ターミナル上で動作する衛星追跡,軌道予測アプリケーションを見つけたので試してみました.
導入はcargoコマンドで行いました.
$ cargo install --git https://github.com/ShenMian/tracker $ which tracker /home/matoken/.cargo/bin/tracker
Note | Raspberry Pi OS bookworm armhfではcargoのバージョンの問題でうまく行きませんでした. Caused by: failed to parse the `edition` key Caused by: this version of Cargo is older than the `2024` edition, and only supports `2015`, `2018`, and `2021` editions. |
若しくはいくつかの環境向けにはreleasesページにバイナリがおいてあるようです.(未確認)
tracker-linux-x86_64.tar.gz tracker-macos-aarch64.tar.gz tracker-macos-x86_64.tar.gz tracker-windows-x86_64.zip
起動します.もしbuildは成功したのにコマンドが見当たらない場合はPATHが通っていないと思うのでPATHを通すか ~/.cargo/bin/tracker
で起動するかもしれません.
$ tracker
操作はマウスのみのようです.
まず右下の「Satellite groups」から好みのグループをクリックで選びます.(複数選択可)
すると少し経ってからマップに衛星(群)がプロットされるので好みの衛星をクリックすると予測軌道が(おそらくこの後の地球1周分)マップ上に,それと右上の「Object information」が表示されます.
以下の画像ではISSの予想軌道が表示されています.
以下はWratherとEarth resourcesグループを表示して日本のALOS-2(だいち2号)の軌道を表示しています.
静止衛星のひまわりなどを選ぶと予想軌道は見えません.
色々と衛星を眺めつつその衛星について調べたりすると楽しいです.
この衛星はもう運用終わって墓場軌道でこんな動きなのかとか.
若しくは少し実用的にだと上の画像だと右上のPeriodが90分ほどなのでしばらくするとISSが日本上空を通過するので晴れていれば見えそうとかがわかります.
リアルタイムで衛星は遷移していくので眺めているだけでも楽しいです.
ターミナルで動作する天文ソフトウェアだと星図のastrotermもおすすめです.
>>Note Raspberry Pi OS bookworm armhfではcargoのバージョンの問題でうまく行きませんでした
↑ですが、”/home/hogehoge/.cargo/git/checkouts/tracker/xxxxxxxxxxxxxx/yyyyyyy/Cargo.toml”内のCargo.toml を直接編集して edition = “2024” をedition = “2018”に変更するとcargo build が実行できますよ。
コメント&情報ありがとうございます.
エディションを下げても動くんですね.私も試してみようと思います.
ところでリリースの近いDebian trixieベースになるとそのまま動くようになりそうです.
“`
$ rmadison cargo | grep \ stable -A3
cargo | 0.66.0+ds1-1 | stable | source, amd64, arm64, armel, armhf, i386, mips64el, mipsel, ppc64el, s390x
cargo | 1.84.0+dfsg1-2~bpo12+1~bup | backports-new | amd64
cargo | 1.85.0+dfsg3-1 | testing | amd64, arm64, armel, armhf, i386, ppc64el, riscv64, s390x
cargo | 1.85.0+dfsg3-1 | unstable | amd64, arm64, armel, armhf, i386, mips64el, ppc64el, riscv64, s390x
“`
https://packages.debian.org/search?keywords=cargo