Debian/Ubuntuでawkを切り替える

Debian等でのインストール直後のawkは mawk が導入されます.
Debianのパッケージでは他にGNU awk(パッケージ名 gawk ), The One True Awk(パッケージ名 original-awk )というものもあります.*BSDなどでよく見る nawk もあるように見えますが,シンボリックリンクだけのようです.
(他にもあるかもしれない?)

mawk は初期状態で入っていて軽量.GNU awk はmawkに比べて多機能で既定値では導入されませんが, byobu などが依存を求めるので入っている人も多いと思います.

複数のawkパッケージが導入されているときに awk と実行したときは update-alternatives で管理されたシンボリックリンク先のいずれかのawkが実行されます.これを切り替えてみます.

Nitterにrobots.txtを設定(Apache httpdのreverse proxy環境でAlias設定)

以前軽量TwitterフロントエンドのNitter をセルフホストしました.

最近アクセスが増えていて少しサーバが重くなったり自分が使うときに調子が悪かったりしています.クローラなんかが多いようなのでこれを robots.txt で拒否すると大分アクセスが減るのではと思い設定してみました.

続きを読む

Barrierで装飾キーがロックされるのを解除する

Barrierというマルチプラットホームのキーボードマウス共有ソフトを常用しています.1台の端末のキーボードマウスで複数のマシンを操れます.Synergyのフォークです.
最近1台の端末をDebian Bullseye + i3wm にしてみたのですが,どうもキーボードがおかしくなります.CtrlやSuperが押しっぱなしになります.
以前から別のマシンでこの症状は出ていましたが今回は頻度がとても多くまともに動くことのほうが少ないです.これまでXorgを再起動して解決していましたが面倒すぎます.

ISSUEを探すと出てきました.未解決のようです(◞‸◟)
でもワークアラウンドがあったので試してみました.

vnStatでネットワークトラフィックを集計する

以下のエントリでipコマンドでネットワーク通信量が確認できました.

端末を起動してからの通信量は確認できますが,再起動したりするとデータ量はクリアされてしまいます.MRTGやZabbixなどを使うのは大げさな感じがします.
もう少しお手軽なものがないかなと少し探してvnStatというものを見つけたので今回試してみました.

ip コマンドでネットワーク通信量を確認する

先日スマートフォンのテザリングを利用して利用量を確認するのに ifconfig コマンドを利用して確認しました.しかしこのコマンドはそろそろ使わないようにして ip コマンドで確認したいところ.ということで ip コマンドでの確認方法を調べました.


続きを読む

cpu情報を表示するcpufetch

cpufetchというscreenfetchインスパイアな感じのcpu情報表示ツールを見かけたので試してみました.

$ git clone https://github.com/Dr-Noob/cpufetch
$ cd cpufetch
$ make
$ ./cpufetch -s retro

                               ################
                       #######                #######
                  ####                              ####
              ###                                     ####    Name:              Intel(R) Core(TM) i5-3320M CPU @ 2.60GHz
         ###                                             ###  Microarchitecture: Ivy Bridge
         ###                                             ###  Technology:        22nm
      #                    ###                ###        ###  Max Frequency:     3.300 GHz
    ##   ###   #########   ######   ######    ###        ###  Cores:             2 cores (4 threads)
   ##    ###   ###    ###  ###    ####  ####  ###        ###  AVX:               AVX
  ##     ###   ###    ###  ###    ###    ###  ###       ###   FMA:               No
 ##      ###   ###    ###  ###    ##########  ###     ####    L1i Size:          32KB (64KB Total)
 ##      ###   ###    ###  ###    ###         ###   #####     L1d Size:          32KB (64KB Total)
 ##       ##   ###    ###   #####  #########   ##  ###        L2 Size:           256KB (512KB Total)
 ###                                                          L3 Size:           3MB
  ###                                                         Peak Performance:  52.80 GFLOP/s
  ####                                        ####
    #####                               ##########
      ##########               ################
          ###############################

標準のスタイルでテキストで貼り付けると真っ白になるので retro です.通常の実行結果は以下に.

続きを読む

Rust製のCLI電子メールクライアントのHimaraya

Rust製のCLI電子メールクライアントのHimarayaというものを見かけたので少し試してみました.

Himarayaは単体ではCLIのクライアントでバッチ的に利用できます.VIm/Neovimのプラグインを使うとTUIで直感的に操作できるようになるようです.
Windows/macOS/Linux(amd64)はリリースページからバイナリが入手できます.今回はLinux amd64環境で試しました.

$ wget https://github.com/soywod/himalaya/releases/download/v0.2.2/himalaya-linux.tar.gz (1)
$ tar tvf ./himalaya-linux.tar.gz (2)
-rwxr-xr-x runner/docker 9090192 2021-04-05 00:50 himalaya.exe
$ tar xf ./himalaya-linux.tar.gz (3)
$ sudo install -m 755 ./himalaya.exe /usr/local/bin/himaraya (4)
$ rm ./himalaya.exe
$ mkdir ~/.config/himalaya (5)
$ vi ~/.config/himalaya/config.toml (6)
$ cat ~/.config/himalaya/config.toml
name = "Kenichiro Matohara"
downloads-dir = "~/.config/himalaya/gmail/"
signature = "Regards,"

[matoken_gmail]
default = true
email = "matoken@gmail.com"

imap-host = "imap.gmail.com"
imap-port = 993
imap-login = "matoken@gmail.com"
imap-passwd-cmd = "gpg2 --no-tty -q -d ~/.msmtp-password-gmail2.gpg"

smtp-host = "smtp.gmail.com"
smtp-port = 487
smtp-login = "matoken@gmail.com"
smtp-passwd-cmd = "gpg2 --no-tty -q -d ~/.msmtp-password-gmail2.gpg"
  1. Linuxリリースバイナリのダウンロード
  2. アーカイブの内容確認
  3. アーカイブの展開
  4. /usr/local/binhimaraya として導入
  5. 設定ファイルディレクトリの作成
  6. 設定ファイル作成

設定ファイルは README.md にgmailの例が書かれているので,imap4/smtpの場合はそのまま真似すると良さそうです.
設定ファイルのパスワード部分の imap-passwd-cmd , smtp-passwd-cmd は平分でも書けるようですが,コマンドが書けるのでmsmtpで使っているgpg2のものを使いました.opensslなども使えます.パスワードマネージャを使っても良さそうです.

$ himaraya list

UID    |FLAGS |SUBJECT                                           |SENDER                     |DATE
403387 |       |[oss-security] CVE-2021-29136: umoci: malicious … |Aleksa Sarai               |2021-04-06 11:13:14
403386 |       |[oss-security] Django: CVE-2021-28658: Potential… |Mariusz Felisiak           |2021-04-06 09:10:32
403385 |       |Ingress Damage Report: Entities attacked by taar… |Niantic Project Operations |2021-04-06 07:52:16
403384 |       |Ingress Damage Report: Entities attacked by taar… |Niantic Project Operations |2021-04-06 07:52:14
403383 |       |Ingress Damage Report: Entities attacked by taar… |Niantic Project Operations |2021-04-06 07:52:15
403382 |      |CPUのコアを増やせば、コア間の通信が増え処理速度が上がらないのではありませんか?         |Quoraダイ
ジェスト                |2021-04-06 06:35:23
403381 |      |In October, you had 4.8K users visit your websit… |Google Analytics           |2021-04-05 22:44:18
403380 |      |Daily activity summary for Nextcloud              |Nextcloud                  |2021-04-05 21:30:06
403379 |       |Re: [oss-security] Risk of local privilege escal… |Leo Famulari               |2021-04-05 20:20:55
403378 |       |Re: [oss-security] Risk of local privilege escal… |Leo Famulari               |2021-04-05 20:19:15

いくつかのコマンドを使いバッチ的にメールボックスを操作できます.しかし普通のMUAとして使うには面倒です.

Vim/Neovimのプラグインを使うとTUIで利用できるらしいので試してみます.

Note
※前提条件として,vim-plugが使える状態になっている必要があります.
junegunn/vim-plug: Minimalist Vim Plugin Manager
$ echo "Plug 'soywod/himalaya', {'rtp': 'vim'}" >> ~/.vimrc

Vimの設定ファイルの ~/.vimrc にHimaraya pluginを追記します.
vimを起動して, :PlugInstall を実行してHimaraya Pluginを導入します.

その後,Vimの中で :Himaraya で起動します.

Himarayaの設定ができていればそのままTUIで使えるようになります :)

今の時点ではあまり使いやすくはなくAlpineやMutt/NeoMuttのほうが良さそうです.でも開発も活発そうなのでこれからに期待したいです.

ところで名前の Himaraya は山つながりで Alpine のインスパイアなのでしょうか?

環境
$ himalaya --version
himalaya 0.2.2
$ dpkg-query -W vim gpg
gpg     2.2.27-1
vim     2:8.2.2434-3
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux bullseye/sid
Release:        unstable
$ arch
x86_64