Raspberry Piのraspistilコマンドでジオタグ埋め込みを試すとエラーになる

Raspberry Pi の専用コマンドの中に raspistil コマンドというものがあります.
(Raspbianの libraspberrypi-bin パッケージ内にあります.)

このコマンドで専用カメラでの撮影が出来ます.
インターバル撮影してMapillaryにアップロードしてマッピングの足しに出来ないかなと少し試してみました.

何時もは撮影した画像に別撮りしたGPSデータを埋め込むのですが,raspistillのオプションを確認すると最近はgpsdから位置情報見て埋め込むオプションがあって便利そうです.

しかし,その -gps オプションを利用するとエラーになります.

$ raspistill -gps -o test2.jpg
libgps.so.22: cannot open shared object file: No such file or directory
Unable to load the libGPS library

とりあえずリンク張ったら動きました.

$ sudo ln -s /usr/lib/arm-linux-gnueabihf/libgps.so.23.0.0 /usr/lib/arm-linux-gnueabihf/libgps.so.22

add)
バグ報告したらすぐ修正されました.しばらくしたら反映されるでしょう :)

しかしexifを確認しても位置情報は埋め込まれていません.室内でGPS弱いのでまた後で屋外で試してみます.

しかし,8MPのimx219ではピントが無限遠ではなく近くに設定されているようでそのままではちょっとダメそう.そして画角はもっと広角なのが欲しいです.

raspistil01
raspistil02

ピントの方は以下のページを参考に少し調整してみるとこんな感じに.もう少し行けそうだけど壊しそうで怖い.

raspistil03

画角も狭いしこういうものを買うと良さそう.誰か買って試してみてください.(そして飽きたら安く譲って😏)

環境(Raspbian Buster Lite 2019-09-26を2019-11-12にapt update && apt upgradeした環境)
$ dpkg-query -W gpsd libgps23 libraspberrypi-bin
gpsd 3.17-7
libgps23:armhf 3.17-7
libraspberrypi-bin 1.20190925+1-1
$ lsb_release -dr
Description: Raspbian GNU/Linux 10 (buster)
Release: 10
$ uname -a
Linux raspberrypi 4.19.75+ #1270 Tue Sep 24 18:38:54 BST 2019 armv6l GNU/Linux
$ cat /proc/device-tree/model ;echo
Raspberry Pi Model B Plus Rev 1.2

12/08「ゆるぷらサイクリング in おおすみ 2019」、12/22「第5回 かのやサイクルフェスティバル」 #🚲

Instagramで見かけて知ったのですが、12月に大隅で以下の2つの自転車イベントがあるようです。

*Ciel Bleu KANOYA Pro CyclingはInstagramを利用しています:「こんにちは! 堀です! 12月8日(日)にゆるぷらサイクリングinおおすみ2019が開催されます! シエルブルーの選手も一緒に走るので是非ご参加下さい! エントリーURL↓ http://ur0.work/7LkV」

* Ciel Bleu KANOYA Pro CyclingはInstagramを利用しています:「こんにちは! 堀です! 12月22日(日)に第5回かのやサイクルフェスティバルが開催されます!! 会場<鹿屋市霧島ヶ丘公園> 締め切り 令和元年12月10日(火)必着 エントリーURL↓ http://bit.ly/340TiiL 是非ご参加下さい!!」

申し込みページは以下のフォーム。

「ゆるぷらサイクリング in おおすみ 2019」の方は参加費も安くファンライドなので参加しやすそうですね。
コースもほぼ平坦だと思います。

Debian sidでChromiumが更新されないのでsnap版を試す

以下の記事は一昨日(2019-11-04)やっていたことで昨夜(2019-11-05)updateを確認したら降りてきていました :)

$ /usr/bin/chromium --version
Chromium 78.0.3904.87 built on Debian bullseye/sid, running on Debian bullseye/sid

Debian sid amd64 で Chromium がなかなか更新されないのでとりあえずsnap版を入れてみました。

snapd未導入なら導入。

$ sudo apt install snapd

検索して、

$ snap find chromium
Name                      Version       Publisher    Notes  Summary
chromium                  78.0.3904.70  canonical✓   -      Chromium web browser, open-source version of Chrome
chromium-ffmpeg           0.1           canonical✓   -      FFmpeg codecs (free and proprietary) for use by third-party browser snaps
restart-chromium          1             mgibbs-dfrs  -      Restart Browser
dashkiosk-client-browser  0.1           ogra         -      Chromium in Kiosk mode specifically adjusted for dashkiosk
boxy-svg                  3.29.0        jarek-foksa  -      Scalable Vector Graphics (SVG) editor
chromium-ffmpeg-test      0.1           osomon       -      Test snap that exercises the slots exposed by chromium-ffmpeg

導入。

$ sudo snap install chromium chromium-ffmpeg
$ snap list|grep chromium
chromium 78.0.3904.70 920 stable canonical* -
chromium-ffmpeg 0.1 15 stable canonical* -
$ dpkg-query -W chromium
chromium 76.0.3809.100-1

/snap/bin/chromium に入るのでそちらのパスを /usr/bin より優先して通しておく。

例えばbashだと ~/.bash_profile などで /usr/bin の設定のあとに以下の設定を書いておく。

if [ -d "/snap/bin" ] ; then
    PATH="/snap/bin:$PATH"
fi

パスが通っているのを確認する。

$ chromium --version
Chromium 78.0.3904.70 snap
$ /usr/bin/chromium --version
Chromium 76.0.3809.100 built on Debian bullseye/sid, running on Debian bullseye/sid

ちなみに今回の環境はamd64でしたが、他にi386, arm64, armhf もあるようです。

chromium snap01

今回の状態はメンテナが動けない状態なのかな?

環境
$ snap list|grep chromium
chromium 78.0.3904.70 920 stable canonical* -
chromium-ffmpeg 0.1 15 stable canonical* -
$ dpkg-query -W chromium snapd
chromium 76.0.3809.100-1
snapd   2.40-1
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux bullseye/sid
Release:        unstable
$ uname -m
x86_64

RT57iの文字コードがShift-JISで困る(GNU screenで文字コード変更)

RT57i IMG 20191029 154203

ハードオフでジャンク扱いで1,100円のYAMAHA RT57iを見かけました.
その時はスルーしたのですが,少し確認すると2003年発売のものなのに去年もFWがリリースされていてADSLの低速回線ならまだ使えるのではと買ってきました.

電源を入れて中を覗くと普通に動きそうです.
しかし日本語を吐いてるぽいけど文字コードが…….

> help
1) "?"��͂ÿ���ƁA�R�}���h��̂ÿ��m�肵�Ă��Ȃ��ꍇ�ɂ͂�̎ÿ��_��͉ÿ\�ȃL
   �[���[��̌ÿ�̈ÿꗗÿ��\�����܂��B
   �R�}���h��̂ÿ��m�肵�Ă����̃ÿRÿ�}����̓�͌ÿ`ÿ���Ɛ���\�����܂��B

2) �L�[�͎ÿ��ɂ͎��Ɏ����R�}���h�ŁA�L�[���[��̕ÿ⊮ÿ�A�ߋ���͂ÿ����R�}���h��
   �Ăяo���A�J�[�\��̈ÿړÿ���͕ÿ���̍ÿ폜���ł��܂��B

     ���ӁF Ctrl + X�́ÿAÿCtrl�L�[����Ȃ���X�L�[������Ƃ�\���܂��B

   --------------------------------------------------------------
   �L�[���[��̕ÿ⊮ÿ                 : Tab�L�[
   --------------------------------------------------------------
   �ߋ���͂ÿ����R�}����̌ÿĂÿяo�� : Ctrl + p �A�܂�͏ÿ���L�[
   ��̃ÿRÿ�}����̌ÿĂÿяo��           : Ctrl + n �A�܂�͉ÿ����L�[
   --------------------------------------------------------------
   �J�[�\����E�ɂP�������ړ�       : Ctrl + f �A�܂�͉ÿEÿ���L�[
   �J�[�\����ɂP�������ړ�       : Ctrl + b �A�܂�͍ÿ����L�[
   �J�[�\����s���Ɉړ�             : Ctrl + e
   �J�[�\����s���Ɉړ�             : Ctrl + a
   --------------------------------------------------------------
   �R�}���h���s�����ɉ�s         : Ctrl + c
   �J�[�\���̂ÿPÿ������폜         : Ctrl + d
---��---

Shift-JISぽいので端末の文字コードを変更します.

こういうことがあるのでGNU screenにワンタッチで文字コードが変更できるようにして…….変更されない?
Shift-JISの設定がないですね.そういえば以前はbind keyで設定していたけど当時最後のShift-JIS環境のNEWSマシン破棄時に消してしまっていたのでした…….

とりあえずGNU screenだと Ctrl +a :encoding sjis でShift-JISに切り替えることが出来ます.
(utf8に戻すときは Ctrl +a :encoding utf8 )

> help
1) "?"を入力すると、コマンド名称が確定していない場合にはその時点で入力可能なキ
   ーワードの候補の一覧を表示します。
   コマンド名称が確定していればそのコマンドの入力形式と説明を表示します。

2) キー入力時には次に示すコマンドで、キーワードの補完、過去に入力したコマンドの
   呼び出し、カーソルの移動や入力文字の削除ができます。

     注意: Ctrl + X は、Ctrlキーを押しながらXキーを押すことを表します。

   --------------------------------------------------------------
   キーワードの補完                 : Tabキー
   --------------------------------------------------------------
   過去に入力したコマンドの呼び出し : Ctrl + p 、または上矢印キー
   次のコマンドの呼び出し           : Ctrl + n 、または下矢印キー
   --------------------------------------------------------------
   カーソルを右に1文字分移動       : Ctrl + f 、または右矢印キー
   カーソルを左に1文字分移動       : Ctrl + b 、または左矢印キー
   カーソルを行末に移動             : Ctrl + e
   カーソルを行頭に移動             : Ctrl + a
   --------------------------------------------------------------
   コマンドを実行せずに改行         : Ctrl + c
   カーソル上の1文字を削除         : Ctrl + d
---つづく---

見えました.

.screenrc にも設定( bind ^J encoding sjis )を入れておきましょう.Ctrl+a Ctrl+j でShift-JISに切り替えられるようになりました.(Tmuxでの手順は見当たらず)

  bind ^U encoding utf8
  bind ^E encoding euc
+ bind ^J encoding sjis

他の方法としてRT57iの設定で英語にしたりできそうな気がしますが未確認.

そんなこんなでこれまでのADSLモデムをルータ機能は使わずモデムとしてだけ利用するようにしてRT57iからPPPoEで繋ぐようにしました.
これまでPPPoE接続に30分程,調子が悪いと1時間くらいかかっていましたが一瞬で接続されるように.安定度も増しました.
ずっと同じ構成なのにだんだん接続時間が伸びていたのでアナログ回線が劣化して不安定になっていたのかと思っていたのですがADSLモデムが原因だったようです.(ということはモデム機能もそろそろ壊れてしまう可能性……)

ただ,speedtestでは調子がいいときは8Mbほど出ていたのが7Mbになったので少し速度低下が?でもずっと安定したのでこっちのほうがいい感じです.(2,3日に一回回線が切れて再接続に30~60分とか動画が数分おきに止まるとか画像の読み込みに失敗したりとかだった)

$ speedtest-cli --simple
Ping: 92.066 ms
Download: 7.00 Mbit/s
Upload: 1.10 Mbit/s

まだざっくりとした設定なのでマニュアルを見ながらもう少し設定詰めてみます.

Tip
追記
コマンドリファレンス P.38より
4.11
[ 書式 ]
コンソールの言語とコードの設定
console character code
no console character [code]
[ 設定値 ]
[ 説明 ]
[ ノート ]
[ 初期値 ]
○
 code
● ascii......................... 英語で表示する、文字コードは ASCII
● sjis ........................... 日本語で表示する、文字コードはシフト JIS
● euc .......................... 日本語で表示する、文字コードは EUC
コンソールに表示する言語とコードを設定する。
本コマンドは一般ユーザでも実行できる。
本コマンドの設定は、save コマンドで保存するまで show config コマンドによる設定の表示に反映され
ない。

ascii, sjis(既定値), eucが選択できるようです.
asciiに設定しておこうと思います.

> console character ascii
> administrator
Password:
# save
Saving ... CONFIG0 Done .
# quit
> quit
環境
$ dpkg-query -W screen byobu
byobu   5.125-0ubuntu1
screen  4.6.2-1ubuntu1
$ lsb_release -dr
Description:    Ubuntu 18.04.3 LTS
Release:        18.04
$ uname -m
x86_64

Rufusを使ってWindows 10でWindows 10のisoイメージをUSBフラッシュメモリに書き込み

LinuxでWindowsのisoイメージをUSBフラッシュメモリに書き込むのにWoeUSBを利用しました.

WindowsではRufusというツールが使えるようなので試してみました.

ダウンロードして実行して「デバイス」に書き込み先のUSBフラッシュメモリを,「ブートの種類」に書き込むisoファイルを指定して後は既定値で「スタート」を押すと書き込みが始まります.

rufus01

書き込み完了時に以下のメッセージ.セキュアブートには未対応のようです.

rufus02

出来上がったUSBフラッシュメモリで起動するとセキュアブート向こうのマシンでは利用できました.
しかしセキュアブートを利用したい場合はRufusは使えないようです.

ということで,WindowsでWindowsのisoファイルの書き込みはWindows標準の「メディア作成ツール」を利用するのが良さそうです.
Windows で以下のページにアクセスして,「ツールを今すぐダウンロード」から入手できます.(Linux等でアクセスするとisoイメージのダウンロードページになります.)

このツールはisoイメージのダウンロード&書き込みをしてくれます.x86, x64の32bit/64bit両方に対応したUSBフラッシュメモリも作成できました.ダウンロード済のisoイメージの指定は出来ないようなのは不便です.

PC環境
* エディション  Windows 10 Pro
* バージョン    1903
* OSビルド  18362.449
* システムの種類    64 ビット オペレーティングシステム、x64 ベース プロセッサ
Windows isoイメージ
* Windows 10 1903 x64
Win10_1903_V2_Japanese_x64.iso

Windows 10のisoファイルをWoeUSBでUSBフラッシュメモリに書き込み

balenaEtcher でUSBフラッシュメモリにWindows 10のisoイメージを書き込もうとしたのですが,このようなメッセージが表示されました.

balena etcher 20191029 12:10:49 18415 40

Windowsのイメージは特殊なのでそれを処理できるプログラムを紹介しています.Linuxでは WoeUSB を勧めています.

UbuntuではPPAがあるようなのでこれを導入します.

$ sudo add-apt-repository ppa:nilarimogard/webupd8
$ sudo apt update
$ sudo apt install woeusb

起動します.

$ sudo -H woeusb

画面はこんな感じでした.

woeusb01 20191029 13:10:27 27379

実際に書き込みをするときはこんな感じ.Soureにisoファイルを指定して,File stysremに「NTFS」を選択,Taeget deviceに対象のUSBフラッシュメモリを指定しました.はじめFATを選択したのですがエラーとなりました.NTFSだとOK.FATの4GB制限に引っかかったのかもしれません.

woeusb02 20191029 13:10:20 3649

ここで Install ボタンを押すことでプログレスが表示されて導入が開始されます.

しばらく待つと書き込み終了.出来上がったUSBフラッシュメモリをPCに接続して起動すると無事Windows 10のインストーラが起動しました.

環境
$ ls -s /media/mk/6647-4A7F/iso/Win10_1903_V2_Japanese_x64.iso
5202048 /media/mk/6647-4A7F/iso/Win10_1903_V2_Japanese_x64.iso
$ dpkg-query -W woeusb balena-etcher-electron
balena-etcher-electron  1.5.51
woeusb  3.3.0-1~webupd8~eoan0
$ lsb_release -dr
Description:    Ubuntu 19.10
Release:        19.10
$ uname -a
Linux x201i 5.3.0-19-generic #20-Ubuntu SMP Fri Oct 18 09:04:39 UTC 2019 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux

iPhone 7(iOS12)をUbuntu 19.10でmountしてデータコピー

借りたiPhone 7で撮影した動画をUbuntu 19.10 amd64にコピーしました.その時のメモです.
以前iPhone 3GSを利用していてファイルコピーやテザリングを利用していましたがそれ以来のiPhoneマウントでした.

必要パッケージの導入.

$ sudo apt install ifuse libimobiledevice-utils

iPhoneをUSB経由で接続.

その時のdmesgはこんな感じでネットワークはもう使えそう.(未確認)

[  +0.028241] usb 1-1.1: New USB device found, idVendor=05ac, idProduct=12a8, bcdDevice= 9.01
[  +0.000006] usb 1-1.1: New USB device strings: Mfr=1, Product=2, SerialNumber=3
[  +0.000004] usb 1-1.1: Product: iPhone
[  +0.000003] usb 1-1.1: Manufacturer: Apple Inc.
[  +0.000003] usb 1-1.1: SerialNumber: xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
[  +0.000334] usb 1-1.1: Device is not authorized for usage
[  +0.005480] usb 1-1.1: authorized to connect
[  +0.787707] ipheth 1-1.1:4.2: Apple iPhone USB Ethernet device attached
[  +0.130956] ipheth 1-1.1:4.2 enp0s26u1u1c4i2: renamed from eth0

でもマウントはまだ出来ないのでペアリングします.初回はエラーになります.

$ idevicepair pair
ERROR: Please accept the trust dialog on the screen of device xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx, then attempt to pair ag
ain.

このときiPhone画面で「このコンピュータを信頼しますか?」と聞かれるので「信頼」を選びます.

iPhone7 auth

信頼した後に再度pair

$ sudo idevicepair pair
SUCCESS: Paired with device xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

後はNautilusでUSBメモリのようにマウントしてコピーできました.

環境
$ dpkg-query -W ifuse libimobiledevice-utils nautilus
ifuse   1.1.4~git20181007.3b00243-1
libimobiledevice-utils  1.2.1~git20181030.92c5462-1
nautilus        1:3.34.1-1ubuntu1
$ lsb_release -dr
Description:    Ubuntu 19.10
Release:        19.10
$ uname -m
x86_64
  • Apple iPhone 7 / iOS 12.3.1

Btrfsのbtrfs-transactionでioが100%になって困る

デスクトップ検索のRecollを試してみようと recollindex コマンドでindexを作ってみました.すると様々なアプリケーションがフリーズ.indexが出来るまでの辛抱だろうと1日ほど放置してみましたが解消しません.
1つのコマンドを発行して実行されるまで何分も掛かってしまいます.

cpuやmemoryはガラガラです.
iotop を叩いてみると btrfs-transaction がほぼ100%で張り付いています.

マウントオプションはこんな感じ.

$ mount | grep \ /\
/dev/mapper/t430s--vg-root on / type btrfs (rw,noatime,nodiratime,ssd,discard,space_cache,subvolid=5,subvol=/)

discard を `btrfs(5) ` で確認するとちょっと怪しいような?

       discard, nodiscard
           (default: off)

           Enable discarding of freed file blocks. This is useful for SSD devices, thinly provisioned LUNs, or virtual machine images; however, every storage layer must
           support discard for it to work. if the backing device does not support asynchronous queued TRIM, then this operation can severely degrade performance, because a
           synchronous TRIM operation will be attempted instead. Queued TRIM requires newer than SATA revision 3.1 chipsets and devices.

       If it is not necessary to immediately discard freed blocks, then the fstrim tool can be used to discard all free blocks in a batch. Scheduling a TRIM during a period
       of low system activity will prevent latent interference with the performance of other operations. Also, a device may ignore the TRIM command if the range is too
       small, so running a batch discard has a greater probability of actually discarding the blocks.

       If discarding is not necessary to be done at the block freeing time, there’s fstrim(8) tool that lets the filesystem discard all free blocks in a batch, possibly not
       much interfering with other operations. Also, the device may ignore the TRIM command if the range is too small, so running the batch discard can actually discard the
       blocks.

SATAのバージョンを確認すると 3.2 なので問題無さそう?

$ sudo smartctl --info /dev/sda | grep ^SATA
SATA Version is:  SATA 3.2, 6.0 Gb/s (current: 6.0 Gb/s)

でも一旦無効にしてみます.
#ついでに付けた compress=lzo は別でやるべきだった…….

$ time sudo mount -o remount,rw,noatime,nodiratime,ssd,nodiscard,compress=lzo,space_cache /
real    42m32.840s
user    0m0.014s
sys     0m15.209s
$ mount | grep \ /\
/dev/mapper/t430s--vg-root on / type btrfs (rw,noatime,nodiratime,compress=lzo,ssd,space_cache,subvolid=5,subvol=/)

これが当たりだったようでioは一気に空きました!
SATA 3.2 だけど何か別の条件が良くないのでしょうか?

忘れないうちに fstab も修正しておきます.(nodiscard は既定値なので書いていない)

 sudo git -C /etc diff HEAD^ -- /etc/fstab
diff --git a/fstab b/fstab
index b029749..386278f 100644
--- a/fstab
+++ b/fstab
@@ -5,7 +5,7 @@
 # that works even if disks are added and removed. See fstab(5).
 #
 # <file system> <mount point>   <type>  <options>       <dump>  <pass>
-/dev/mapper/t430s--vg-root /               btrfs   noatime,nodiratime,ssd,discard,space_cache 0       0
+/dev/mapper/t430s--vg-root /               btrfs   noatime,nodiratime,ssd,compress=lzo,space_cache 0       0
 # /boot was on /dev/sda2 during installation
 UUID=cba2591a-12da-481e-b239-c002faca22e1 /boot           ext2    defaults        0       2
 # /boot/efi was on /dev/sda1 during installation

これで暫く様子を見てみます.
問題なければ別途TRIMを設定したほうがいいかな?

環境

$ dpkg-query -W btrfs-progs iotop smartmontools
btrfs-progs     5.2.1-1
iotop   0.6-24-g733f3f8-1
smartmontools   7.0-2
$ sudo smartctl -i /dev/sda | grep -E '^Device Model:|Firmware Version:|SATA Version is:'
Device Model:     Seagate BarraCuda SSD ZA1000CM10002
Firmware Version: STAS1024
SATA Version is:  SATA 3.2, 6.0 Gb/s (current: 6.0 Gb/s)
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux bullseye/sid
Release:        unstable
$ uname -m
x86_64

Google PhotoにHEIC形式でアップロードして16MP制限を回避する

※このエントリを書いてるうちにHEIC形式のファイルが縮小されないのはバグだという記事がでてきました.そのうち修正されてこの回避方法は使えなくなるはずです.

Google Photoの設定でアップロードサイズを「高画質」にしておくと16MPを超えるサイズの画像は16MPに縮小されますが容量を気にせず無制限でアップロードできます.
最近iPhoneの写真は16MPを越えていても無制限にアップロードできると話題になりました.これはiPhoneの写真はHEIF形式で保存され,これを16MPにするためにデコード&エンコードすると元の画像より大きくなるのでそのままにしているのではないかと言われたりしています.

この理由が正しいのであればiPhoneでなくともHEIF形式に変換してアップロードした画像はオリジナルサイズで保存されるではないかと試してみました.

先ず手持ちのカメラ(Pentax K-5)でRAW撮影して現像したファイルを確認してみます.

$ identify ./H-IIBF8_HTV8.TIFF
./H-IIBF8_HTV8.TIFF TIFF 4942x3276 4942x3276+0+0 16-bit sRGB 73.7626MiB 0.000u 0:00.000
$ echo $(($(identify -format "%w*%h" ./H-IIBF8_HTV8.TIFF)))
16189992

4942 x 3276 = 16189992ピクセルで制限の16MPを少し超えていそうです.
2**20*16 = 16777216 よりは小さい(MiP?)

この画像をアップロードしてみます.アップロードにはgpupを使いました.

$ gpup ./H-IIBF8_HTV8.TIFF

アップロードしたファイルの情報を見るとこうなっていました.16.2MPで縮小されていないようです.

H-IIBF8_HTV8.TIFF
16.2 MP
4942 × 3276
77.3 MB

念の為設定を確認.

設定画面( https://photos.google.com/settings )にアクセスして,「高画質 (容量制限なし、無料)」にチェックが入っているのを確認します.

問題ないようです.

ちなみに,「元のサイズ」に設定した状態でアップロードした動画を「容量を解放」することで16MPに変換してGoogleドライブの容量を解放することも可能です.

HEICとJPEGも同様にアップロードしてみます.

$ convert ./H-IIBF8_HTV8.TIFF ./H-IIBF8_HTV8.heic
$ convert ./H-IIBF8_HTV8.TIFF ./H-IIBF8_HTV8.jpg
$ ls -1HSs ./H-IIBF8_HTV8.*
75536 ./H-IIBF8_HTV8.TIFF
 2632 ./H-IIBF8_HTV8.jpg
  688 ./H-IIBF8_HTV8.heic
$ gpup ./H-IIBF8_HTV8.heic ./H-IIBF8_HTV8.jpg

これも縮小されませんでした.

この画像は16MPを少し超えている程度なので縮小されないのかもしれません.もっと大きな画像で試してみます.

といっても自分の手持ちのカメラではこれが最大なので,画像を結合して作成します.(ちなみに処理時間はHEIC:56s, JPEG:3s)

$ convert -append H-IIBF8_HTV8.heic H-IIBF8_HTV8.heic 32MP.heic
$ convert -append H-IIBF8_HTV8.heic H-IIBF8_HTV8.heic 32MP.jpg
$ ls -1Ss 32MP.*
3572 32MP.jpg
1260 32MP.heic
$ identify 32MP.*
32MP.heic HEIC 4942x6552 4942x6552+0+0 8-bit YCbCr 0.010u 0:00.000
32MP.jpg JPEG 4942x6552 4942x6552+0+0 8-bit sRGB 3.4858MiB 0.000u 0:00.000
$ gpup 32MP.heic 32MP.jpg

結果はHEICは約32MPのまま 未圧縮 ,JPEGは 16 MP 3473 × 4605 になっていました.

同様に倍を試してみると HEIC 64.8 MP(9884 × 6552)未圧縮 となりました.
convertでキャッシュリソースが足りなくて転けたりしつつ更に倍( 9884 x 13104 )を試してみるとgpupでは「Failed: There was an error while trying to create this media item. (code=3)」,Chromiumでは「アップロードできません」というエラーメッセージが表示されアップロードに失敗しました.
容量は4.3MBほどしかないのでそのあたりは問題ないはずで解像度のリミットがありそうです.

てことで,少なくとも HEIC 64.8 MP(9884 x 6552) までは未圧縮でアップロード可能でなようです.
64.8 MP〜129.6MP の間に最大値があると思いますが今の所手持ちの機材では関係がないので確認していません.

環境
$ dpkg-query -W imagemagick chromium
chromium        76.0.3809.100-1
imagemagick     8:6.9.10.23+dfsg-2.1+b2
$ gpup -h 2>&1|grep Version
Version 1.x
$ git -C ~/go/src/github.com/int128/gpup/ log --oneline -1
fb48ce5 (HEAD -> master, origin/master, origin/HEAD) Merge pull request #27 from harupong/patch-1
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux bullseye/sid
Release:        unstable
$ uname -m
x86_64

Imagemagickで画像変換時にキャッシュリソースが足りなくて転ける

Google Photoにheic形式でファイルをアップロードすると「高画質」(16MPに縮小される)設定でも縮小されないようなのでどのくらいのサイズまでOKなのかを試していたのですが,倍々で画像結合していたら128MPほどのファイル作成時に失敗しました.

$ convert -append out.heic out.heic out128.heic
convert-im6.q16: cache resources exhausted `out.heic' @ error/cache.c/OpenPixelCache/4083.

処理しているファイルは無駄にでかいです.

$ identify ./out.heic
./out.heic HEIC 9884x6552 9884x6552+0+0 8-bit YCbCr 0.020u 0:00.010

このあたりのページを参考にポリシーファイルを修正してメモリを増やしてみます.

$ sudo git -C /etc diff /etc/ImageMagick-6/policy.xml
diff --git a/ImageMagick-6/policy.xml b/ImageMagick-6/policy.xml
index 59d2fc6..4c6d088 100644
--- a/ImageMagick-6/policy.xml
+++ b/ImageMagick-6/policy.xml
@@ -57,8 +57,8 @@
   <!-- <policy domain="system" name="memory-map" value="anonymous"/> -->
   <!-- <policy domain="system" name="max-memory-request" value="256MiB"/> -->
   <!-- <policy domain="resource" name="temporary-path" value="/tmp"/> -->
-  <policy domain="resource" name="memory" value="256MiB"/>
-  <policy domain="resource" name="map" value="512MiB"/>
+  <policy domain="resource" name="memory" value="2048MiB"/>
+  <policy domain="resource" name="map" value="4096MiB"/>
   <policy domain="resource" name="width" value="16KP"/>
   <policy domain="resource" name="height" value="16KP"/>
   <!-- <policy domain="resource" name="list-length" value="128"/> -->

うまく行くようになりました :)

$ time convert -append out.heic out.heic out128.heic; echo $?

real    2m33.128s
user    6m42.527s
sys     0m4.704s
0
$ ls -l out128.heic
-rw-r--r-- 1 matoken matoken 4286359 Oct 20 00:30 out128.heic
$ identify out128.heic
out128.heic HEIC 9884x13104 9884x13104+0+0 8-bit YCbCr 0.000u 0:00.010

でも割り当て過ぎな気もするのでも少し減らそう.

$ dpkg-query -W imagemagick
imagemagick     8:6.9.10.23+dfsg-2.1+b2
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux bullseye/sid
Release:        unstable
$ uname -m
x86_64