不正なUSBデバイスからPCを守るUSBGuardを試す

BadUSBなどの不正なUSBデバイスからPCが守れないかなちょっと設定すればできそう?そもそも作っている人がいるんじゃ?ということで探したらUSBGuardというソフトウェアを見つけました.

このソフトウェアを導入しておくと,設定したルールに合致しないUSBデバイスはblockされます. デスクトップ利用の場合はGUIのアプレットを利用してUSB接続時にウィンドウがポップアップして接続するか選べたりもします. 便利.
#USB KILLERは……USB配線を外したりUSBコネクタを塞ぐしかないですよね多分.

導入

Debian/Ubuntuにはパッケージがあるのでそちらから導入します.

$ sudo apt install usbguard usbguard-applet-qt

設定

一般ユーザから利用する場合は設定ファイルを編集してユーザかグループを追加してデーモンの再起動を行います. 設定ファイルは/etc/usbguard/usbguard-daemon.confです.

diff --git a/usbguard/usbguard-daemon.conf b/usbguard/usbguard-daemon.conf
index 4a54ca0..7b3a165 100644
--- a/usbguard/usbguard-daemon.conf
+++ b/usbguard/usbguard-daemon.conf
@@ -65,7 +65,7 @@ PresentControllerPolicy=keep
#
# IPCAllowedUsers=username1 username2 ...
#
-IPCAllowedUsers=root
+IPCAllowedUsers=root user1 user2

#
# Groups allowed to use the IPC interface.
@@ -75,7 +75,7 @@ IPCAllowedUsers=root
#
# IPCAllowedGroups=groupname1 groupname2 ...
#
-IPCAllowedGroups=root
+IPCAllowedGroups=root users

#
# Generate device specific rules including the "via-port"

ユーザの場合はIPCAllowedUsers,グループの場合はIPCAllowedGroupsにスペース区切りで書いていきます.

デーモンの再起動

設定を反映するためにデーモンを再起動します.

$ sudo service usbguard restart

CUIでの利用例

usbguardが起動した後に接続されたデバイスはblockされています.

$ usbguard list-devices| tail -2
9: allow id 8087:0024 serial "" name "" hash "Zx7v0FMQEjScKSAFENAiobEs1OGPPB0YWR+yXDCVE04=" parent-hash "WwvSEwd+7257rAqUGLMQjffF7zyqygmmLeQTYnR9QzQ=" via-port "4-1" with-interface 09:00:00
11: block id 1004:631c serial "03a809c94b4befd4" name "LGE Android Phone" hash "P5dSK5xxK4R5QTRzd7KlD8Agf/+28pztL077j1oWqPI=" parent-hash "Zx7v0FMQEjScKSAFENAiobEs1OGPPB0YWR+yXDCVE04=" via-port "4-1.1" with-interface ff:ff:00

blockされている11番目のデバイスを許可してみます.(これは一時的です)

$ usbguard allow-device 11
$ usbguard list-devices| tail -1
11: allow id 1004:631c serial "03a809c94b4befd4" name "LGE Android Phone" hash "P5dSK5xxK4R5QTRzd7KlD8Agf/+28pztL077j1oWqPI=" parent-hash "Zx7v0FMQEjScKSAFENAiobEs1OGPPB0YWR+yXDCVE04=" via-port "4-1.1" with-interface ff:ff:00

状況の確認

USBデバイスの認識状況を監視します.

$ usbguard watch
[IPC] Connected
[device] Inserted: id=12 hash=vi38heJ4vKEdayxiqrQFylpwa3xkVYYUkZi2zbu3sWs= name=Mass Storage Device product_id=1336 serial=00000000000006 vendor_id=048d interface={ 08:06:50} rule_match=0 rule_id=4294967295
[device] Blocked: id=12 name=Mass Storage Device product_id=1336 vendor_id=048d rule_match=0 rule_id=4294967295
[device] Allowed: id=12 name=Mass Storage Device product_id=1336 vendor_id=048d rule_match=0 rule_id=4294967295

GUI(usbguard-applet-qt)の利用例

CUIだとちょっと面倒ですが,デスクトップ利用の場合はusbguard-applet-qtが便利です.

usbguard-applet-qtが起動した状態でUSBデバイスを接続すると以下のようなダイヤログが表示されます.Allowボタンを押すことで利用できるようになります. このとき,Make the decision permanentにチェックを入れておくと,設定が永続化されます.この設定は/etc/usbguard/rules.confに記録されます.

20161007_02:10:22-9078

ダイヤログはタイムアウトすると消えてしまいますが,アプレットのウィンドウから設定画面を呼び出すことができます.ここから設定変更ができます.

20161007_16:10:49-4107

とりあえずはこれくらいで良さそうですが,ルールを書くといろいろ応用が効きそうです.

とりあえずはどうもデーモン起動までに接続されていたデバイスは許可されるようなので内臓デバイスを明示的に許可してその他をblockしようと思います.

mind mappingアプリのFreeplaneを試す

FreeMindをDebian jessieに導入しようとしたらパッケージが見当たりません. 探してみるとメンテナンスされてないからjessie/sidから消されたようです.

We have Freeplane which is actively maintained and roughly equivalent in features.

でもFreeplaneというメンテされている似たものがあるよということでこれを試してみることにしました.

#ちなみにFreeMindのsiteを見るとstableのリリースが2013年で1.0.1.その後1.1.0-Beta1が2015年1.1.0-Beta2が2016年に出ていて,Debianでは0.9.0だったようです.

FreeplaneはどうもFreeMindのフォークのようです.見た目も使い勝手も似ています.JAVA製でマルチプラットホームなのも同じです.

導入はパッケージがあるのでそれを利用しました.

$ sudo apt install freeplane

起動ロゴ……何だろうこの虫?は.

20161005_01:10:30-30616

初回起動時にはWhats Newが表示されました.

20161005_01:10:09-30241

少し日本語が豆腐になってしまっている場所がありましたがフォントを日本語フォントに変更することで解決しました. 後はチュートリアルとかに目を通しておくと良さそうです.

チュートリアルなどのドキュメントは/usr/share/freeplane/doc/辺りにありました.

$ ls -1 /usr/share/freeplane/doc/*_ja.mm
/usr/share/freeplane/doc/freeplaneFunctions_ja.mm
/usr/share/freeplane/doc/freeplaneTutorial_ja.mm
/usr/share/freeplane/doc/freeplane_ja.mm

20161005_01:10:53-29876

20161005_01:10:09-28858

20161005_01:10:32-27112

未だそんなに使っていませんが,FreeMindと同じような操作性だし以前書いた.mmも読めるようなのでそのまま移行できそうです.

<追記>

Ubuntu 16.10 amd64(今は未だリリース前)にも入れてみましたが起動しませんでした.とりあえず本家から.zipを貰ってきて動かしています.一応報告はしてみました.

</追記>

ブータブルUSBメモリを作るEtcherを試す

EtcherというブータブルUSBメモリを作るソフトウェアを知ったので試してみました.最近はmkusbを利用していますがこれはLinux用です,Etcherはマルチプラットホームなのも良さそうです.

ダウンロードと念の為ウィルスチェック

$ wget https://resin-production-downloads.s3.amazonaws.com/etcher/1.0.0-beta.15/Etcher-linux-x64.AppImage
$ file Etcher-linux-x64.AppImage
Etcher-linux-x64.AppImage: ELF 64-bit LSB executable, x86-64, version 1 (SYSV), dynamically linked, interpreter /lib64/ld-linux-x86-64.so.2, for GNU/Linux 2.6.24, BuildID[sha1]=33806643f0ed6abf1f9cbca06043160fe098cd5b, stripped
$ clamscan ./Etcher-linux-x64.AppImage 
./Etcher-linux-x64.AppImage: OK

----------- SCAN SUMMARY -----------
Known viruses: 4867586
Engine version: 0.99.2
Scanned directories: 0
Scanned files: 1
Infected files: 0
Data scanned: 0.00 MB
Data read: 67.12 MB (ratio 0.00:1)
Time: 10.852 sec (0 m 10 s)
$ sha256sum Etcher-linux-x64.AppImage 
ee1eabba9fd0dc6b4d447d328cff54c3fbfff00ef1689abcde02c5654394c6fb  Etcher-linux-x64.AppImage
$ sha512sum Etcher-linux-x64.AppImage 
87632ddd1a4bded54d6da78fd4c5c128ed523b13e00ecc4f9df5ce62a5fec73d95a0765db8d18c7975c5932566315af08acc5488a341513270e4af5b38248b40  Etcher-linux-x64.AppImage

実行権を付けて実行

$ chmod u+x Etcher-linux-x64.AppImage
$ ./Etcher-linux-x64.AppImage

実際に書き込む

起動後,SELECT IMAGEで書き込みたいイメージを選択します.今回はUbuntu16.10b2のイメージを選択肢ました.

20161004_19:10:09-25517

書き込み対象が1つの場合自動的に選択されました.

20161004_19:10:13-28681

SELECT DRIVEChange部分をクリックで書き込み先のドライブの変更が可能です.

20161004_19:10:04-31744

ちなみに右上の歯車マークから設定変更が可能ですが,ここでUnsafe modeを選択するとシステムドライブもドライブの選択肢に出てくるようになります.勿論間違えると上書きされて現在のシステムはなくなるので注意が必要です.

20161004_19:10:21-29726

20161004_20:10:19-30743

20161004_20:10:52-29156

Flashを押して書き込みをはじめると書き込みが始まりプログレスが表示されます.

20161004_19:10:47-726

一旦書き込みが終わると検証が走ります.

20161004_19:10:24-7001

検証後完了です.

20161004_19:10:45-9355

以前はUnetbootinとかを使っていて,最近はmkusbを使っているのですが,これはお手軽でマルチプラットホームなのでこのEtcherは人にも勧めやすいですね. Debian/Ubuntuにはパッケージがないので導入が面倒なのがネックですかね.

mkusb等については以下の辺りを参照してください.

Btrfsでswap fileが作れないことを知らずに嵌まる

ファイルからswapを設定しようとして失敗しました.

$ fallocate -l 500M test
$ /sbin/mkswap test
mkswap: test: insecure permissions 0644, 0600 suggested.
Setting up swapspace version 1, size = 500 MiB (524283904 bytes)
no label, UUID=aaf26c11-4653-40d5-b279-faa7d8c8625d
$ sudo chmod 600 test
$ sudo chown 0.0 test
$ ls -l test
-rw------- 1 root root 524288000 10月  3 07:26 test
$ sudo swapon test
swapon: /home/mk/test: swapon failed: 無効な引数です
$ sudo swapon -v /home/mk/test
swapon: /home/mk/test: found signature [pagesize=4096, signature=swap]
swapon: /home/mk/test: pagesize=4096, swapsize=524288000, devsize=524288000
swapon /home/mk/test
swapon: /home/mk/test: swapon failed: 無効な引数です
$ LANG=C sudo swapon -v /home/mk/test
swapon: /home/mk/test: found signature [pagesize=4096, signature=swap]
swapon: /home/mk/test: pagesize=4096, swapsize=524288000, devsize=524288000
swapon /home/mk/test
swapon: /home/mk/test: swapon failed: Invalid argument

検索するとBtrfsでswap fileがサポートされていないとか.知らなかったorz

性能低下するけどloop deviceを使えばいけるよというワークアラウンドが.

A workaround, albeit with poor performance, is to mount a swap file via a loop device.

試してみます.

$ /sbin/losetup -l
$ sudo /sbin/losetup loop0 ./test
$ /sbin/losetup -l
NAME SIZELIMIT OFFSET AUTOCLEAR RO BACK-FILE DIO
/dev/loop0 0 0 0 0 /home/mk/test 0
$ sudo swapon -v /dev/loop0
swapon: /dev/loop0: found signature [pagesize=4096, signature=swap]
swapon: /dev/loop0: pagesize=4096, swapsize=536870912, devsize=536870912
swapon /dev/loop0
$ /sbin/swapon -s
Filename Type Size Used Priority
/dev/dm-2 partition 16658428 0 -1
/dev/loop0 partition 524284 0 -2

うまく行きました. もとに戻しておきます.

$ sudo swapoff /dev/loop0
$ sudo /sbin/losetup -d /dev/loop0
$ sudo rm ./test

停電中のファイルサーバデータアクセスを考える

昨日も停電が4,5回ありました……. 最近はNotePCで作業している(いまデスクトップがない……)ので影響は少ないのですが作業中以外のデータは大体ファイルサーバに置いています.ファイルサーバはAC必須.UPS経由で給電していますがそう長くは持ちません. でも停電中にファイルサーバの中のデータを参照したいということがあってどうにかできないかなーとちょっと考えてみました.

ファイルサーバのデータは今こんな感じです.

ファイルサーバ(RAID1) –> バックアップディスク(RAID1) –> バックアップディスク2(NILFS2)

#以前はAmazon Glacierとかにも投げてたけど金欠で今はやってない.

このバックアップディスク2は3TBの3.5インチHDDを安いUSB箱経由で接続しています.これに停電時でもアクセスできたら良さそうです.

停電時のNotePCはUSB2.0.バックアップディスク2を2.5インチHDDにリプレースすればUSB差し替え&暗号化Diskの鍵だけで良さそうです.でも3Tだと何本か必要だったり高かったりしそう. でも価格.comを見てみると3.5インチに比べれば高いものの案外安いです.3TBで15k〜て感じ.

3.5インチのUSBバスパワーで動くものは流石にないよなとダメ元で検索してみるとこういうものを発見.

これならケースを交換するだけで行けそうです. でも残念ながら終息品で売っているところが見当たりませんでした. 安く上がりそうだったのに残念.

とりあえず3.5インチHDDのUSBバスパワー対応ケースを探しつつデータを整理しようかと思います.

Ubuntu16.10b2でQRCode生成アプリのQreatorを試す

Ubuntu 16.10b2 amd64を最近試しています。 いつも使う感じのアプルケーションをdpkg –set-selectionsで導入したあとUbuntu Softwareを眺めていて良さそうなアプリケーションを導入して試したりしています。

Screenshot from 2016-10-03 01-22-48

そこでQreatorというアプリを見つけました。これは簡単にGUIでQR codeが生成できるアプリケーションです。名刺、位置情報、電話(SMS)、テキスト、URL、Wi-FiのQR codeが生成できるようです。 自分用に似たようなもののweb cgiも作ってあるのですが、便利そうってことで試してみました。

Screenshot from 2016-10-03 00-56-57

$ apt show qreator 
Package: qreator
Version: 13.05.3-2fakesync1
Priority: optional
Section: universe/python
Origin: Ubuntu
Maintainer: Ubuntu Developers <ubuntu-devel-discuss@lists.ubuntu.com>
Original-Maintainer: Chow Loong Jin <hyperair@debian.org>
Bugs: https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+filebug
Installed-Size: 1,303 kB
Depends: python:any (>= 2.6.6-7~), dconf-gsettings-backend | gsettings-backend, python-imaging, python-cairo, python-dbus, python-defer, python-gi, gir1.2-champlain-0.12, gir1.2-clutter-1.0, gir1.2-glib-2.0, gir1.2-gdkpixbuf-2.0, gir1.2-gtk-3.0, gir1.2-gtkchamplain-0.12, gir1.2-gtkclutter-1.0, gir1.2-nmgtk-1.0, gir1.2-networkmanager-1.0, python-qrencode, python-requests, python-vobject, python-xdg
Homepage: https://launchpad.net/qreator
Download-Size: 196 kB
APT-Manual-Installed: yes
APT-Sources: http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu yakkety/universe amd64 Packages
Description: graphical utility for creating QR codes
 Qreator enables you to easily create your own QR codes to encode different
 types of information in an efficient, compact and cool way.
 .
 Qreator supports creating the following kinds of QR codes:
  - Business card
  - Geolocation
  - Phone call/SMS
  - Text
  - URL
  - Wi-Fi network

#Debianだとsidにならあるみたい。 * Debian — パッケージ検索結果 — qreator

しかし、起動して情報を入力してもQR codeが表示されません。 バグレポに上がってないかなと探したらありました。

Screenshot from 2016-10-03 00-57-42

python-qrencodeの問題のようです。該当行2行を書き換えてみたところ動くようになりました。

$ diff /tmp/QRCode.py /usr/share/qreator/qreator/QRCode.py
76c76
<         bytearr = array.array('B', self.image.tostring("raw", "BGRA", 0, 1))
-
>         bytearr = array.array('B', self.image.tobytes("raw", "BGRA", 0, 1))
$ diff /tmp/__init__.py /usr/lib/python2.7/dist-packages/qrencode/__init__.py
47c47
<     im = Image.fromstring('L', (size, size), data)
-
>     im = Image.frombytes('L', (size, size), data)

Screenshot from 2016-10-03 01-09-36

とりあえず修正が降りてくるまではPPAを使うと良さそうです。(versionも古いし……)

停電でバックアップが不安なのでlsyncdとNILFS2でバックアップ

先日の台風16号で09/19 23:00頃から09/22 12:45頃まで停電していました……. とりあえずサーバはシャットダウンしてThinkPad X200はバッテリが4本,X220は2本,モバイルバッテリは10000mA x3という感じで停電開始. とりあえず普通に使っていてもX200だけでも3営業日以上は耐えられるはずです.

でも一応NotePCは必須デバイス以外は取り外して輝度を下げてpowertopで省電力モードに.

#powertopについては以下の辺りを参考に.

これで1台ずつ使っていくことに.しかし,不安点がデータのバックアップ. 何時もはワークディレクトリはownCloudで自動バックアップ&デイリーでファイルサーバへのバックアップがされています.しかし停電時はサーバが動いてない&電池の切れたPCから別のPCに作業内容が移行できない.ということでlsyncdを使ってデータをUSBメモリにコピー&ファイルシステムはNILFS2にしてスナップショットも取得できるようにしました.

まずはUSBメモリの用意.普通にNILFS2で作ります.
/dev/sdzのパーティション情報を削除して全領域1パーティションで作成し,NILFS2で初期化して/mntにマウントしてユーザ,グループを自分のものにしています.

$ sudo wipefs -a /dev/sdz
$ sudo fdisk /dev/sdz
Command (m for help): n
Partition type
   p   primary (0 primary, 0 extended, 4 free)
   e   extended (container for logical partitions)
Select (default p): p
Partition number (1-4, default 1):
First sector (51-7821311, default 51):
Last sector, +sectors or +size{K,M,G,T,P} (51-7821311, default 7821311):

Created a new partition 1 of type 'Linux' and of size 3.7 GiB.

Command (m for help): w
$ sudo mkfs.nilfs2 /dev/sdz1
$ sudo mount /dev/sdz1 /mnt
$ sudo chown `id -u`.`id -g` /mnt
$ sudo chmod 700 /mnt

続いてlsyncdを実行してデータを同期します.lsyncdはinotifyをトリガーに任意のコマンドを実行したり出来ます.一般的にはrsyncでファイルの同期に使います.今回はアドホックにコマンドとして動かしました.同期元同期先はrsyncと同じ書き方だと思うので前もってrsync -avn from toみたいな感じで動作確認しておくと安心です.

$ lsyncd -log all -nodaemon -rsync /home/mk/ownCloud /mnt/ownCloud

これでlsyncdのターゲット以下のファイル,ディレクトリは自動的にUSBメモリにコピーされ,USBメモリの中では自動的にチェックポイントが作成される状態です. 作業の区切りのタイミングで明示的にスナップショットを取るようにしておくと更に安心です.(チェックポイント,スナップショットには何時でもその状態に巻き戻せる.但しチェックポイントは古いものから順に自動的に削除される.スナップショットは自動削除されない)

マシンを切り替えるときにはlsyncdを止めて念の為rsyncをdry runして同期状況を確認しておいて,新しいマシンでUSBメモリからSSDにrsyncしてlsyncdを動かすという感じでした.

関東在住時の計画停電のときは計画的だし時間もずれないしで案外困りませんでした(仕事は大変だったけど).でも念の為NotePCの大容量バッテリは買い増しして持ち歩いていました.(今回のバッテリの一つもそれ)
↓はその頃の発表スライド

ちなみに停電から14,5時間で携帯基地局のバッテリも尽きたようで完全にオフラインになってしまいました.NILFS2は大抵標準では導入されていないし手元ではGit管理もしているのでNILFS2は使わなくても良かったかなと後で思いました.

復旧時の残容量はNotePC が1.5本/モバイルバッテリが50% x2という感じ未だ行けるなという感じでした.でもネットワークが繋がっていたらもっと利用していたでしょう.

しかしこの辺は雷やら強風やらでよく停電になります.大抵は携帯基地局が落ちるまでには復旧するのですが,台風だと今回のように長い停電に.でも復旧状況を停電情報サイトで確認していると深夜にもステータスが変わっていて24時間体制で復旧してるのかと驚きました.九州電力の関係者のみなんさんありがとうございます_o_
(でも昼頃復旧->本日中->本日未明復旧とステータスがずれ込んでいくとはちょっとつらかったです……)

ついでに今回役にたったものを

  • PETZLのワイヤ式ヘッドライト
    手元のは初代かその次くらいの古いもので暗いけど便利でした.

  • モバイルバッテリー
    Cheerox2に秋葉原で買った謎バッテリーの3本を使っていました.基地局が落ちるまではスマホに給電.基地局が落ちてからはiPad/Kobo/Raspberry Piに給電していました.

  • Raspberry Pi B+ とAdafruit3.5インチ液晶
    USB稼働の液晶モニタもあるのですがバッテリ消費量的にこいつのほうが食わない感じなのでちっこいですがこれで作業したりも.でもNotePCのバッテリが切れなかったのでテスト程度.

    Adafruit PiTFT – 320×240 2.8 TFT+Touchscreen for Raspberry Pi ID: 1601 – $34.95 : Adafruit Industries, Unique & fun DIY electronics and kits

  • エネループ
    自己放電の少ない充電式乾電池です.自己放電が少ないので充電しておいておけば何時でも使えるのが良いです.電気をあまり食わないものはこいつで. ちなみに充電器は単三・単四 ニッケル水素充電池対応 放電機能 USB充電ポート搭載 充電器 (16本用)の通信販売【上海問屋】 | 上海問屋を主に使っています.

  • ユニフレームガスバーナー
    一般的なイワタニとかのタイプのカセットコンロガスが使える(非推奨)なガスバーナーです.山向けのガスやアルコールに比べて大分ランニングコストが安く付きます.低地のみならこれで十分.(手持ちのはゴトクの小さい恐らく古いモデルのものもっと安かったし)

ubuntuでpipが見当たらない状態を復旧

鹿児島らぐのオフ会で @seoponさんからpipでjanome入れてみましょうって時に,以前sudo hogehogeしてからpip使えなくなっちゃって方が. 見てみるとpkgは入っているけどpipコマンド自体がいなくなってる感じみたいでした.恐らくオペミスで消したかパスのないところに移動しちゃった? (以下は多分こんなだったというのを再現.)

$ pip
プログラム 'pip' はまだインストールされていません。 次のように入力することでインストールできます:
sudo apt install python-pip
$ sudo apt install python-pip
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
python-pip はすでに最新バージョン (8.1.1-2ubuntu0.2) です。
アップグレード: 0 個、新規インストール: 0 個、削除: 0 個、保留: 0 個。
$ which pip
$ dpkg -L python-pip | grep \/pip$
/usr/bin/pip
/usr/lib/python2.7/dist-packages/pip
$ ls -l /usr/bin/pip
ls: '/usr/bin/pip' にアクセスできません: そのようなファイルやディレクトリはありません

pkgをreinstallして解決しました.

$ sudo apt install --reinstall python-pip
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
アップグレード: 0 個、新規インストール: 0 個、再インストール: 1 個、削除: 0 個、保留: 0 個。
144 kB のアーカイブを取得する必要があります。
この操作後に追加で 0 B のディスク容量が消費されます。
取得:1 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu xenial-updates/universe amd64 python-pip all 8.1.1-2ubuntu0.2 [144 kB]
144 kB を 0秒 で取得しました (571 kB/s)
(データベースを読み込んでいます ... 現在 902816 個のファイルとディレクトリがインストールされています。)
.../python-pip_8.1.1-2ubuntu0.2_all.deb を展開する準備をしています ...
python-pip (8.1.1-2ubuntu0.2) で (8.1.1-2ubuntu0.2 に) 上書き展開しています ...
man-db (2.7.5-1) のトリガを処理しています ...
python-pip (8.1.1-2ubuntu0.2) を設定しています ...
mk@x201s:~$ !ls
ls -l /usr/bin/pip
-rwxr-xr-x 1 root root 292  8月 12 06:59 /usr/bin/pip
$ which pip
/usr/bin/pip
$ pip -V
pip 8.1.2 from /usr/local/lib/python2.7/dist-packages (python 2.7)

とりあえず.

鹿児島linux勉強会-2016-09に参加

鹿児島Linux勉強会 2016-09に参加

鹿児島らぐの鹿児島Linux勉強会 2016-09に参加してきました.今回はSoftware Freedom Dayも兼ねています.

参加者は5人と前回の半分以下でした. 最近は10人超えが多かったので久々にひっそりと.

今回の会場はさくらハウスさんをお借りしました.

一人あたり1日500円で利用可能. Wi-Fi/電源利用可能.プロジェクターあり,スタジオは今は使えないそう. 基本的に土日はお休みなのですが今回は特別に開けていただきました.

プロジェクタの共有にChromeCastを利用しようとしたのですが,ChromeCastの設定をしても2台の端末から探しましたが見つかりませんでした.avahi-browse commandでも見えず.ちゃんと確認していませんが,恐らくWi-Fi内の通信ができない設定になっているのではないかと.

てことで結局有線で利用. 利用者の環境はVGA(D-Sub15pin)/mini-DP/HDMIという感じでした. 幸いこれらのケーブルやアダプタは会場備え付けのものがありお借り出来ました.

発表内容はざっとこんな感じ

  • 10分ではじめる形態素解析(janome)
  • microPythonを使ってみた
  • オープンソースカンファレンス2016福岡参加のお誘い
  • GPS情報をLinuxで活用
  • 正規表現の違い
  • terminalのshortcut
  • 古い本

次回の日程は未定です.

10月は16(Sun)に情報処理技術者試験があるのでこれを避けた方がいいのかも? そうすると10/8(Sat), 10/22(Sat)?

byobu+screenでfunctionkeyを無効にする

機能覚えてないし遠いしたまに間違って押して混乱したりするので無効にしました.
Debian stretch amd64, Ubuntu 16.04 LTS amd64で確認.

$ vi ~/.byobu/keybindings

して

source $BYOBU_PREFIX/share/byobu/keybindings/common

の次の行頭で i して編集モードにした後
Ctrl+a !(aは設定してあるescape key)する.
するとこんなのが出てくるので,

:source /usr/share/byobu/keybindings/f-keys.screen

頭の : を消して

source /usr/share/byobu/keybindings/f-keys.screen.disable

を書いておく

保存して起動しなおして反映.

#viである必然性はないのでお好きなテキストエディタでどうぞ.
#tmuxの場合はこっち~/.byobu/keybindings.tmuxになるのかな?(それとも byobu-select-backend で切り替えるとファイル名入れ替わる?)