Nextcloud 19がリリースされました.
今回の新機能にCollabora Online がNextcloud Hub に含まれるようになり,簡単にすべてのユーザが利用できるようになったそうです.
Easy to install for every user
Collabora Online will be shipped out of the box with the new Nextcloud 19 Hub. A special community server has been developed, that can easily be installed with a single click by every user, and so avoiding web server and docker containers installation and configuration.
少し前にもデモサーバーを用意してくれてお手軽に試せるようにしてくれていましたが今回は自分の環境でとても簡単に動くようになったようです.
ということでNextcloud 19 にアップデートして試してみました.
Nextcloud 19環境管理者権限で https://$NEXTCLOUDURL/index.php/settings/admin/richdocuments
にアクセスして設定を見てみます.
Use the built-in CODE
という設定が増えています.がグレーアウトしています.
Use the built-in CODE – Collabora Online Development Edition
Easy to install, for personal use or for small teams. A bit slower than a standalone server and without the advanced scalability features.
てことで,以下のNextcloud アプリを導入します.
導入は本当に簡単で「ダウンロードして有効にする」を押すだけです.
コマンドラインではこんな感じで導入できます.
$ sudo -u www-data php ./occ app:install richdocumentscode
richdocumentscode installed
richdocumentscode enabled
導入されると Built-in CODE
が選べるようになっているので選択します.後はファイルでオフィス文章を開いたり新規作成すれば自動的に起動して利用できます.
初回はちょっと時間がかかります.これはCODEが裏で起動する時間がかかるからみたいです.
後は普通に利用できます :)
Demoサーバと違って制限もないので普通に使えます.NextcloudでURL共有をするとGoogleDoc のようにみんなで同時にドキュメントを編集したりも出来ます.(Nextcloudの指定ユーザだけ編集可能とかURLを知ってる人は誰でも編集できるとかも出来ます.)
少し使っていて気になったのは以下のメッセージがたまに出ます.ディスク空き容量が 4GBで出るときと出ないときがありぎりぎり動いているのかなと思いましたが,空き容量を6GBに空けても出たり出なかったりします.もしかしたらバグかも?
そしてこちらの画面はセッションが数個(2個のつもり)でも出ます.セッションのカウントがおかしいのか他のバグなのか?
今回のCollabora Online はどんな仕組みなのかなとディレクトリを覗くと,Collabora Online がAppImage 化されてごろっと置かれているようです.
$ ls -l apps/richdocumentscode/collabora/
total 339320
-rwxr--r-- 1 www-data www-data 347455528 Jun 5 01:27 Collabora_Online.AppImage
これが文章を閉じてもずっと起動しているようです.RAMが少ないのでちょっと辛い.
$ ps aux | pee "head -1" "grep Collabora_OnlineAppImage"
USER PID %CPU %MEM VSZ RSS TTY STAT START TIME COMMAND
mk 29361 0.0 0.0 2272 752 pts/2 S+ 23:04 0:00 pee head -1 grep Collabora_OnlineAppImage
このマシンはリモートのサーバで日本語フォントがほとんど入っていないのでCollabora Online でもフォントがあまり選べません.システムにフォントを導入します.今回はNoto CJK を導入してみました.
$ sudo apt install fonts-noto-cjk
導入してもそのままではCollabora Online には反映されませんでした.文章を閉じて,AppImage
のプロセスをkill して再度文章を開くとまた AppImage
が起動して反映されました.
ということでとても簡単にWebだけでNextcloud からCollabora Online が導入できるようになりました.
とても便利なのでおすすめです.
$ sudo -u www-data php ./occ app:list | grep richdocuments - richdocuments: 3.7.0 - richdocumentscode: 4.2.403 $ sudo -u www-data php ./occ status - installed: true - version: 19.0.0.12 - versionstring: 19.0.0 - edition: $ dpkg-query -W php apache2 apache2 2.4.38-3+deb10u3 php 2:7.3+69 $ lsb_release -dr Description: Debian GNU/Linux 10 (buster) Release: 10 $ uname -m x86_64
nextcloud でコラボらを開くと
サイドバーが英語になっています。
日本語にしたいので教えていただけますか?
よろしくお願い致します。
この画像で「Style」や「Charcter」などの部分でしょうか
https://gyazo.com/571f1891ec0fd312dbd8989374c6d030
だとするとおそらくまだ翻訳されていないのではないかと思います.
自分で翻訳してしまう方法があります.以下のページから翻訳サービスサイトで翻訳が出来ます.
“Translate? | Collabora Online – Community Page” https://collaboraonline.github.io/post/translate/
翻訳したものはその後のリリースで取り込まれます.(翻訳時にはGoogle翻訳などはライセンスの問題で利用出来ないので注意)
今見ると日本語の翻訳状況は51%のようです.
LibreOfficeの日本コミニュティは定期的にオンラインでHackfestをやっているのでここやTelegramなので相談してみるのもいいかもしれません.
“LibreOffice Japanese Events – connpass” https://libojapan.connpass.com/
“Telegram: Contact @liboja” https://t.me/liboja