日本語環境のPlayOnLinuxでリスト読み込みが出来ない

PlayOnLinuxというWineのラッパーが有ります.これを起動するとリストをリモートから読み込むはずなのですが,読み込み中のまま進まないという話を鹿児島Linux勉強会 2023.01 で聞きました.手元で試してみました.

Debian bookworm testing amd64 環境で apt install playonlinux として導入して起動すると確かに読み込み中から先に進みません.

playonlinux loop

以下の記事によると日本語の翻訳ミスが原因のようです.(以前の環境では en_US.UTF-8 環境だったりもしたので動いていたのかな?)

このページを真似して以下のように修正してPlayOnLinux を起動し直すと読み込みがされるようになりました.

$ msgunfmt /usr/share/locale/ja/LC_MESSAGES/pol.mo -o /tmp/pol.po (1)
$ vi /tmp/pol.po (2)
$ diff -u /tmp/pol.po.org /tmp/pol.po (3)
--- /tmp/pol.po.org     2023-01-24 04:45:59.897079913 +0900
+++ /tmp/pol.po 2023-01-24 06:46:07.853063925 +0900
@@ -494,7 +494,7 @@
 msgstr "更新"

 msgid "Refreshing {0}"
-msgstr "{0 }をリフレッシュ中"
+msgstr "{0}をリフレッシュ中"

 msgid "Registry Editor"
 msgstr "レジストリエディタ"
$ msgfmt /tmp/pol.po -o /tmp/pol.mo (4)
$ sudo mv /tmp/pol.mo /usr/share/locale/ja/LC_MESSAGES/pol.mo (5)
  1. 翻訳バイナリファイルを人間の読める.po形式に変換
  2. .po を編集
  3. 編集内容({}内のスペースを消した)
  4. 編集した .po から .mo を作成
  5. ディストリビューションの .mo を上書き

しかしPlayOnLinuxのアップデートで上書きされてしまいますね…….ということで大本がどうなっているか確認してみます.

PlayOnLinuxの翻訳を確認するとlaunchpadで翻訳しているようで,該当部分を確認するとCurrent Japaneseは間違ったまま.Suggestionsに修正が来ていた(2017年!)のでReviewしておきました.

playonlinux trans01
playonlinux trans02

これでそのうち取り込まれるかな?

とりあえず以下から直った .mo をダウンロードできるはずなので,それを /usr/share/locale/ja/LC_MESSAGES/pol.mo に上書きでも直ると思います.

環境
$ dpkg-query -W playonlinux gettext
gettext 0.21-10
playonlinux     4.3.4-3
$ lsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID: Debian
Description:    Debian GNU/Linux bookworm/sid
Release:        n/a
Codename:       bookworm
$ arch
x86_64

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