awk 製 3Dシューティングゲーム awkaster で遊んでみた

awk 製 3Dシューティングゲームがあると聞いて遊んでみました.

遊ぶには GNU awk 4.0.0 以上が必要です.Debian だと gawk というパッケージです.とりあえず遊んでみるにはこんな感じで.

$ sudo apt install gawk
$ wget https://raw.githubusercontent.com/TheMozg/awk-raycaster/master/awkaster.awk
$ awk -f ./awkaster.awk

操作はこんな感じです.

  • 1234 画面表示切り替え
  • WASD 移動
  • JL 回転(16回で1回転)/Shiftを押しながらで高速回転(8回で1回転)
  • SPACE 攻撃
  • X エレベーターに乗る(ゲームクリア)
  • Q 終了

以下は遊んでいる様子です.

asciicast

3Dシューティングというとスターフォックスを思い浮かべたのですが,単純な 3D RPG 的な感じです.Wolfenstein 3D と doom に触発されたそうです.Wolfenstein 3DWolfenstein 3D は知らないのですが確かに doom みたいな感じです.
ターン制?なので敵の赤球が出てきても慌てず操作できます.

敵に触れるとHPが減っていって0になるとゲームオーバーでこんなメッセージが出ます.

GAME OVER! YOU LOSE!
Credits: Fedor 'TheMozg' Kalugin
https://github.com/TheMozg/awk-raycaster
Gameplay testing - Alex 'Yakojo' & Danya 'bogych97'
Go away!

うまいことエレベーターに到着して X を押すとゲームクリアです.
但し ELEVATOR COMING0 になっている必要があります.これは初め 1000 で1操作で1カウントダウンされます.ゴールのエレベーターの場所は見た目わかりません
敵が沢山居るところの辺りにあるので探してみて下さい.
(私は判んなくて結局 source 読んでクリアしましたorz)

YOU WIN! YOUR SCORE: 4900
Credits: Fedor 'TheMozg' Kalugin
https://github.com/TheMozg/awk-raycaster
Gameplay testing - Alex 'Yakojo' & Danya 'bogych97'
Go away!

ちなみにそこそこ広い領域が必要です.領域が狭いと画面に収まりきらずずれてしまいます.フォントサイズを小さくするなどして列と行を確保しましょう.
GNU screen 上でも Rasbian jessie 上でも問題なく動きました.

昔こんな3D迷路とかをポケコンBASIC で作っていたのを思い出しました.最近のマイコンやRaspberry Pi でこういうゲームを作ってみるのも楽しそうですね :)
(Arduboy とか POCKETC.H.I.P. とか )

デジモノステーション2016年2月号付録の0SIMをRaspberry Piで試す

デジモノステーション 2016年2月号に0SIM by So-net というものが付録で付いてきて一部で流行っています.
雑誌「デジモノステーション」最新号 – DIGIMONO!(デジモノ!)

IMG_20151229_022627IMG_20151229_022636

これはこの雑誌を買って付いてきた付録のSIMを使うと雑誌代(620円)だけで開通手続き手数料無料で月あたり500MB迄無料で利用できるというもの.勿論他にSIMを刺す端末は必要です.

【0SIM by So-net】 詳細
形状:nanoSIM 規格:0SIM by So-net 種類:データ通信専用
データ量と料金(2段階定額)
0MB~499MB:0円
500MB ~ 2047MB:100円~1500円
2048MB ~:1600円
速度制限:なし(ただし5GBまで)/ NTTドコモ 4G LTE(下り最大225Mbps)
開通期限:2016年2月24日

上限もあるのでうっかり使いすぎても安心感があります.ちなみに上限をよく超えるようだと別のプランにしたほうがお得です.
一人で複数契約は出来ないのでたくさん買って500MBごとに差し替えて使うと言ったことは出来ない,3ヶ月利用しないと自動解約されるようなので寝かせておくことも出来ないよう.
普通に使うとあっという間に500MB超えちゃうでしょうけど使いようによっては便利に使えそう(気象センサのデータを送るとかなら余裕).ということで試してみたかったのですがここは鹿児島.都内から最低でも2日遅れなので試せないでいました.昨日やっとコンビニで入手出来たので試してみました.

ちなみにAmazonでは売り切れでマーケットプレイス扱いの物しか無いようです.その中で安いものはSIMなしと書かれているので注意しましょう.

今回はUSBモデムとして以前500円ほどで買った Docomo L-02C を Rasbian jessie を導入した Raspberry Pi 2B に接続して wvdial で接続しました.このモデムは結構電気を食うらしく電源がある程度大容量でないととても不安定になります.今回は秘密結社オープンフォース河野総統謹製の RaspberryPot という GPIO 経由での電源を利用しました.RaspberryPot は現在恐らく入手出来ません.Raspberry Hubu の電源部分を切り出したものなので Raspberry Hubu でも同じことが出来ます.
#ちなみに Pi で動かす前に Debian testing stretch amd64 な NotePC でも同様の設定で動くのを確認しています.Debian oldstable 以降なら全部同じ手順で行けると思います.


RaspberryHabu – FABLIB Wiki – FABLIB – OSDN
秘密結社オープンフォース

IMG_20151229_071104

開通手続き

次のページから開通手続きを行います.開通手続きの期限は2016年02月24日.
http://lte.so-net.ne.jp/r/0sim/a/

ログイン情報はSIMの台紙に書かれています.
IMG_20151229_022855

必要なソフトウェアの導入

$ sudo apt update && sudo apt upgrade
$ sudo apt install cu wvdial usb-modeswitch

<追記>
※必要なソフトウェアの導入にusb-modeswitchパッケージを追加
</追記>

利用ユーザ pidialout グループへの登録

この手続きをしないと,ダイヤル時など毎回 sudo しないといけません.

$ sudo addgroup pi dialout

※反映には要ログインしなおし

Docomo L-02C への APN登録

モデムへの接続と動作確認

/dev/ttyUSB2 部分は dmesg|tailなどとして確認して下さい.モデムの他に何も接続していなければ ttyUSB0~ttyUSB3 の4つのデバイスが確認できるはずです.

% cu -l /dev/ttyUSB2 -s 115200
Connected.
atz
OK

現在のAPN確認

AT+CGDCONT?
+CGDCONT: 1,"IP","mopera.net",,0,0,0
+CGDCONT: 11,"IP","mopera.net",,0,0,0

OK

APN(so-net.jp)を設定

AT+CGDCONT=1,"IP","so-net.jp"
OK

※次のようにして複数のAPNを設定することも可能

AT+CGDCONT=2,"IP","lte.nttplala.com"
OK
AT+CGDCONT=3,"IP","mineo-d.jp"
OK

APNが登録できたか確認

AT+CGDCONT?
+CGDCONT: 1,"IP","so-net.jp",,0,0,0
+CGDCONT: 11,"IP","mopera.net",,0,0,0
OK

設定の書き込み

ATZ0
OK

モデムから切断

~.

Disconnected.

ダイヤルアップのために wvdial の設定

/etc/wvdial.conf に以下を追記.

[Dialer 0sim]
Modem Type = Analog Modem
Phone = *99***1#
Carrier Check = no
Auto Reconnect = yes
Stupid Mode = yes

ISDN = 0
Init1 = ATZ
Init2 = ATH
Init3 = AT+CGDCONT?
Init4 = ATQ0 V1 E1 S0=0 &C1 &D2 +FCLASS=0
Dial Command = ATD
Modem = /dev/ttyUSB2
Baud = 115200

Username = nuro
Password = nuro

接続

$ wvdial 0sim

接続確認

$ w3m -dump http://ifconfig.me/all
ip_addr: 118.241.XXX.XXX
remote_host: XXXXXXXXXX.ap.nuro.jp
user_agent: w3m/0.5.3+debian-19
port: 44286
lang: ja;q=1.0, en;q=0.5
connection: 
keep_alive: 
encoding: gzip, compress, bzip, bzip2, deflate
mime: text/html, text/*;q=0.5, image/*, application/*, audio/*, video/*, x-scheme-handler/*, x-content/*, inode/*
charset: 
via: 
forwarded: 

利用状況確認

対のページからログインして利用状況が確認できます.また,400MB を超えるとメールでお知らせも来るらしいです.
ユーザWebメインメニュー

20151229_07:12:50-10076

ということで暫く試してみたいと思います.

※Amazonで雑誌を買う場合はSIMなしのものもあるのでよく確認して購入しましょう.

関連URL

<追記>

Twitterで/dev/ttyUSBnが見つからないという書き込みを見て導入パッケージが足りなかったのに気づきました.これが足りないとUSBモデム接続時のdmesgで以下のようにCD-ROMのsr0デバイスが出て来てttyUSBnは出てきません.

$ dmesg | tail
[417400.989925] usb 2-1.1: Product: docomo L02C
[417400.989927] usb 2-1.1: Manufacturer: NTT DOCOMO, INC.
[417400.989928] usb 2-1.1: SerialNumber: 353168046719530
[417400.990982] usb-storage 2-1.1:1.0: USB Mass Storage device detected
[417400.991062] scsi host11: usb-storage 2-1.1:1.0
[417401.988387] scsi 11:0:0:0: CD-ROM            LG       Autorun          2.00 PQ: 0 ANSI: 0
[417401.988771] scsi 11:0:0:0: Attached scsi generic sg2 type 5
[417401.999991] sr 11:0:0:0: [sr0] scsi-1 drive
[417402.000001] cdrom: Uniform CD-ROM driver Revision: 3.20
[417402.000257] sr 11:0:0:0: Attached scsi CD-ROM sr0

この時のベンダーID:プロダクトIDは1004:61ddです.

$ lsusb|grep LG
Bus 002 Device 027: ID 1004:61dd LG Electronics, Inc. 

この場合usb-modeswitchパッケージを導入して,

$ sudo apt install usb-modeswitch

USBモデムを接続し直すと出てきます.

$ dmesg | tail
[417994.525827] usb 2-1.1: Product: docomo L02C
[417994.525830] usb 2-1.1: Manufacturer: NTT DOCOMO, INC.
[417994.527296] option 2-1.1:1.0: GSM modem (1-port) converter detected
[417994.527511] usb 2-1.1: GSM modem (1-port) converter now attached to ttyUSB0
[417994.527807] option 2-1.1:1.1: GSM modem (1-port) converter detected
[417994.527997] usb 2-1.1: GSM modem (1-port) converter now attached to ttyUSB1
[417994.528217] option 2-1.1:1.2: GSM modem (1-port) converter detected
[417994.528346] usb 2-1.1: GSM modem (1-port) converter now attached to ttyUSB2
[417994.528597] option 2-1.1:1.3: GSM modem (1-port) converter detected
[417994.528741] usb 2-1.1: GSM modem (1-port) converter now attached to ttyUSB3

プロダクトIDも61ddから618fに変わりました.

$ lsusb|grep LG
Bus 002 Device 029: ID 1004:618f LG Electronics, Inc. Ally/Optimus One

何故CD-ROMデバイスが出てくるかというとWindows環境などでのツールやドライバ導入のためです.このCD-ROMデバイス中にツールやドライバが入っていて簡単に導入が出来るというものなのですが,Linux版のツールやドライバは入っていないです.usb-modeswitchパッケージはCD-ROMからUSBモデムへのデバイスの切り替えをしてくれます.

</追記>

Linux 環境での Raspberry Pi 向け OS 書き込みTips

このエントリは Raspberry Pi Advent Calendar 2015 の12月08日分です.
昨日は @2box2boさんの RaspberryPiと公式タッチディスプレイでマインクラフトするお話 | 流連荒亡 でした.公式ディスプレイ欲しいです…….

最近 Raspberry Pi はサブPC 的に使っててネタがない(普通に Linux Desktop なので……)ので紙製ケースの紹介でもしようかと思っていたのですが,Raspberry Pi に OS を書き込むのによく使う dd 関連のネタが少し溜まっているので今回はこれを紹介しようと思います.(NOOBS だとほぼ関係なくコピーするだけでいいんですが……)
Rasbina jessie / Debian stretch で検証していますが,Linux なら導入手順以外同じだと思います.Mac OS X / UNIX 系の OS でも使えると思います.

– 紙ケースの一例 –

dd(dataset definition) は GNU Coreutils の中に入っているのでほとんどの GNU/Linux だと標準で導入されていると思います.とても便利だけど使い方を誤るとシステムやデータをいとも簡単に壊してしまえます.注意して実行しましょう.

進捗状況確認

dd で sd 書き込み中にどのくらい進んだのだろうと確認したくなることがあります.

kill -SIGUSR1

dd のプロセスに対して SIGUSR1 シグナルを投げると進捗が確認できます.

dd のプロセス番号を確認

$ ps -ef|grep dd
   :
root      9273 32218  0 17:57 pts/1    00:00:00 sudo dd of=/dev/sdz bs=4M
root      9276  9273  9 17:57 pts/1    00:00:00 dd of=/dev/sdz bs=4M

9276 なので以下のように

$ sudo kill -USR1 9276

で,こんな感じに表示されます.

0+243258 レコード入力
0+243258 レコード出力
1224679424 バイト (1.2 GB) コピーされました、 17.2794 秒、 70.9 MB/秒
0+302681 レコード入力
0+302681 レコード出力
1532985344 バイト (1.5 GB) コピーされました、 20.8063 秒、 73.7 MB/秒

なのでこんなとか

$ sudo pkill -SIGUSR1 ^dd

こんな感じで叩くと良い感じだと思います.

% watch -n30 'sudo pkill -SIGUSR1 ^dd`

pv(Pipe Viewer)

pv(Pipe Viewer) というパイプの状況を確認できるプログラムがあります.dd の間にこれを挟んで進捗状況を確認できます.

導入

$ apt install pv

利用例

% zcat 2015-11-21-raspbian-jessie.zip | pv | sudo dd of=/dev/sdz bs=4M
5.81GB 0:06:12 [15.2MB/s] [                           <=>                      ]

-N で 名前の,-c でクラスタオプションになります.これを活用すると複数のパイプの監視もできます.

$ zcat ./2015-11-21-raspbian-jessie.zip | pv -cN zcat | xz | pv -cN xz | dd of=./2015-11-21-raspbian-jessie.xz
     zcat: 8.41MB 0:00:05 [1.09MB/s] [   <=>                                   ]
       xz: 3.96MB 0:00:05 [1.06MB/s] [   <=>                                   ]

GNU ddrescue / ddrescue

dd じゃないけど dd の代わりに GNU ddrescue を利用するとプログレスが表示されます.

$ sudo apt install gddrescue
$ sudo ddrescue /dev/zero /dev/null --force
GNU ddrescue 1.19
Press Ctrl-C to interrupt
rescued:     2969 MB,  errsize:       0 B,  current rate:     354 MB/s
   ipos:     2969 MB,   errors:       0,    average rate:     742 MB/s
   opos:     2969 MB, run time:       4 s,  successful read:       0 s ago
Copying non-tried blocks... Pass 1 (forwards)

でも標準有力入力を受け付けないようです.

$ zcat ./2015-11-21-raspbian-jessie.zip | sudo ddrescue - /dev/sdz --force
ddrescue: Can't open input file: No such file or directory

類似の ddrescue だと標準入力もOKなようです.こちらの場合のコマンド名は dd_rescue です.

$ sudo apt install ddrescue
$ zcat ./2015-11-21-raspbian-jessie.zip | sudo dd_rescue - /dev/sdz
dd_rescue: (warning): input  file is not seekable!
dd_rescue: (warning): Illegal seek
dd_rescue: (warning): Don't use sparse writes for non-seekable output
dd_rescue: (info): ipos:     91136.0k, opos:     91136.0k, xferd:     91136.0k
                   errs:      0, errxfer:         0.0k, succxfer:     91136.0k
             +curr.rate:   144981kB/s, avg.rate:   144776kB/s, avg.load: 38.4%

ddすると重い/固まる

環境によって dd 実行中にとても重くなってマウスカーソルさえカクカク動くようになり並行して別の作業ができないようにます.

ionice

ionice を使って dd の優先度を下げることができます.

% zcat ./2015-11-21-raspbian-jessie.zip | sudo ionice -c2 -n7 dd of=/dev/sdz

pv -L

pv コマンドの -L オプションでパイプの帯域制限ができます.

   -L RATE, --rate-limit RATE
          Limit the transfer to a maximum of RATE bytes per second.  A suffix of "k", "m", "g",  or  "t"  can  be
          added to denote kilobytes (*1024), megabytes, and so on.
% zcat cros.img.gz | pv -L 8192k | sudo dd of=/dev/sdz

cgroup

リソース管理の cgroups で書き込み帯域制限をしてみます.以下は dd というグループを作成し,自分のシェルをそこに登録.SD Card のデバイスを書き込み制限 1k で設定し,dd で動作確認をしました.想定通り 1kB/s しか出なかったようです.

$ sudo mkdir /sys/fs/cgroup/blkio/dd
$ echo $$ | sudo tee -a /sys/fs/cgroup/blkio/dd/tasks 
26041
$ ls -l /dev/sdz
brw-rw---- 1 root disk 179, 0 12月  6 18:42 /dev/sdz
$ echo "179:0 1024" | sudo tee -a /sys/fs/cgroup/blkio/dd/blkio.throttle.write_bps_device 
179:0 1024
$ sudo dd if=/dev/zero of=/dev/sdz bs=4k count=10
10+0 レコード入力
10+0 レコード出力
40960 バイト (41 kB) コピーされました、 40.0136 秒、 1.0 kB/秒

書き込み速度が遅い

ブロックサイズ変更

dd コマンドはブロックサイズが 512バイトと小さいです.このサイズを変更することで1度に処理する容量が多くなり速度が改善されます.このサイズは bs オプションで設定できます.規定値と同じ 512バイトの場合は, bs=512.1MB の場合は bs=1M というようにして容量の単位(Yまで!)も指定できます.最近の私は 4~16M を指定しています.

$ zcat 2015-11-21-raspbian-jessie.zip | sudo dd of=/dev/sdz bs=4M

GNU ddrescue

GNU ddrescue は効率のいい処理を自動的に行うそうです.効率の良いブロックサイズを探すよりこれを導入したほうが早いかもしれません.

パーティション情報の削除

OS イメージをこれまで使っていた SD に上書きすると古いデータが残ってしまうことがあります.パーティション情報を削除してから書き込むと綺麗に行くようです.

Windows/Mac OS X の場合は SD Assosietion がフォーマッタを提供しているのでこれを利用すると良いと思います.

dd

dd コマンドでパーティション情報が入っているであろう先頭部分を消します.以下の例では 1M を 1回なので先頭の 1M が 0 で埋められます.2行目の hdparm はおまじないで kernel に書き換わったよと教えてあげています.最近は即時反映されるような感じですが,以前はこれを叩かないとうまく反映されないことが多かったです.(いちいち抜き差ししてみたり)

$ sudo dd if=/dev/zero of=/dev/sdz bs=1M count=1
$ sudo hdparm -z /dev/sdz

以下のように count を指定しない場合は全領域書き込みます.時間はかかるけど確実?

$ sudo dd of=/dev/zero of=/dev/sdz bs=10M

全領域書き込む場合は shred -z /dev/sdz でも良いですね.

wipefs

wipefs はパーティション情報の wipe をしてくれるツールです.一瞬で動作するし便利です.
util-linux パッケージ内の wipefs です.

デバイスだけ指定して実行すると現在のパーティションの状況が確認できます.-a オプションでパーティション情報が削除されます.便利.

$ sudo wipefs /dev/sdz
offset               type
----------------------------------------------------------------
0x1fe                dos   [partition table]

$ sudo wipefs -a /dev/sdz
/dev/sdz: 2 bytes were erased at offset 0x000001fe (dos): 55 aa
/dev/sdz: calling ioctl to re-read partition table: 成功です
$ sudo wipefs /dev/sdz

mount中のファイルシステムに書き込もうとすると終了するscript

dd は便利ですが,書き込み先を間違えるとシステムやデータを破壊してしまいます.私もつい一昨日やってしまいましたorz
#何故か /dev/mmcblk0 が /dev/sda へのシンボリックリンクとなっていた.
600GB の 先頭 1.5GB だからデータはほとんど救出できるだろうと思ったのですが,LUKS で暗号化していたのでメタデータが破壊され復旧は無理そうです.幸いデイリーバックアップがあるのでそちらから復旧中です.
(復旧中なのにどうやって書いているかというと Raspberry Pi 2 B にキーボードマウスモニタ取り付けて ReText で書いています.Web は midori でも重いので ssh -CY してファイルサーバのブラウザを使っています.使い慣れないキーボードが不便です><)

こういう悲しいことが起こらないようにできないものかと mount 中のデバイスに書き込もうとすると失敗させることができればいいのでは?と思ったのですがそういったオプションなどが見当たりませんでした.
それっぽいscript を書いてみました.

利用方法は,/usr/local/bin/dd としてこのスクリプトを用意して実行権をつけておいて通常の dd コマンドのように使うだけです.

$ wget -O - https://gist.githubusercontent.com/matoken/e051cefb78594520038d/raw/9ac20f31c590a043f1774f82068a99846ab7c4bb/dd.sh | sudo tee /usr/local/bin/dd
$ sudo chmod +x /usr/local/bin/dd
$ which dd
/usr/local/bin/dd
$ sudo which dd
/usr/local/bin/dd

マウント状態で書き込もうとすると失敗する.

$ sudo dd if=/dev/zero of=/dev/sdz
/dev/sdz seems to specify the file system in the mount.
Force Quit.

アンマウントして再実行すると dd が開始される.

$ sudo umount /dev/sdz1 
$ sudo dd if=/dev/zero of=/dev/sdz1

あまりテスト出来ていないので何かあったら教えてもらえると助かります.

おわり

ということで Raspberry Pi や kobo の SD Card に何度も書き込んだ時の Tips まとめみたいなものでした.ここ間違ってるよとかもっといい方法あるよとかおしえてもらえると助かります.(特に誤って書き込まないようにする方法)