Linux上の仮想マシン上でOpenBSDを導入しようと思ったのですが,QEMU KVM,VirtualBoxで試したところどちらもディスクへのインストール中にkernel panicになってしまいます.
OpenBSD 7.5 amd64で起こり,最近リリースされたOpenBSD 7.6 amd64で再度試して同様の動きとなりました.
今回検索して解決しました.
VirtualBox
isoイメージのインストーラでディスクへの書き込み中にこのような感じでpanicとなります.
wdc_atapi_start: not ready, st = 40 fatal protection fault in supervisor mode trap type 4 code 0 rip ffffffff810073c9 cs 8 rflags 10286 cr2 27874f000 cpl 3 rsp ffff80001cce4a58 gsbase 0xffffffff81938ff0 kgsbase 0x0 = panic: trap type 4, code=0, pc=ffffffff810073c9 syncing disks... 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 giving up
検索すると以下のページを見つけました.
2つの方法が載っています.今回自分の環境ではこの両方の設定が必要でした.
-
ディスクを可変サイズではなく固定サイズにする.(仮想マシン作成時に「全サイズの事前割当て」にチェック)
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「設定」「システム」「マザーボード」「拡張機能」の「I/O ACPI を有効化」のチェックを外す.
QEMU KVM
KVMでも同様にディスク書き込み時にpanicになります.よく見るとVirtualBoxとはメッセージが少し違いますね.
wdc_atapi_start: not ready, st = S0_ fatal protection fault in supervisor mode trap type 4 code 0 rip ffffffff810073c9 cs 8 rflags 10286 cr2 7ea021334f88 cpl 3 rsp ffff80001dSaS6d0 gsbase 0xffffffff81938ff0 kgsbase 0x0 panic: trap type 4, code=0, pc=ffffffff810073c9 syncing disks...8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 giving up dump to dev 17,1 not possible rebooting...
はじめ設定からI/O ACPI関連の設定を探そうかとも思いましたがやっぱり検索すると以下のページを見つけました.今回の現象そのままぽいです.
インストールメディアの仮想ディスクデバイスの「ディスクバス」を`IDE`から`SATA`に変更でOKそうです.
virt-manager利用時には,新しい仮想マシンの作成時に「インストールの前に設定をカスタマイズする」にチェックを入れディスクバスを変更して進めるとインストールに成功しました.
環境
$ dpkg-query -W virtualbox qemu-system-x86 virt-manager qemu-system-x86 1:9.1.1+ds-2 virt-manager 1:4.1.0-4 virtualbox 7.0.20-dfsg-1 $ lsb_release -dr Description: Debian GNU/Linux trixie/sid Release: n/a $ arch x86_64