pick | yank-cli -d,`

なにかの結果の一部が欲しいときに便利そうです.

環境1
$ dpkg-query -W yank pick
pick	2.0.2-1
yank	1.1.0-2
$ lsb_release -dr
Description:	Raspbian GNU/Linux 10 (buster)
Release:	10
$ uname -m
armv7l
$ cat /proc/device-tree/model ;echo
Raspberry Pi 3 Model B Rev 1.2
環境2
$ dpkg-query -W yank pick
pick	2.0.2-1.1
yank	1.2.0-1
$ lsb_release -dr
Description:	Debian GNU/Linux bullseye/sid
Release:	unstable
$ uname -m
x86_64

コマンドライン標準入力からあいまい検索が出来る「pick」

コマンドラインの標準入力をあいまい検索してその結果を主治力出来るpickというコマンドを知ったので試してみました.

たくさんの環境パッケージがあります.今回はDebian sid amd64とRaspberry Pi OS buster armhfで pick パッケージを導入しました.

$ sudo apt install pick (1)
$ ls ~/Downloads/*.pdf | wc -l (2)
181
$ ls ~/Downloads/*.pdf | pick | xargs -I{} xpdf "{}" (3)
rpi (4)
/home/matoken/Downloads/rpi_DATA_CM_3p0.pdf
/home/matoken/Downloads/rpi_MECH_3b_1p2.pdf
/home/matoken/Downloads/RPi-Camera-User-Manual.pdf
/home/matoken/Downloads/rpi_SCH_3b_1p2_reduced.pdf
/home/matoken/Downloads/rpi_SCH_4b_4p0_reduced.pdf
/home/matoken/Downloads/rpi_SCH_ZeroW_1p1_reduced.pdf
/home/matoken/Downloads/RPi_Pi Pico_Digital Edition.pdf
  1. pick パッケージ導入
  2. pdfファイルがたくさんある
  3. lsの結果をpickを挟んでxpdfに渡す
  4. 「rpi」とキーワードを入力することで絞り込まれる

pick 01

上下カーソル入力で結果を選択,Enterで確定.確定された行はSTDOUTに出力され,今回の例では xpdf で開かれる.

コマンド結果が多くて grep を繋いでいくみたいなときに pick を使うとインタラクティブに絞り込まれたりしてわかりやすいです.

似たものに sysboxchoose-stdin というものもあります.

環境1
$ dpkg-query -W pick
pick    2.0.2-1.1
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux bullseye/sid
Release:        unstable
$ uname -m
x86_64
環境2
$ dpkg-query -W pick
pick    2.0.2-1
$ lsb_release -dr
Description:    Raspbian GNU/Linux 10 (buster)
Release:        10
$ uname -m
armv7l
$ cat /proc/device-tree/model ;echo
Raspberry Pi 3 Model B Rev 1.2

ターミナルダッシュボードのWTFを少し試す

WTFというGo製のターミナルダッシュボードを見かけたので少し試してみました.

導入はLinuxのamd64/armv6/arm64,macOSのamd64/arm64はGitHub releaseページにあるのでそれを使うのが手っ取り早いです.
今回はarmv6をRaspberry Pi 3 Model BのRaspberry Pi OS armhfで試しました.

$ wget https://github.com/wtfutil/wtf/releases/download/v0.36.0/wtf_0.36.0_linux_armv6.tar.gz https://github.com/wtfutil/wtf/releases/download/v0.36.0/wtf_0.36.0_checksums.txt (1)
$ sha256sum -c ./wtf_0.36.0_checksums.txt 2>&1 | grep wtf_0.36.0_linux_armv6.tar.gz: (2)
wtf_0.36.0_linux_armv6.tar.gz: OK
$ tar tvf ./wtf_0.36.0_linux_armv6.tar.gz (3)
-rw-r--r-- ccummer/staff 34534 2021-03-23 19:20 wtf_0.36.0_linux_armv6/CHANGELOG.md
-rw-r--r-- ccummer/staff 14878 2018-12-01 01:13 wtf_0.36.0_linux_armv6/LICENSE.md
-rw-r--r-- ccummer/staff 39700 2021-03-20 13:46 wtf_0.36.0_linux_armv6/README.md
-rwxr-xr-x ccummer/staff 41615360 2021-03-23 19:35 wtf_0.36.0_linux_armv6/wtfutil
$ tar xf ./wtf_0.36.0_linux_armv6.tar.gz (4)
$ wtf_0.36.0_linux_armv6/wtfutil (5)
  1. Releases ページから最新のバイナリとチェックサムファイルを入手
  2. チェックサムファイルの中を見ると桁数的にsha256のようだったので,sha256sumでチェックサムを確認
  3. アーカイブの確認
  4. アーカイブの展開
  5. WTF起動

バイナリアーカイブをダウンロードして展開しました.
wtf_0.36.0_linux_armv6/wtfutil を実行すると既定値で起動します.しかし娘の設定だとターミナルサイズ固定だったりあまり嬉しくありません.

リポジトリの _sample_configs 以下にサンプルがあるのでこれを指定して起動してみます.

設定ファイルは既定値は ~/.config/wtf/config.yml を使います.存在しない場合はデフォルトのものが生成されます.若しくは wtf の -c, --config= オプションで指定した設定ファイルを指定できます.

$ wtf_0.36.0_linux_armv6/wtfutil --config=../src/wtf/_sample_configs/sample_config.yml

wtf 01

wtfリポジトリの _sample_configs/sample_config.yml を指定して起動するとこんな感じでターミナルサイズにも追従していい感じです.

wtf 02

diff --git a/_sample_configs/sample_config.yml b/_sample_configs/sample_config.yml
index e16690a0..fa3bf5c0 100644
--- a/_sample_configs/sample_config.yml
+++ b/_sample_configs/sample_config.yml
@@ -73,10 +73,21 @@ wtf:
         width: 1
       refreshInterval: 15
       sort: "alphabetical"
+    feedreader:
+      enabled: true
+      feeds:
+        - https://nitter.matoken.org/matoken1/rss
+      feedLimit: 10
+      position:
+        top: 1
+        left: 3
+        height: 1
+        width: 1
+      updateInterval: 14400
     battery:
       type: power
       title: "⚡️"
-      enabled: true
+      enabled: false
       position:
         top: 1
         left: 3

Raspberry Piは電源ステータスは見えないので無効にして代わりにfeedreaderを有効にしてNitter経由でTwitterのRSSフィードを表示してみました.

日本語や絵文字も崩れず表示できて良さそうですね.

その他にもたくさんのモジュールがあるようです.こちらのページから確認できます.(Nitterを通さなくてもTwitterモジュールもあった)

自分の用途に合わせて設定していくと便利そうです.

環境
$ wtf_0.36.0_linux_armv6/wtfutil --version
0.36.0 (2021-03-23T10:33:30Z)
$ lsb_release -dr
Description:    Raspbian GNU/Linux 10 (buster)
Release:        10
$ uname -m
armv7l
$ cat /proc/device-tree/model ;echo
Raspberry Pi 3 Model B Rev 1.2

Raspberry Pi の OSイメージを書き込む Raspberry Pi Imager v1.6 の新機能で書き込み時にカスタマイズ

Raspberry Pi で利用するストレージへのOSイメージ書き込みツールのRaspberry Pi Imagerの最新版のv1.6がリリースされたようです.

自分は出た当初少し試しただけで他のツールに比べて嬉しいことがあまりないと感じたので使っていなかったのですが,このv1.6ではイメージのカスタマイズ機能が入ったようなので試してみました.

Raspberry Pi Imagerの導入

$ sudo apt install rpi-imager

Raspberry Pi OSであればパッケージが存在するのでこれを導入すればokです.

Linux/Windows/macOSはGitHubのreleaseページから入手できます.
若しくは,Raspberry Pi downloadsページにもあります.こちらだとGutHubとファイル名が違いますがamd64の.debをdiffしてみると同じもので署名ファイルもあります..AppImageもありますが試してみると最新ではないようでした.

$ wget https://github.com/raspberrypi/rpi-imager/releases/download/v1.6/rpi-imager_1.6_amd64.deb (1)
$ wget https://downloads.raspberrypi.org/imager/imager_1.6_amd64.deb https://downloads.raspberrypi.org/imager/imager_1.6_amd64.deb.sig (2)
$ diff ./imager_1.6_amd64.deb ./rpi-imager_1.6_amd64.deb (3)
$ gpg2 --verify ./imager_1.6_amd64.deb.sig (4)
gpg: assuming signed data in './imager_1.6_amd64.deb'
gpg: Signature made Tue 16 Mar 2021 08:56:51 PM JST
gpg:                using RSA key 54C3DD610D9D1B4AF82A37758738CD6B956F460C
gpg: Good signature from "Raspberry Pi Downloads Signing Key" [unknown]
gpg: WARNING: This key is not certified with a trusted signature!
gpg:          There is no indication that the signature belongs to the owner.
Primary key fingerprint: 54C3 DD61 0D9D 1B4A F82A  3775 8738 CD6B 956F 460C
$ gpg2 --verify ./imager_1.6_amd64.deb.sig ./rpi-imager_1.6_amd64.deb
gpg: Signature made Tue 16 Mar 2021 08:56:51 PM JST
gpg:                using RSA key 54C3DD610D9D1B4AF82A37758738CD6B956F460C
gpg: Good signature from "Raspberry Pi Downloads Signing Key" [unknown]
gpg: WARNING: This key is not certified with a trusted signature!
gpg:          There is no indication that the signature belongs to the owner.
Primary key fingerprint: 54C3 DD61 0D9D 1B4A F82A  3775 8738 CD6B 956F 460C
$ sudo apt install ././imager_1.6_amd64.deb (5)
  1. GitHubからダウンロード
  2. downloads.raspberrypi.orgからダウンロード
  3. ファイル名は違うけど同じ内容なのを確認
  4. 署名確認
  5. インストール

Debian sid amd64環境ではAppImageが古いので.debを導入しました.

Imagerの起動と書き込み設定

Raspberry Pi ロゴのアイコンの「Imager」や, rpi-imager を実行すると起動します.

ここで,「ctrl + shift + x」を押すことで今回のカスタマイズ用の拡張オプション画面が表示されます.

rpi imager01
rpi imager02
rpi imager03
rpi imager04

今回はhostnameの修正,SSHの有効化,ssh公開鍵の登録,Wi-Fi 設定,タイムゾーンの設定を行いました.

「SAVE」して「RASPBERRY PI OS LITE (32-BIT)」を書き込んでみました.

書き込みが終了しても1つ目のパーティション(/boot)がマウントされたままでした.これはバグかな?(1回しか試していないので勘違いかもしれない)

$ mount | grep /dev/mmcblk0p1 (1)
/dev/mmcblk0p1 on /media/matoken/boot type vfat (rw,nosuid,nodev,relatime,uid=1000,gid=1000,fmask=0022,dmask=0022,codepage=437,iocharset=ascii,shortname=mixed,showexec,utf8,flush,errors=remount-ro,uhelper=udisks2)
$ sudo umount /dev/mmcblk0p1 (2)
  1. 1つ目のパーティションがマウントされたまま
  2. アンマウントする

カスタマイズ内容確認

書き込まれたメディアの中を見ると /boot/firstrun.sh が作成されていました.Raspberry Pi Imagerは直接設定を書き換えるわけではなく,OSイメージを書き込んだあと子のファイルを作って,Raspberry Pi OSの初回起動時にこのscriptを実行して設定を反映していくようです.

/boot/firstrun.sh
#!/bin/bash

set +e

CURRENT_HOSTNAME=`cat /etc/hostname | tr -d " \t\n\r"`
echo raspberrypi-custom >/etc/hostname
sed -i "s/127.0.1.1.*$CURRENT_HOSTNAME/127.0.1.1\traspberrypi-custom/g" /etc/hosts
FIRSTUSER=`getent passwd 1000 | cut -d: -f1`
FIRSTUSERHOME=`getent passwd 1000 | cut -d: -f6`
install -o "$FIRSTUSER" -m 700 -d "$FIRSTUSERHOME/.ssh"
install -o "$FIRSTUSER" -m 600 <(echo "ssh-ed25519 AAAAC3NzaC1lZDI1NTE5AAAAIPgwY9aZPxN/YoBBzd7TOcCk7EuGO0E9PuUjCHPtTuHP mk@x220") "$FIRSTUSERHOME/.ssh/authorized_keys"
echo 'PasswordAuthentication no' >>/etc/ssh/sshd_config
systemctl enable ssh
cat >/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf <<WPAEOF
country=JP
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
ap_scan=1

update_config=1
network={
	ssid="matoken"
	psk="○○○○○○○○○○○○"
}

WPAEOF
chmod 600 /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
rfkill unblock wifi
for filename in /var/lib/systemd/rfkill/*:wlan ; do
  echo 0 > $filename
done
rm -f /etc/xdg/autostart/piwiz.desktop
rm -f /etc/localtime
echo "Asia/Tokyo" >/etc/timezone
dpkg-reconfigure -f noninteractive tzdata
cat >/etc/default/keyboard <<KBEOF
XKBMODEL="pc105"
XKBLAYOUT="us"
XKBVARIANT=""
XKBOPTIONS=""
KBEOF
dpkg-reconfigure -f noninteractive keyboard-configuration
rm -f /boot/firstrun.sh
sed -i 's| systemd.run.*||g' /boot/cmdline.txt
exit 0

ちょっと雑かなと感じるところもありますが便利な感じです.
( /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confwpa_passphrase コマンドを通してpskにしておきたいとか)

自分はsd card書き込み前にPCでマウントしてパッケージを最新にしたりインストールしたりといったことをしているので,sd card書き込みをしなくてもこのファイルを書き出してくれると嬉しいかなと思いました.

アンインストール

$ sudo apt purge rpi-imager
$ rm -r ~/.config/Raspberry\ Pi/Imager.conf ~/.cache/Raspberry\ Pi/Imager

パッケージを削除して,設定ファイルとキャッシュを削除しました.

環境

$ dpkg-query -W rpi-imager
rpi-imager      1.6
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux bullseye/sid
Release:        unstable
$ uname -m
x86_64

Debian で Linux Kernel の initramfs の圧縮形式を変更する🐧🗜️

先日「Debian sidでLinux Kernel(5.11)をbuildするメモ 」を書いたのですが,Twitterで@henrichさんからこんなメッセージが.

そういえば圧縮形式色々あったなと試してみました.

現在の圧縮形式を確認する

$ grep COMPRESS /etc/initramfs-tools/initramfs.conf
# COMPRESS: [ gzip | bzip2 | lz4 | lzma | lzop | xz | zstd ]
COMPRESS=gzip
$ file --mime-type /boot/initrd.img-`uname -r`
/boot/initrd.img-5.11.8+: application/gzip

設定は gzip で,実際のファイルもgzipになっています.
圧縮形式は gzip 以外に bzip2, lz4, lzma, lzop, xz, zstd が選べるようです.

圧縮形式の比較

$ ls -1sS --block-size=1 ./initrd.img-5.11.8+.*
183033856 ./initrd.img-5.11.8+.raw
 81076224 ./initrd.img-5.11.8+.lz4
 78315520 ./initrd.img-5.11.8+.lzop
 54329344 ./initrd.img-5.11.8+.gzip
 51761152 ./initrd.img-5.11.8+.zstd
 50081792 ./initrd.img-5.11.8+.bz2
 36548608 ./initrd.img-5.11.8+.xz
 36540416 ./initrd.img-5.11.8+.lzma

容量がどのくらいになるのか各アーカイバで圧縮してみました.

$ \time -f %e cat ./initrd.img-5.11.8+.raw > /dev/null
0.03
$ \time -f %e lz4cat ./initrd.img-5.11.8+.lz4 > /dev/null
0.38
$ \time -f %e lzop -d -c ./initrd.img-5.11.8+.lzop > /dev/null
0.42
$ \time -f %e zstdcat ./initrd.img-5.11.8+.zstd > /dev/null
0.44
$ \time -f %e zcat ./initrd.img-5.11.8+.gzip > /dev/null
1.38
$ \time -f %e lzma -d -c ./initrd.img-5.11.8+.lzma > /dev/null
3.22
$ \time -f %e xzcat ./initrd.img-5.11.8+.xz > /dev/null
3.37
$ \time -f %e bzcat ./initrd.img-5.11.8+.bz2 > /dev/null
9.39

展開時間も確認してみました.

圧縮形式 圧縮データ量(byte) 展開時間(秒)

raw

183033856

0.03

lz4

81076224

0.38

lzop

78315520

0.43

gzip

54329344

1.38

zstd

51761152

0.44

bzip2

50081792

9.39

xz

36548608

3.37

lzma

36540416

3.22

圧縮データの圧縮率などは既定値のままで,展開時間は \time -f %e zcat ./initrd.img-5.11.8+.gzip > /dev/null 若しくは \time -f %e lzma -d -c ./initrd.img-5.11.8+.lzma > /dev/null のようにして測りました.

サイズでは raw > lz4 ≒ lzop > gzip ≒ zstd ≒ bz2 > xz ≒ lzma な感じで,
展開速度は bz2 > xz ≒ lzma > gzip > zstd ≒ lzop ≒ lz4 > raw な感じです.

Caution
時間についてはデスクトップ環境で色々動いている状態で1回しか測っていないので目安程度にしてください.
Caution
ここでは既定値で圧縮しましたが,zstd, lz4, xzについてはinitramfs作成時に圧縮オプションなどが既定値と違うようなので目安程度にしてください.

容量的にはxz, lzmaが良さそうですが展開時間がとても増えそうです.zstdはgzipより速くて小さくなって良さそうです.
ということでzstdにしてみます.

initramfsを zstd で作り直す

$ sudo git -C /etc diff HEAD /etc/initramfs-tools/initramfs.conf
diff --git a/initramfs-tools/initramfs.conf b/initramfs-tools/initramfs.conf
index 01bdd85..a0c051b 100644
--- a/initramfs-tools/initramfs.conf
+++ b/initramfs-tools/initramfs.conf
@@ -41,7 +41,7 @@ KEYMAP=n
 # COMPRESS: [ gzip | bzip2 | lz4 | lzma | lzop | xz | zstd ]
 #

-COMPRESS=gzip
+COMPRESS=zstd

 #
 # DEVICE: ...

/etc/initramfs-tools/initramfs.conf を編集して, COMPRESSzstd に変更します.

$ update-initramfs -h

Usage: update-initramfs {-c|-d|-u} [-k version] [-v] [-b directory]

Options:
 -k version     Specify kernel version or 'all'
 -c             Create a new initramfs
 -u             Update an existing initramfs
 -d             Remove an existing initramfs
 -b directory   Set alternate boot directory
 -v             Be verbose

See update-initramfs(8) for further details.

$ sudo update-initramfs -k `uname -r` -u -v

update-initramfs で更新を行います.

$ ls -s --block-size=1 /boot/initrd.img-5.11.8+
54542336 /boot/initrd.img-5.11.8+
$ ls -s --block-size=1 /boot/initrd.img-5.11.8+
41611264 /boot/initrd.img-5.11.8+
$ file --mime-type /boot/initrd.img-5.11.8+
/boot/initrd.img-5.11.8+: application/zstd
$ zstd -lv /boot/initrd.img-5.11.8+
*** zstd command line interface 64-bits v1.4.8, by Yann Collet ***
/boot/initrd.img-5.11.8+
# Zstandard Frames: 1
Window Size: 8.00 MB (8388608 B)
Compressed Size: 39.53 MB (41446437 B)
Decompressed Size: 174.55 MB (183032320 B)
Ratio: 4.4161
Check: XXH64

出来上がったファイルを確認すると zstd になっていました.
再起動しても問題ありませんでした :)
上で確認した容量より大分小さ唸っているのは圧縮レベルの差でしょうか?

initramfs圧縮レベルの確認

$ grep zstd /usr/sbin/mkinitramfs
zstd)   compress="zstd -q -19 -T0" ;;

update-initramfs から呼ばれる mkinitramfs を確認するとzstdの圧縮レベルオプションは -19 で最高圧縮率でした.(既定値は -3 )

$ \time -f%e zstdcat -T1 /boot/initrd.img-5.11.8+ > /dev/null
0.50

その分展開時間も少し伸びていそうです.

case "${compress}" in
gzip)   # If we're doing a reproducible build, use gzip -n
        if [ -n "${SOURCE_DATE_EPOCH}" ]; then
                compress="gzip -n"
        # Otherwise, substitute pigz if it's available
        elif command -v pigz >/dev/null; then
                compress=pigz
        fi
        ;;
lz4)    compress="lz4 -9 -l" ;;
zstd)   compress="zstd -q -19 -T0" ;;
xz)     compress="xz --check=crc32"
        # If we're not doing a reproducible build, enable multithreading
        test -z "${SOURCE_DATE_EPOCH}" && compress="$compress --threads=0"
        ;;
bzip2|lzma|lzop)
        # no parameters needed
        ;;
*)      echo "W: Unknown compression command ${compress}" >&2 ;;
esac

周りを見てみると, lz4-9 で最高( -12 )ではないけど既定値( 1 )より圧縮率を高くしてあります.xzには整合性チェックがオプションがあるけど容量にはあまり関係ないかな?
その他は既定値のようです.

$ count=1;while [[ $count -lt 19 ]];do zstdcat /boot/initrd.img-5.11.8+ | zstd -T0 -$count -c - > /tmp/zstd-$count.zstd;count=$(( $count+1 ));done
$ ls -1sS --block-size=1 /tmp/zstd-*
56188928 /tmp/zstd-1.zstd
53272576 /tmp/zstd-2.zstd
51761152 /tmp/zstd-3.zstd
51466240 /tmp/zstd-4.zstd
50061312 /tmp/zstd-5.zstd
49614848 /tmp/zstd-6.zstd
47431680 /tmp/zstd-7.zstd
46690304 /tmp/zstd-8.zstd
46424064 /tmp/zstd-9.zstd
45973504 /tmp/zstd-10.zstd
45850624 /tmp/zstd-11.zstd
45686784 /tmp/zstd-12.zstd
45539328 /tmp/zstd-13.zstd
45371392 /tmp/zstd-14.zstd
45309952 /tmp/zstd-15.zstd
44093440 /tmp/zstd-16.zstd
42987520 /tmp/zstd-17.zstd
41705472 /tmp/zstd-18.zstd
41447424 /tmp/zstd-19.zstd
$ ls -1S /tmp/zstd-* | xargs -I{} -n1 sh -c "echo -n \"{} \"; \time -f%e zstdcat -T0 {} > /dev/null"
/tmp/zstd-1.zstd 0.37
/tmp/zstd-2.zstd 0.36
/tmp/zstd-3.zstd 0.40
/tmp/zstd-4.zstd 0.47
/tmp/zstd-5.zstd 0.44
/tmp/zstd-6.zstd 0.42
/tmp/zstd-7.zstd 0.40
/tmp/zstd-8.zstd 0.37
/tmp/zstd-9.zstd 0.35
/tmp/zstd-10.zstd 0.40
/tmp/zstd-11.zstd 0.41
/tmp/zstd-12.zstd 0.38
/tmp/zstd-13.zstd 0.39
/tmp/zstd-14.zstd 0.39
/tmp/zstd-15.zstd 0.43
/tmp/zstd-16.zstd 0.37
/tmp/zstd-17.zstd 0.42
/tmp/zstd-18.zstd 0.53
/tmp/zstd-19.zstd 0.68

圧縮レベルごとの容量と展開時間はこんな感じになりました.色々動いている環境なのでおかしそうなところがありますが大体の目安として.

Kernel build時の動作

Kernel 5.11.9 が来ていたのでビルドしてみました.

$ wget https://cdn.kernel.org/pub/linux/kernel/v5.x/incr/patch-5.11.8-9.xz
$ cd linux-5.11
$ xzcat ../patch-5.11.8-9.xz | patch -p1
$ grep ^COMPRESS= /etc/initramfs-tools/initramfs.conf
COMPRESS=zstd
$ time make -j`nproc` bindeb-pkg
$ ls -1sS ../*5.11.9*
737300 ../linux-image-5.11.9+-dbg_5.11.9+-5_amd64.deb
 59584 ../linux-image-5.11.9+_5.11.9+-5_amd64.deb
  8040 ../linux-headers-5.11.9+_5.11.9+-5_amd64.deb
  1124 ../linux-libc-dev_5.11.9+-5_amd64.deb
     8 ../linux-5.11.9+_5.11.9+-5_amd64.buildinfo
     4 ../linux-5.11.9+_5.11.9+-5_amd64.changes
$ sudo apt install ../linux-image-5.11.9+_5.11.9+-5_amd64.deb ../linux-headers-5.11.9+_5.11.9+-5_amd64.deb ../linux
-libc-dev_5.11.9+-5_amd64.deb
$ file /boot/initrd.img-5.11.9+
/boot/initrd.img-5.11.9+: Zstandard compressed data (v0.8+), Dictionary ID: None
$ ls --block-size=1 -s /boot/initrd.img-5.11.9+
41602048 /boot/initrd.img-5.11.9+
$ sudo shutdown -r now 'kernel upgrade'

問題なく zstd になりました.

参考URL

Debianのinitramfsの圧縮形式をzstdにしようというバグレポート.bullseyeはフリーズされているので入らない.

環境

$ dpkg-query -W initramfs-tools-core zstd
initramfs-tools-core    0.140
zstd    1.4.8+dfsg-2.1
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux bullseye/sid
Release:        unstable
$ uname -srm
Linux 5.11.9+ x86_64

XScreenSaverと動画視聴時のスクリーンセーバー抑制

こちらのフォーラムに回答したのですが,色々余計なことも書きたかったのでここに書いておきます.

XScreenSaverの自分の大体の設定,動画視聴時のスクリーンセーバー抑制についてです.ここではXScreenSaverの説明ですが,GnomeやKDE,Cinnamonなどでもコマンドを置き換えることでほぼ同じように使えるはずです.

Note
例えばGnome ScreenSaverの場合 xscreensaver-commandgnome-screensaver-command に置き換える

2021-03-25追記)
XScreenSaver FAQ を見ると,XScreenSaver 5.45以降はFirefox, Chrome, Chromium, MPV, VLCでの動画視聴時にスクリーンセーバーが抑制されるようになっているようです.確認すると,xprintidleはカウントされますがスクリーンセーバーは抑制されるといった動作になっているようです.

XScreenSaverの設定

$ sudo apt install xscreensaver

xscreensaver パッケージを導入します.

$ dpkg-query -W xscreensaver*
xscreensaver    5.45+dfsg1-1
xscreensaver-data       5.45+dfsg1-1
xscreensaver-data-extra 5.45+dfsg1-1
xscreensaver-gl 5.45+dfsg1-1
xscreensaver-gl-extra   5.45+dfsg1-1
xscreensaver-screensaver-bsod   5.45+dfsg1-1
xscreensaver-screensaver-dizzy  0.3-3.1

いろいろなスクリーンセーバーを使いたい場合その他のパッケージも導入します.

設定は xscreensaver-demo で行えます.

xscreensaver-demo

xscreensaver setting

私は,いくつかのスクリーンセーバーを有効にして,Modeを Random Screen Saver にして選択したスクリーンセーバーがランダムに起動するようにしています.

その他スクリーンセーバー起動時にロックするようにしています.離席時に他の人が触りにくくなります.

Blank After
指定した時間経過後スクリーンセーバー起動
Lick Screen After
スクリーンセーバー起動後指定時間でロックする(スクリーンセーバー解除時にパスワードが必要)

xscreensaver-command でスクリーンセーバー制御

xscreensaver-command というコマンドで制御が出来ます.私がよく使うオプションはこのあたりです.

-activate
スクリーンセーバーを有効にします
-deactivate
スクリーンセーバーを解除します
-lock
画面をロックします

1文字の省略形のオプションもありますが,manやhelpには載っていないので使わないほうがいいかもしれません.
私はこのコマンドで離席時画面をロックするためにキーボードショートカットに登録したり,以前は BlueProximity というソフトウェアでBluetoothデバイスを身につけてそれを持ったまま離席してある程度離れると画面をロックするというのに使っていました.(最近のDebian ではなくなっていたり,今使っているスマートフォンは少電力機能のせいかすぐロックされてしまうようになって今は使っていません.)

awesome wmでキーボード・ショートカット( Alt+l )でスクリーンロックする例.
    -- lock screen
    awful.key({ "Mod1"  }, "l", function () awful.util.spawn( "xscreensaver-command -lock",false) end),

xprintidleを見ながらスクリーンセーバー起動確認

スクリーンセーバーの設定を行って正しく起動するかを確認するとき xprintidle コマンドが便利です.

man xprintidle
       xprintidle is a utility that queries the X server for the user's idle time and prints it to stdout (in milliseconds).

Xサーバーのアイドル時間を表示してくれるコマンドです.単位はミリ秒です.

$ watch xprintidle

watch コマンドなどで定期的に呼ぶようにしてスクリーンセーバーの起動を待つとわかりやすいです.

mpvでスクリーンセーバー抑制

man mpv
       --stop-screensaver, --no-stop-screensaver
              Turns off the screensaver (or screen blanker and similar mechanisms) at startup and turns it on again on exit  (default:  yes).
              The screensaver is always re-enabled when the player is paused.

              This  is not supported on all video outputs or platforms. Sometimes it is implemented, but does not work (especially with Linux
              "desktops").

mpvにはスクリーンセーバー抑制オプションがありました.

$ echo 'alias mpv="mpv --stop-screensaver"' >> ~/.bashrc
$ source ~/.bashrc
$ alias | grep mpv
alias mpv='mpv --stop-screensaver'

alias や

$ cp /usr/share/applications/mpv.desktop ~/.local/share/applications/
$ vi ~/.local/share/applications/mpv.desktop
$ diff -u1 /usr/share/applications/mpv.desktop ~/.local/share/applications/mpv.desktop
--- /usr/share/applications/mpv.desktop 2020-08-13 05:52:09.000000000 +0900
+++ /home/matoken/.local/share/applications/mpv.desktop 2021-03-24 22:15:59.037232611 +0900
@@ -31,3 +31,3 @@
 TryExec=mpv
-Exec=mpv --player-operation-mode=pseudo-gui -- %U
+Exec=mpv --stop-screensaver --player-operation-mode=pseudo-gui -- %U
 Terminal=false

デスクトップファイルに設定しておくと良さそうです.

mplayerでスクリーンセーバー抑制

man mplayer
       -heartbeat-cmd
              Command that is executed every 30 seconds during playback via system() - i.e. using the shell.

              NOTE:  MPlayer  uses this command without any checking, it is your responsibility to ensure it does not cause security problems
              (e.g. make sure to use full paths if "." is in your path like on Windows).  It also only works when  playing  video  (i.e.  not
              with -novideo but works with -vo null).

              This can be "misused" to disable screensavers that do not support the proper X API (also see -stop-xscreensaver).  If you think
              this is too complicated, ask the author of the screensaver program to support the proper X APIs.

              EXAMPLE for xscreensaver: mplayer -heartbeat-cmd "xscreensaver-command -deactivate" file

              EXAMPLE for GNOME screensaver: mplayer -heartbeat-cmd "gnome-screensaver-command -p" file

mplayerには -heartbeat-cmd というオプションがあります.mpvと同じようにaliasやデスクトップファイルを編集しておくと便利です.

lightsOnスクリプトでスクリーンセーバー抑制

mpvやmplayerでは抑制できましたが,ウェブブラウザ等で動画閲覧時に抑制できません.そういうときに便利なのが lightsOn です.
各種動画プレイヤーや,ウェブブラウザでFlash/HTML5ビデオ再生時にスクリーンセーバーを抑制してくれます.これを使うと上のmpv/mplayerの設定も不要になります.

$ wget https://raw.githubusercontent.com/kodx/lightsOn/master/lightsOn.sh
$ chmod u+x ./lightsOn.sh
$ ./lightsOn.sh

とりあえず実行すればokです.

しかし手元の環境では xprop: unable to open display ':0.0' というメッセージで動作しませんでした.
DISPLAY番号が 0 で固定になっているせいのようです.

diff --git a/lightsOn.sh b/lightsOn.sh
index 6b5be4b..bdab249 100755
--- a/lightsOn.sh
+++ b/lightsOn.sh
@@ -162,7 +162,7 @@ checkFullscreen()
     for display in $displays
     do
         #get id of active window and clean output
-        activ_win_id=$(DISPLAY=:0.${display} xprop -root _NET_CLIENT_LIST_STACKING | sed 's/.*\, //') #previously used _NET_ACTIVE_WINDOW, but it didn't work with some flash players (eg. Twitch.tv) in firefox. Using sed because id lengths can vary.
+        activ_win_id=$(DISPLAY=${DISPLAY}.${display} xprop -root _NET_CLIENT_LIST_STACKING | sed 's/.*\, //') #previously used _NET_ACTIVE_WINDOW, but it didn't work with some flash players (eg. Twitch.tv) in firefox. Using sed because id lengths can vary.

         # Skip invalid window ids (commented as I could not reproduce a case
         # where invalid id was returned, plus if id invalid
@@ -173,8 +173,8 @@ checkFullscreen()

         # Check if Active Window (the foremost window) is in a fullscreen state
         if [[ -n $activ_win_id ]]; then
-            isActivWinFullscreen=$(DISPLAY=:0.${display} xprop -id $activ_win_id | grep _NET_WM_STATE_FULLSCREEN)
-            isActivWinAbove=$(DISPLAY=:0.${display} xprop -id $activ_win_id | grep _NET_WM_STATE_ABOVE)
+            isActivWinFullscreen=$(DISPLAY=${DISPLAY}.${display} xprop -id $activ_win_id | grep _NET_WM_STATE_FULLSCREEN)
+            isActivWinAbove=$(DISPLAY=${DISPLAY}.${display} xprop -id $activ_win_id | grep _NET_WM_STATE_ABOVE)
             log "checkFullscreen(): Display: $display isFullScreen: \"$isActivWinFullscreen\""
             log "checkFullscreen(): Display: $display isAbove: \"$isActivWinAbove\""
             if [[ "$isActivWinFullscreen" = *NET_WM_STATE_FULLSCREEN* || "$isActivWinAbove" = *NET_WM_STATE_ABOVE* ]];then

少し書き換えて使っています.

これを自動起動するようにしておくと動画視聴時に抑制されます.

私はNetworkManagerのScriptで自宅のネットワークの場合起動するようにしています.その他のネットワークでは起動しない → スクリーンセーバーが抑制されない.

環境

$ dpkg-query -W xscreensaver* mpv mplayer xprintidle
mplayer 2:1.4+ds1-1
mpv     0.32.0-2+b1
xprintidle      0.2.4-1
xscreensaver    5.45+dfsg1-1
xscreensaver-data       5.45+dfsg1-1
xscreensaver-data-extra 5.45+dfsg1-1
xscreensaver-gl 5.45+dfsg1-1
xscreensaver-gl-extra   5.45+dfsg1-1
xscreensaver-screensaver-bsod   5.45+dfsg1-1
xscreensaver-screensaver-dizzy  0.3-3.1
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux bullseye/sid
Release:        unstable
$ uname -m
x86_64

Debian sidでLinux Kernel(5.11)をbuildするメモ

Linux kernelの新機能を試したくてディストリビューションパッケージより新しいものを使いたいことがあります.
毎回注ぎ足しつぎ足しで設定しているので実際試すと足りないパッケージ等あると思いますが大雑把に最近のkernelのbuild手順をメモしておきます.

関連パッケージの導入

$ sudo apt install build-essential fakeroot gpg2
$ sudo apt build-dep linux

ソースの入手と署名の確認

$ wget https://cdn.kernel.org/pub/linux/kernel/v5.x/linux-5.11.tar.xz https://cdn.kernel.org/pub/linux/kernel/v5.x/linux-5.11.tar.sign
$ unxz ./linux-5.11.tar.xz
$ gpg --verify ./linux-5.11.tar.sign
gpg: assuming signed data in './linux-5.11.tar'
gpg: Signature made Mon 15 Feb 2021 06:11:32 PM JST
gpg:                using RSA key 647F28654894E3BD457199BE38DBBDC86092693E
gpg: Good signature from "Greg Kroah-Hartman <gregkh@linuxfoundation.org>" [unknown]
gpg:                 aka "Greg Kroah-Hartman (Linux kernel stable release signing key) <greg@kroah.com>" [undefined]
gpg:                 aka "Greg Kroah-Hartman <gregkh@kernel.org>" [unknown]
gpg: WARNING: This key is not certified with a trusted signature!
gpg:          There is no indication that the signature belongs to the owner.
Primary key fingerprint: 647F 2865 4894 E3BD 4571  99BE 38DB BDC8 6092 693E
$ tar tvf ./linux-5.11.tar | lv
$ tar xf ./linux-5.11.tar
$ cd linux-5.11

sourceは kernel.org からアーカイブを入手しました.余裕があったらgitリポジトリのほうが便利だと思います.

署名は以下から確認します.

署名はxzではなくtarに対してのものなので一旦.xzから展開した.tarで確認します.
署名チェックがOKだったら展開します.

configの作成

$ cp /boot/config-`uname -r` ./.config
$ make oldconfig

kernelの .config ファイルを現在のKernelの .config を元に作成します.
make oldconfig で差分の変更を対話形式で聞いてくるので答えていきます.すべてデフォルトにする場合は olddefconfig を使います.

$ make xconfig

カスタマイズが必要な場合は make menuconfig, nconfig 等でカスタマイズします.
GUIの場合xconfig(QT base)/gconfig(GTK+ base)などが便利だと思います.

.config が更新されます.

$ make testconfig

設定後一応テストしておきます.

セキュアブートのためのDebian UEFI証明書をコピー(セキュアブートを使わない場合はスキップ)

$ tar xf ../linux_5.10.9-1.debian.tar.xz debian/certs/

既存のDebian kernel source( apt source linux で入手可能)からコピーしてきます.(他に正攻法がある気がする)

2021-04-28 追記)
Debian pkgのLinux source から貰ってこなくても .configCONFIG_SYSTEM_TRUSTED_KEYS""にすることでエラーを回避できるようです.

@@ -9373,7 +9375,7 @@
#
CONFIG_MODULE_SIG_KEY=""
CONFIG_SYSTEM_TRUSTED_KEYRING=y
-CONFIG_SYSTEM_TRUSTED_KEYS="debian/certs/debian-uefi-certs.pem"
+CONFIG_SYSTEM_TRUSTED_KEYS=""
# CONFIG_SYSTEM_EXTRA_CERTIFICATE is not set
CONFIG_SECONDARY_TRUSTED_KEYRING=y
CONFIG_SYSTEM_BLACKLIST_KEYRING=y

Linux 5.12.0 でセキュアブート出来るのを確認しました.

build

$ time make -j`nproc` bindeb-pkg
  :
  dpkg-deb: building package 'linux-libc-dev' in '../linux-libc-dev_5.11.0-1_amd64.deb'.
dpkg-deb: building package 'linux-image-5.11.0' in '../linux-image-5.11.0_5.11.0-1_amd64.deb'.
dpkg-deb: building package 'linux-image-5.11.0-dbg' in '../linux-image-5.11.0-dbg_5.11.0-1_amd64.deb'.
 dpkg-genbuildinfo --build=binary
 dpkg-genchanges --build=binary >../linux-5.11.0_5.11.0-1_amd64.changes
dpkg-genchanges: info: binary-only upload (no source code included)
 dpkg-source --after-build .
dpkg-buildpackage: info: binary-only upload (no source included)
$ ls -1s ../linux*.deb
  7932 ../linux-headers-5.11.0_5.11.0-1_amd64.deb
728724 ../linux-image-5.11.0-dbg_5.11.0-1_amd64.deb
 52136 ../linux-image-5.11.0_5.11.0-1_amd64.deb
  1124 ../linux-libc-dev_5.11.0-1_amd64.deb

buildして成功するとパッケージが生成されます.

CPU i5-3320M/RAM 16GB/SATA SSDの環境で200分程かかりました.別の作業をしながらだとさらに時間が伸びます.

kernelパッケージを導入

$ sudo apt install ../linux-image-5.11.0_5.11.0-1_amd64.deb ../linux-libc-dev_5.11.0-1_amd64.deb ../linux-headers-5
.11.0_5.11.0-1_amd64.deb

出来上がったkernelパッケージを導入します.

古いkernelパッケージの削除

古い使わなくなったKernelパッケージはディスクを消費するので(特に /boot )削除しましょう

$ dpkg -l linux-image* | grep ^ii
ii  linux-image-5.10.0-4-amd64          5.10.19-1          amd64        Linux 5.10 for 64-bit PCs (signed)
ii  linux-image-5.11.7                  5.11.7-2           amd64        Linux kernel, version 5.11.7
ii  linux-image-5.11.8+                 5.11.8+-3          amd64        Linux kernel, version 5.11.8+
$ sudo apt purge linux-image-5.11.7

インストールされているパッケージを確認して古いものを削除します.

Machine Owner Keyで署名する(セキュアブートを使わない場合はスキップ)

前もってMOK(Machine Owner Key)の用意をして設定しておきます.MOKの作成についてはこちらを.

$ sudo sbsign --key ~/MOK.priv --cert ~/MOK.pem /boot/vmlinuz-5.11.0 --output vmlinuz-5.11.0
$ sudo mv ./vmlinuz-5.11.0 /boot/vmlinuz-5.11.0

Kernelに署名します.
ここでは作成したMOKの鍵( ~/MOK.priv )と証明書( ~/MOK.pem )を使い, /boot/vmlinuz-5.11.0 に署名して差し替えています.

$ find /lib/modules/5.11.0/updates/dkms/ -type f -print0 | xargs -0 -n1 sudo ./scripts/sign-file sha256 ~/MOK.priv ~/MOK.der

DKIMで作られたモジュールにも署名します.

追記 20210830)

/etc/dkms/sign_helper.sh というファイルがありました.

/etc/dkms/sign_helper.sh
#!/bin/sh
/lib/modules/"$1"/build/scripts/sign-file sha512 /root/mok.priv /root/mok.der "$2"

MOKのファイルを /root/mok/priv, /root/mok.der, /root/mok.pem としておくと dkms 実行時に自動的に署名してくれるようです.kernel install時だけでなく dkms 更新時などにも自動実行してくれるので署名し忘れが無くなって助かります.

changelog を見ると dkms 2.8.3-3 から入ったようです.

/usr/share/doc/dkms/changelog.Debian.gz
dkms (2.8.3-3) unstable; urgency=medium

  * dynamically generate breaks for shim-signed in Ubuntu and Derivates

 -- Gianfranco Costamagna <locutusofborg@debian.org>  Wed, 29 Jul 2020 10:30:50 +0200

再起動して反映

うまく行けば新しいKernelで起動できます.
うまく行かない場合は古いKernelで起動して設定し直しましょう.

patch

kernel.orgにはパッチが2種類あります.n.y.0からの累積パッチとすぐ前のバーションからのインクリメンタルパッチがあります.

$ sudo apt install patch

patch パッケージが必要なので導入しておきます.

累積patch

上ではKernel 5.11.0をbuildしました.Kernel 5.11.7を適用します.

$ wget https://cdn.kernel.org/pub/linux/kernel/v5.x/patch-5.11.8.xz

間が空いているので累積パッチを入手します.

$ cd linux-5.11
$ xzcat ../patch-5.11.8.xz | patch -p1

sourceディレクトリに移動してパッチを適用します.

あとは上の手順と同じです.

インクリメンタルpatch

次に 5.11.7 から 5.11.8 のように1つだけアップデートしたいときのインクリメンタルパッチの手順です.

$ wget https://cdn.kernel.org/pub/linux/kernel/v5.x/incr/patch-5.11.7-8.xz

インクリメンタルパッチを入手します.

$ cd linux-5.11
$ xzcat ../patch-5.11.7-8.xz | patch -p1

sourceディレクトリに移動してパッチを適用します.

あとは上の手順と同じです.

環境

$ sudo lshw -c system -sanitize | head
computer
    description: Notebook
    product: 23533KJ (LENOVO_MT_2353)
    vendor: LENOVO
    version: ThinkPad T430s
    serial: [REMOVED]
    width: 64 bits
    capabilities: smbios-2.7 dmi-2.7 smp vsyscall32
    configuration: administrator_password=disabled chassis=notebook family=ThinkPad T430s power-on_password=disabled sku=LENOVO_MT_2353 uuid=[REM
OVED]
  *-pnp00:00
$ dpkg-query -W shim-signed-common shim-unsigned linux-*5.11.8* build-essential fakeroot
build-essential 12.9
fakeroot        1.25.3-1.1
linux-headers-5.11.8+   5.11.8+-3
linux-image-5.11.8+     5.11.8+-3
shim-signed-common      1.33+15+1533136590.3beb971-7
shim-unsigned   15+1533136590.3beb971-10
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux bullseye/sid
Release:        unstable
$ uname -smr
Linux 5.11.8+ x86_64

Google Chromeの英語文字起こし機能を試す

Google Chromeにリアルタイム文字起こし機能がやってきたようです.

オフラインで文字起こしするとのことでサーバとやり取りしないのはいいですね.
手元の環境では20日に試すと未だ使えませんでしたが,21日に試すと使えるようになっていました.この間Google Chrome自体のアップデートは行われていません.
ChromiumやBrave Browserには対応していないのか現在のところ現れません.最近の感じからするとChromeのみの対応なのかもしれません.

機能を有効にするには設定が必要です.

chromecaption setting

「setting」→「Accessibility」→「Caption」→「Live Caption」をOnにします.すると音声認識ファイルのダウンロードが始まるのでしばらく待ちます.
ダウンロード完了後,適当な英語の動画やオーディオを再生すると字幕が付きます.

chromecaption youtube

これはYoutubeを再生しているところです.上の動画内の字幕はYoutubeの自動文字起こしのもので,下側のがGoogle Chromeの字幕です.ミュートにしても問題なく文字起こしは動作します.

chromecaption local

更に,念の為回線を接続していない状態でローカルの動画やオーディオを再生するとこれもちゃんと文字起こしされました :)
日本語のソースを再生するとそれっぽいところを英語で文字起こししようと頑張っています.キャプションのウィンドウの☓を押して消すとCPU利用率が下がりました.

あとはこの文字起こしされたテキストを保存したり日本語翻訳できると便利なのですが,このテキストはコピーできないようです.Google翻訳でWeb翻訳を試みてもこの部分のテキストは翻訳されないようでした.残念.
拡張機能でこのあたりを実現できるものが出てこないかなと思っています.

現在は英語のみの対応ですが,他の言語にも対応してほしいですね.

環境
$ google-chrome --version
Google Chrome 89.0.4389.90
$ dpkg-query -W google-chrome-stable
google-chrome-stable    89.0.4389.90-1
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux bullseye/sid
Release:        unstable
$ uname -m
x86_64