Nextcloudでurl共有したpdfをwebに埋め込みたい その2

ドキュメント共有サイトの無料枠を使うのが辛くなったのでNextcloudのURL共有でどうにかならないかなと思っています.
まずはpdfファイルをobjectタグで埋め込む方法を試しました.

この方法のデメリットはcgiを用意しないといけない,pdfを読む気がなくてもページを読み込むとpdfファイルがダウンロードされてしまいページ容量が大きくなってしまう.そしてNextcloudに「<pdfファイル名> が公開リンクからダウンロードされました」という通知がたくさん届いてしまいちょっとうるさいといった感じです.

途中のcgiでキャッシュしてプレビュー用の画像を用意してwebにはそのプレビュー画像を表示しておけばいいのではとcgiを書き換えていました.headで引っ張ってもダウンロードされた扱いになるしdbから実ファイルの場所を探してそこからダウンロードするように,サムネイルもdbから引っ張ってこれるかな?とかやってましたがふとそれだと標準の機能で出来るのではと気づいたので試してみました.

pdf共有URLの末尾に /preview を付けるとプレビュー画像が表示されます.(標準では50MB以下のファイルの場合)

これを利用してこんな感じに書くと,

AsciiDocでの例
[quote,'link:https://files.matoken.org/index.php/s/r7jEJdjiSRzb4nZ[https://files.matoken.org/index.php/s/r7jEJdjiSRzb4nZ]']
link:https://files.matoken.org/index.php/s/r7jEJdjiSRzb4nZ[image:https://files.matoken.org/index.php/s/r7jEJdjiSRzb4nZ/preview[width=100%]]
htmlへ変換した例
<div class="quoteblock">
<blockquote>
<a href="https://files.matoken.org/index.php/s/r7jEJdjiSRzb4nZ"><span class="image"><img src="https://files.matoken.org/index.php/s/r7jEJdjiSRzb4
nZ/preview" alt="preview" width="100%"></span></a>
<div class="attribution">
&#8212; <a href="https://files.matoken.org/index.php/s/r7jEJdjiSRzb4nZ">https://files.matoken.org/index.php/s/r7jEJdjiSRzb4nZ</a>
</div>
</blockquote>
</div>

こういうふうになりました.クリックするとNextcloudのpdfファイルプレビュー画面が開かれ,最近のモダンウェブブラウザではそのまま閲覧できます.

SpeakerDeckなんかでは埋め込んだページでそのまま読むことも出来ますがとりあえずこれならcgiも必要なくNextcloudの標準機能だけ(恐らくNC13以降で可能)でいけるのでそこそこいい感じではないかなと思います.

環境
$ sudo -u www-data php occ --version
Nextcloud 20.0.8
$ dpkg-query -W php mariadb-server apache2
apache2 2.4.38-3+deb10u4
mariadb-server  1:10.3.27-0+deb10u1
php     2:7.3+69
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux 10 (buster)
Release:        10
$ uname -m
x86_64

ImageMagickでpdfファイルの1ページ目だけをjpegにする

ImagemMgickのconvertコマンドでpdfをjpegにしようとするとエラーになってしまいました.でもこれは見覚えのあるエラー……どこかにメモした気がするのですが見当たらないのでblogにしてみました.

ImageMagickのセキュリティポリシーを変更してpdfファイルを変換できるようにする

$ convert -geometry 640 /var/tmp/Nextcloud2pdf_cache/HQeSTL5TgcgAPtS.pdf[0] /tmp/HQeSTL5TgcgAPtS.jpg
convert-im6.q16: attempt to perform an operation not allowed by the security policy `PDF' @ error/constitute.c/IsCoderAuthorized/408.
convert-im6.q16: no images defined `/tmp/HQeSTL5TgcgAPtS.jpg' @ error/convert.c/ConvertImageCommand/3258.

セキュリティの問題でImageMagickの設定で無効にしてあるのでこれを有効にします.

$ sudo git -C /etc diff /etc/ImageMagick-6/policy.xml
diff --git a/ImageMagick-6/policy.xml b/ImageMagick-6/policy.xml
index 82a3d0b..0953557 100644
--- a/ImageMagick-6/policy.xml
+++ b/ImageMagick-6/policy.xml
@@ -91,6 +91,6 @@
   <policy domain="coder" rights="none" pattern="PS2" />
   <policy domain="coder" rights="none" pattern="PS3" />
   <policy domain="coder" rights="none" pattern="EPS" />
-  <policy domain="coder" rights="none" pattern="PDF" />
+  <policy domain="coder" rights="read|write" pattern="PDF" />
   <policy domain="coder" rights="none" pattern="XPS" />
 </policymap>

設定を編集後実行するとうまく動きました :)

$ convert -geometry 640 /var/tmp/Nextcloud2pdf_cache/HQeSTL5TgcgAPtS.pdf[0] /tmp/HQeSTL5TgcgAPtS.jpg

pdfファイルの指定ページだけを変換する

ソースファイル名を普通に指定すると, ファイル名-%d.jpg のようなファイルが連番で作成されます.
今回は1ページめだけが欲しいので不必要なファイルがたくさん出来てしまいます.

1ページだけが欲しい場合, ソースファイル名.pdf[0] というようにページ指定して実現できます.この添字は1ページ目が0,2ページめが1のように指定します.

存在しないページ番号を指定するとエラーになります.

$ convert -geometry 640 /var/tmp/Nextcloud2pdf_cache/HQeSTL5TgcgAPtS.pdf[99] /tmp/HQeSTL5TgcgAPtS-99.jpg

Requested FirstPage is greater than the number of pages in the file: 33
   No pages will be processed (FirstPage > LastPage).
convert-im6.q16: no images defined `./HQeSTL5TgcgAPtS-1.jpg' @ error/convert.c/ConvertImageCommand/3258.
環境
$ dpkg-query -W imagemagick
imagemagick     8:6.9.10.23+dfsg-2.1+deb10u1
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux 10 (buster)
Release:        10
$ uname -m
x86_64

鹿児島らぐ「鹿児島Linux勉強会 2021.03.1」にオンライン参加

IMG_20210314_183351

鹿児島らぐ「鹿児島Linux勉強会 2021.03.1」にオンライン(Discord)に参加しました.

参加者は申込み10人,飛び入り1人,欠席1人で延べ人数は10人でした.

以下のような話題で盛り上がりました.

  • Twitter クライアント sayaka ちゃんを Linux でも
  • Raspberry pi picoでコンポジット出力
  • ディレクトリ内のファイル名の比較ワンライナー
  • 質問,rootfsやLinuxカーネルを用意せずにu-bootのみインストールして起動できますか?
  • RaspberryPiでカードリーダー

私は,「Twitter クライアント sayaka ちゃんを Linux でも」として最近3.5.0がリリースされたsayakaの紹介をしました.

次回もオンラインで 2021-04/25(日) の開催予定です.

小江戸らぐ 3月のオフな集まり(第224回)にオンライン参加

koedo 2021 03

2021-03-13(土)に開催された「小江戸らぐ 3月のオフな集まり(第224回)」に参加しました.

以下のような発表がありました.

  • mailmanをインストールしてみた
  • AlmaLinuxインストールしてみた
  • Alma Linux (インストールだけ試す)
  • kube-state-metricsをためした
  • Debian DOCKER IMAGES from scratchAlpine Linuxの野良パッケージを作ってみた(完結編)
  • arm64のNextcloudでもCollaboraOnline
  • 「Fuzix」を「実機で」起動する
  • WeblateでOSSの翻訳に参加する, KiCadネタなど
  • micro:bit でワークショップを考える

私は,「arm64のNextcloudでもCollaboraOnline」というネタを発表しました.

ちなみに途中から裏山から参加しました.日が陰るとまだ肌寒いですね.

次回は2021-04-10(土)に開催予定です.

NotePCのAC電源接続状況を確認してAC電源が切断されたら時間を表示してサスペンドする

IMG_20210313_181855

大きなバッテリーを裏山で使ってみました.昼過ぎから夕方まで使って目盛り半分くらい.家に帰ってからも使い続けましたがなかなかバッテリ切れになりません.

寝る前に電池が来てる感じがしません.また測り直すのは面倒なので以下のようなscriptを書いて寝ました.

$ while [[ `acpi -a | grep on-line` ]]; do sleep 10;done; echo "AC Off-line! (`date +%T`)" | pee cat "xmessage -file - "& pushbullet ; systemctl suspend
AC Off-line! (02:09:56)

acpiコマンドで電源の状況を確認しました.

$ acpi -a
Adapter 0: on-line
$ acpi -a
Adapter 0: off-line

acpiコマンドがない場合sysを見るといいかもしれません.acpidがない場合は無理かな?

$ while [[ `cat /sys/class/power_supply/AC/online` == 1 ]]; do sleep 10;done; echo "AC Off-line! (`date +%T`)" | pee cat "xmessage -file - "& pushbullet ; systemctl suspend

10秒毎に電源状況を確認してAC電源がOffになったらコンソールとXとPushBulletにメッセージを送信してサスペンドするようにしました.

てことでPCの動作状況にもよるでしょうが今回は約12時間動作しました.

今回バッテリー(3.7V DC)からAC 100Vに変換,更にDC(20V)変換しているので変換効率が悪そうです.DC12V出力も出来るようなのでそこからDC-DC変換するようにすると効率よくなってさらに時間が伸びそうな気がします.

環境
$ sudo lshw -c system -sanitize | head
computer
    description: Notebook
    product: 23533KJ (LENOVO_MT_2353)
    vendor: LENOVO
    version: ThinkPad T430s
    serial: [REMOVED]
    width: 64 bits
    capabilities: smbios-2.7 dmi-2.7 smp vsyscall32
    configuration: administrator_password=disabled chassis=notebook family=ThinkPad T430s power-on_password=disabled sku=LENOVO_MT_2353 uuid=[REM
OVED]
  *-pnp00:00
$ dpkg-query -W acpi x11-utils
acpi    1.7-1.1
x11-utils       7.7+5
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux bullseye/sid
Release:        unstable
$ uname -m
x86_64

Nextcloudでurl共有したpdfをwebに埋め込みたい

スライドやドキュメントを共有するのにSpeakerDeckやedockrを使っています.(SlideShareは無料アカウントで再アップロードができなくなってしまってから使わなくなりました.)
SpeakerDeckの無料での制限で100アップロードまででそろそろいっぱい,edockrはしばらくしたら消えてしまうということを最近知りました.

pdfファイルを共有するだけならNextcloudでのURL共有を使えばいいのですが,webに埋め込むことが出来ません.Nextcloudの機能やアプリにそういったものがあるといいのですが,セキュリティの問題から実装されていません.

とりあえず雑な方法ですが,こんな感じで実現してみました.

Nextcloud URL共有リンクからpdfファイルを出力する

Nextcloudの公開URLの内容をpdfとして出力します.実行権を付けてcgiとして設定します.

#!/usr/bin/perl
use strict;
use warnings;
use LWP::Simple;
use IO::Handle;
STDOUT->autoflush(1);

$ARGV[0] = "" unless defined $ARGV[0];
my $url = $ARGV[0];
if( $url !~ /\/download$/ ){
  $url = $url . "/download";
}
print "Content-Type: application/pdf\n\n";
getprint($url);

とりあえずこんな感じでcgiの後ろにNextcloud公開URLを付けてアクセスするとブラウザでpdfを見ることができるようになりました.

embedタグでwebに埋め込む

上で作ったcgiをobjectタグで埋め込んでみるととりあえず埋め込みが出来ました.このとき height% を指定してもサイズが変わらないようでした.(Debian sid amd64 の chromium 88.0.4324.146-1, firefox 86.0.1-1 で確認)

<embed src="http://cgi.example.com/pdf.cgi?http://nextcloud.example.com/index.php/s/XXXXXXXXXXXXXXX" type="application/pdf" width="640px" height="480px">

とりあえずそれっぽいことは出来ましたが,この方法ではpdfを読まなくてもページ読み込み時にpdfを全部読み込んでしまうようなのであまりよろしくない感じです.このあたりはSpeakerdeckなどはちゃんとしてていいですね.

とりあえずはリンクで共有かな?

Nextcloudの2要素認証が出来ないときに管理者が1度限りのワンタイムコードを発行できる「Two-Factor Admin Support」

Nextcloudユーザが2要素認証を出来ないときにNextcloud管理者が48時間有効な1度限りのワンタイムコードを作成することができる「Two-Factor Admin Support」を試してみました.

「Two-Factor Admin Support」install
$ sudo -u www-data php occ app:install twofactor_admin

occコマンドで導入しました.WebインターフェイスからでもOKです.

nextcloud towfactor admin01

導入後,管理者アカウントで「設定」→「管理」→「セキュリティ」の「Two-Factor Admin」が出来ています.この「User ID」のテキストボックスにワンタイムコードを発行したいユーザIDを入力して「Generate」を押すと48時間有効なワンタイムコードが発行されます.このコードをユーザに伝えてログインしてもらいます.

occコマンドでのワンタイムコードの発行
$ sudo -u www-data php occ twofactorauth:admin:generate-code $USERID
There is an existing code that will be overwritten.

Generated new one-time code for test01: 163929
This code is valid for 48 hours.

occコマンドでも発行できます.

nextcloud towfactor admin02

該当ユーザはユーザID/パスワードを入力した後の2要素認証で「Admin code」という選択肢が増えるのでそれを選びます.

nextcloud towfactor admin03

管理者に教えてもらったワンタイムコードを入力してログインします.

TOTPのデバイスを壊してしまったり家に忘れてきたとかいったときに便利そうです.(数が少なければ)

環境
$ sudo -u www-data php /var/www/files.matoken.org/occ app:list | grep twofactor_admin:
  - twofactor_admin: 3.0.0
$ sudo -u www-data php occ --version
Nextcloud 20.0.8
$ dpkg-query -W php mariadb-server apache2
apache2 2.4.38-3+deb10u4
mariadb-server  1:10.3.27-0+deb10u1
php     2:7.3+69
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux 10 (buster)
Release:        10
$ uname -m
x86_64

Nextcloudのmailアプリのアップデートに失敗してNextcloudが使えなくなって困る

Nextcloudアプリのアップデートを行ったところmailの処理中にコケてしまったようです.

$ sudo -u www-data php occ app:update --all
richdocuments new version available: 3.7.17
richdocuments updated
forms new version available: 2.2.1
forms updated
mail new version available: 1.9.2
An unhandled exception has been thrown:
Error: Call to undefined method OCA\Mail\Db\MessageMapper::findWithEmptyMessageId() in /var/www/files.matoken.org/apps/mail/lib/Migration/AddMissingMessageIds.
php:55
Stack trace:
#0 /var/www/files.matoken.org/lib/private/Repair.php(112): OCA\Mail\Migration\AddMissingMessageIds->run(Object(OC\Repair))
#1 /var/www/files.matoken.org/lib/private/legacy/OC_App.php(1042): OC\Repair->run()
#2 /var/www/files.matoken.org/lib/private/legacy/OC_App.php(979): OC_App::executeRepairSteps('mail', Array)
#3 /var/www/files.matoken.org/lib/private/Installer.php(206): OC_App::updateApp('mail')
#4 /var/www/files.matoken.org/core/Command/App/Update.php(116): OC\Installer->updateAppstoreApp('mail', false)
#5 /var/www/files.matoken.org/3rdparty/symfony/console/Command/Command.php(255): OC\Core\Command\App\Update->execute(Object(Symfony\Component\Console\Input\ArgvInput), Object(Symfony\Component\Console\Output\ConsoleOutput))
#6 /var/www/files.matoken.org/3rdparty/symfony/console/Application.php(1000): Symfony\Component\Console\Command\Command->run(Object(Symfony\Component\Console\Input\ArgvInput), Object(Symfony\Component\Console\Output\ConsoleOutput))
#7 /var/www/files.matoken.org/3rdparty/symfony/console/Application.php(271): Symfony\Component\Console\Application->doRunCommand(Object(OC\Core\Command\App\Update), Object(Symfony\Component\Console\Input\ArgvInput), Object(Symfony\Component\Console\Output\ConsoleOutput))
#8 /var/www/files.matoken.org/3rdparty/symfony/console/Application.php(147): Symfony\Component\Console\Application->doRun(Object(Symfony\Component\Console\Input\ArgvInput), Object(Symfony\Component\Console\Output\ConsoleOutput))
#9 /var/www/files.matoken.org/lib/private/Console/Application.php(215): Symfony\Component\Console\Application->run(Object(Symfony\Component\Console\Input\ArgvInput), Object(Symfony\Component\Console\Output\ConsoleOutput))
#10 /var/www/files.matoken.org/console.php(100): OC\Console\Application->run()
#11 /var/www/files.matoken.org/occ(11): require_once('/var/www/files....')
#12 {main}mk@www6073uo:/var/www/files.matoken.org

再度実行すると処理は進んだようですが,縮退モードのような感じになっています.この状態でNextcloudのWebにアクセスするとアップデートを求められて利用できません.

$ sudo -u www-data php occ app:update --all
Nextcloud or one of the apps require upgrade - only a limited number of commands are available
You may use your browser or the occ upgrade command to do the upgrade
files_linkeditor new version available: 1.1.4
files_linkeditor updated

どうしたもんかととりあえず原因であろうmailをアップデートしようとするとすでに最新のようです.
次にmailを無効化してみました.するとNextcloud Webが利用できるようになりました.
一旦削除してインストールし直したほうが確実だろうなと思いつつmailを有効化するとNextcloudもmailも利用できるようになりました.

$ sudo -u www-data php occ app:update mail (1)
Nextcloud or one of the apps require upgrade - only a limited number of commands are available
You may use your browser or the occ upgrade command to do the upgrade
$ sudo -u www-data php occ app:disable mail (2)
Nextcloud or one of the apps require upgrade - only a limited number of commands are available
You may use your browser or the occ upgrade command to do the upgrade
mail 1.9.2 disabled
$ sudo -u www-data php occ app:enable mail (3)
mail 1.9.2 enabled
  1. mailアプリをアップデートしても反応はない
  2. mailアプリを無効化してNextcloud復旧
  3. mailアプリを有効化

occ app:disable mail の後 occ app:remove mail && occ app:install mail したほうが確実だと思います.

ちなみにNextcloud Hub以外のあまりメジャーでないアプリなどをインストールしてうまく動かないときにもNextcloudが動かなくなることがあります.そういうときも occ app:disable で復旧できるので覚えておくと助かります.

環境
$ sudo -u www-data php occ app:list | grep \ mail:
  - mail: 1.9.2
$ sudo -u www-data php occ --version
Nextcloud 20.0.8
$ dpkg-query -W php mariadb-server apache2
apache2 2.4.38-3+deb10u4
mariadb-server  1:10.3.27-0+deb10u1
php     2:7.3+69
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux 10 (buster)
Release:        10
$ uname -m
x86_64

Nextcloudの電子メール2要素認証の「Two Factor e-mail provider」

Nextcloudアプリの「A Two-Factor-Auth Provider for e-mail」を試してみました.これはNextcloud認証時にユーザID/パスワードで認証した後設定されたメールアドレスにワンタイムトークンが届いて,それを使って2要素目の認証ができるようになるものです.

$ sudo -u www-data php occ app:install twofactor_admin
twofactor_admin 3.0.0 installed
twofactor_admin enabled

まずは導入.occ コマンドでインストールしました.WebIFからでもOKです.

nextcloud towfactor email01

2要素認証を有効にしたいユーザでNextcloud Webにログインして,「右上のアイコン」→「設定」→「個人情報」の「メール」に正しいメールアドレスが設定されているのを確認して,「セキュリティ」→「二要素認証」→「Email verification」の「Enable」を押して有効にします.

Note
電子メールアドレスが未登録だと以下のようなメッセージとなりました.
Could not generate a code: user hoge does not exist

nextcloud towfactor email02

するとトークンがNextcloudに設定したメールアドレスに送信されるのでメールを確認してトークンをテキストボックスに入力して,「Veryfi」を押して確認します.

nextcloud towfactor email03

うまく行きました.
一旦ログアウトしてログインしてみます.

nextcloud towfactor email04

ユーザID/パスワードで認証した後,「Email verification」の画面になります.メールが送信されているはずかので確認してそこに書かれているトークンを入力してログインします.

2要素認証ではTOTP以外にもSMS, Telegram, Signalなどもありますがそれぞれ設定が面倒です.電子メールであればユーザの設定は少ないので良さそうです.

環境
$ sudo -u www-data php occ app:list | grep previewgenerator:
  - previewgenerator: 3.1.1
$ sudo -u www-data php occ --version
Nextcloud 20.0.8
$ dpkg-query -W php mariadb-server apache2
apache2 2.4.38-3+deb10u4
mariadb-server  1:10.3.27-0+deb10u1
php     2:7.3+69
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux 10 (buster)
Release:        10
$ uname -m
x86_64

Nextcloudのファイルプレビューを少しカスタマイズ

Nextcloudでは画像ファイル,MP3ファイルのカバー,テキストファイルのプレビューを生成できます.既定値ではこの機能は有効になっていて,アクセス時にプレビューが生成されます.
Nextcloudを軽く出来ないかと config/config.php ファイルに 'enable_previews' ⇒ false, を設定して無効にしてみましたが不便です.

nextcloud preview false

ということで再度プレビューを有効にしました.ついでにプレビューサイズを4096から1024に小さくしてプロバイダーを少し増やしてみました.

config/config.php
  'enable_previews' => true, (1)
  'preview_max_x'  =>  1024, (2)
  'preview_max_y'  =>  1024, (3)
  'preview_max_filesize_image'  =>  50, (4)
  'enabledPreviewProviders' => [ (5)
        'OC\Preview\PNG',
        'OC\Preview\JPEG',
        'OC\Preview\GIF',
        'OC\Preview\HEIC',
        'OC\Preview\BMP',
        'OC\Preview\XBitmap',
        'OC\Preview\MP3',
        'OC\Preview\TXT',
        'OC\Preview\MarkDown',
        'OC\Preview\OpenDocument',
        'OC\Preview\Krita',
        'OC\Preview\PDF',
        'OC\Preview\Postscript',
        'OC\Preview\SVG',
        'OC\Preview\TIFF',
        'OC\Preview\Font',
  ],
  1. プレビューを有効にする,既定値 true
  2. プレビュー横サイズ,既定値 4096
  3. プレビュー縦サイズ,既定値 4096
  4. プレビュー対象の最大ファイルサイズ,これ以上のサイズのファイルはプレビューが作られない,単位はMB,既定値 50
  5. プレビューファイルプロバイダー,既定値は '' で内容は,

edit 2021-03-17)
スマホ写真やpdfはあらかた1MBを超えるので preview_max_filesize_image は1MBから規定値の50MBに戻しました.

OC\Preview\BMP
OC\Preview\GIF
OC\Preview\HEIC
OC\Preview\JPEG
OC\Preview\MarkDown
OC\Preview\MP3
OC\Preview\PNG
OC\Preview\TXT
OC\Preview\XBitmap
OC\Preview\OpenDocument
OC\Preview\Krita

その他の既定値以外のプロバイダー

OC\Preview\Illustrator
OC\Preview\Movie
OC\Preview\MSOffice2003
OC\Preview\MSOffice2007
OC\Preview\MSOfficeDoc
OC\Preview\PDF
OC\Preview\Photoshop
OC\Preview\Postscript
OC\Preview\StarOffice
OC\Preview\SVG
OC\Preview\TIFF
OC\Preview\Font

そして Preview Generator というプレビューを事前生成してくれるアプリを試してみようとしましたが,暗号化を有効にしていると利用できませんでした.パスワード入力してプレビュー生成ができると便利かもですがなんにせよ自分以外のデータは触れないので微妙ですね.

Known issues
The app does not work with encryption enabled

— https://github.com/rullzer/previewgenerator#known-issues
$ sudo -u www-data php occ app:install previewgenerator (1)
previewgenerator 3.1.1 installed
previewgenerator enabled
$ sudo -u www-data php /var/www/files.matoken.org/occ | grep preview$ -A4 (2)
 preview
  preview:delete_old                      Delete old preview folder (pre NC11)
  preview:generate-all                    Generate previews
  preview:pre-generate                    Pre generate previews
  preview:repair                          distributes the existing previews into subfolders
$ sudo -u www-data php occ preview:generate-all (3)
Encryption is enabled. Aborted.
$ sudo -u www-data php occ app:remove previewgenerator (4)
previewgenerator disabled
previewgenerator 3.1.1 removed
  1. Preview Generatorをインストール
  2. usage
  3. 暗号化が有効だとプレビューの手動生成に失敗する
  4. Preview Generatorを削除
環境
$ sudo -u www-data php occ app:list | grep previewgenerator:
  - previewgenerator: 3.1.1
$ sudo -u www-data php occ --version
Nextcloud 20.0.8
$ dpkg-query -W php mariadb-server apache2
apache2 2.4.38-3+deb10u4
mariadb-server  1:10.3.27-0+deb10u1
php     2:7.3+69
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux 10 (buster)
Release:        10
$ uname -m
x86_64