ownCloud 7.0.4 導入でownCloud Client 接続で嵌まる

レンタルサーバのheteml にownCloud 7.0.4 を導入する簡単なお仕事.ssh も使えるし〜と思ってさくっと導入してWeb でのテストまでして引渡したのですがユーザからownCloud のクライアントで接続できないとのこと.

ログファイルを出力しつつ試してみると確かに繋がりません.

% owncloud —confdir ./ —logfile ./log —logflush —logwindow

  • —confdir 設定ファイルのディレクトリ指定
  • —logfile ログファイル指定
  • —logflush ログのリアルタイム出力
  • —logwindow ログ出力ウィンドウ表示

WebDav でもうまく行かない.

怪しそうな以下のエラーメッセージで検索するとそれらしいものを発見.

No basic authentication headers were found

コメントを参考に以下の2ファイルを修正.

  • .htaccess
  • lib/base.php
$ diff -u .htaccess.org .htaccess
--- .htaccess.org       2015-02-19 18:41:36.000000000 +0900
+++ .htaccess   2015-03-03 18:09:27.000000000 +0900
@@-17,6 +17,9 @@
 </IfModule>
 <IfModule mod_rewrite.c>
 RewriteEngine on
+RewriteCond %{HTTP:Authorization} ^Basic.*
+RewriteRule ^(.*) $1?Authorization=%{HTTP:Authorization} [QSA,C]
+RequestHeader unset Authorization
 RewriteRule .* - [env=HTTP_AUTHORIZATION:%{HTTP:Authorization}]
 RewriteRule ^\.well-known/host-meta /public.php?service=host-meta [QSA,L]
 RewriteRule ^\.well-known/host-meta\.json /public.php?service=host-meta-json [QSA,L]
@@-40,4 +43,4 @@
 </IfModule>
$ diff -u lib/base.php.org lib/base.php
--- lib/base.php.org    2014-12-09 03:34:15.000000000 +0900
+++ lib/base.php        2015-03-02 20:58:04.000000000 +0900
@@-805,6 +805,12 @@

        protected static function handleAuthHeaders() {
                //copy http auth headers for apache+php-fcgid work around
+               if(isset($_GET['Authorization']) && preg_match('/Basic\s+(.*)$/i', $_GET['Authorization'], $matches))
+               {
+                   list($name, $password) = explode(':', base64_decode($matches[1]));
+                   $_SERVER['PHP_AUTH_USER'] = strip_tags($name);
+                   $_SERVER['PHP_AUTH_PW'] = strip_tags($password);
+               }
                if (isset($_SERVER['HTTP_XAUTHORIZATION']) && !isset($_SERVER['HTTP_AUTHORIZATION'])) {
                        $_SERVER['HTTP_AUTHORIZATION'] = $_SERVER['HTTP_XAUTHORIZATION'];
                }
```language

これでどうにか繋がるようになりました.
同じような環境はそこそこありそうですけどね….

Android から USB-TTL 経由でRaspberry Pi にアクセス

ふと,手元のUSB-TTLアダプタ(Prolific PL2303)とmicroUSBのホストケーブルでAndroidに繋げば普通に使えるのではと思って試してみました.

Raspberry Pi 側の接続.
赤の5Vは接続しなくても動きますが,接続すると少し給電されます.
IMG_20150212_163124

こんな感じに.
IMG_20150212_204416.jpg

Android側のアプリは10種類ほど試しましたが今回利用したProlific PL2303では以下の3つでデバイスを認識しました.Playストアを見た感じではFTDI対応のものが一番多そうでした.

という感じで実際利用できているのはUSB Serial Terminal Liteだけでした.

設定はBitrateの変更と文字コードの変更を行いました.
Screenshot_2015-02-12-20-39-28

デバイスの認識状態はこんな感じ
Screenshot_2015-02-12-20-24-12Screenshot_2015-02-12-20-24-19

そしてこんな感じで使えています
Screenshot_2015-02-12-20-22-35

使い勝手はあまり良くないですが,出先とかでちょっとコマンドを打ちたいときに良さそうです.

オープンソースカンファレンス2015大分に参加

オープンソースカンファレンス2015大分に参加してきました.今回は鹿児島らぐとして展示とLTをしてきました.

IMGP0266IMGP0295
展示はKobo Debian/Android, Raspberry Pi でRasinbowstream, Raspberry Pi 2 model B デモなどでした.Raspberry Pi ブースのような感じですが鹿児島でLinuxに関する活動をしている鹿児島らぐの展示でした.(…鹿児島らぐの説明よりもずっとたくさんRaspberry Pi のはなししてましたが)

IMGP0287

ライトニングトークはトップバッターでした.スライド終わりだけど残り時間どのくらいかなと確認しようとしたところでちょうど時間で偶然時間ピッタリで終わりました.大体近県?のイベントでの宣伝は出来たかなと思いますが,広島や四国でもできればやりたいところです.以下がその時のスライドです.

鹿児島らぐはじめました(オープンソースカンファレンス2015大分LT) from Kenichiro MATOHARA



その後懇親会に参加してホテルへ帰りました.
IMGP0350

次回の鹿児島らぐの県外のイベントは未定です….鹿児島でのイベントは「鹿児島Linux勉強会」を2/21(土)に開催予定です.詳細はWeb/ML等で確認してください.

そして開けて今日はOSC大分翌日観光があったのですがこれはまた別エントリで.



Raspberry Pi 2 model B が到着!

Raspberry Pi 2 model B を入手しました.
注文したのはRSオンライン( http://jp.rs-online.com/web/ )で 2015/02/02, 月曜日, 19:48
受け取りは 2/6 でした.
丁度大分に向かうので受け取れるか微妙だったので営業所止にしてもらい受け取ってから大分に向かいました.
IMG_20150206_194411IMG_20150206_194419
途中のバスの待ち時間に写真を撮ってみました.
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箱がカラフルに!
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中身はぱっと見 Raspberry Pi model B+ と見分けが付かない感じ.
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RAM のChip が別れてウラ面に張り付いてました.
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IMGP0255IMGP0256
大分で起動してみると4Coreになったので Raspberry が4個!
IMG_20150207_092908
未だ出先なので家に帰ったら色々触ってみるつもりです :)

追記)
Element14 扱いだと箱も説明書も違うみたい.特に説明書.

AndroidでWardrivingを試す

Wardriving?

 Wardrivingはドライブしながら位置情報とWi-Fiの電波を拾うことでどこにどんなWi-Fi APがあるかを記録することを言います(多分).これまで初期の頃はThinkPad 240Z でNetworkStumbler やKismet を動かしながら自転車で走り回ったり,iPad の脱獄アプリで記録したり,最近ではRaspberryPi でKismet を動かして保存していました.

何が楽しいの?

 コミックマーケットではアクセスポイント名にネタを仕込んだネタAP がよく飛んでいるのでこれを見るのが楽しみです.今回RaspberryPi で設定を行い動かしていましたが,動作確認もしていなかったのでサブにAndroid のアプリがないか探したらWardrive というアプリケーションを見つけました.
 WiGlE( https://wigle.net/ )向けのアプリケーションで,WiGlE のアカウントを取得してアップロードすることも出来ます.アカウントを設定しなければアップロードされませんしデータの利用も可能です.
 実用的な使い方としてはログから契約している公共無線LANサービスのエリアを探すと言ったことが可能です.例えば https://wigle.net/ のmapページに移動して調べたい緯度経度に移動した後右側のSSIDに調べたいSSIDを入力して[Filter]ボタンを押すとWigleにアップロードされたデータの中から検索した結果が表示されます.

Wardrive の使い方

 利用方法はとても簡単で Wardrive を導入して起動した後 [START] SCANNING ボタンを押すと記録が始まり,GoogleMap を利用した地図上にアクセスポイント名がポイントされていきます.メニューの Export からto KML (Google Earth) を選ぶと端末のルートディレクトリに wardrive.kml として保存されます.
Wigle のアカウントを持っている場合は設定からアカウントとパスワードを保存したうえで,Export からto KML for WiGlE(and Uploa it)* を押すとKML ファイルの作成とWiGlE へのアップロードが行われます.

Screenshot_2015-02-08-00-51-00

 保存は KML 形式で行われてGoogleEarth などのアプリケーションで閲覧できます.アクセスポイント名を眺めたいだけであれば以下のようにしてAP名だけを抜き出すといいでしょう.

% grep name wardrive.kml | cut -c 18- | cut -d']' -f1| sort -n | uniq | lv

WiGLE を見に行ったらWardrive は公式アプリではないようです.

Wigle Wifi Wardriving が公式のようです.こっちだと設定でOSMのタイルマップが使えそうなのですがそれらしい設定の Use WiGLE OSM tiles にチェックを付けてアプリを再起動しても反映されません….

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 さて,肝心のネタAPですが,感度が悪いのかしきい値が厳しいのか去年よりも大分少なかったです.でも利用方法はすごくお手軽なのでおすすめです.次はRaspberry Pi を携帯電話のリチウムイオンバッテリーで動かしてコンパクトにパッケージングして運用できないか試してみようと思っています.




端末で動くTwitterClient Rainbowstream

確かOSSJで見かけて知ったのだと思うのですが,

端末上で動作するTwitterのRainbowstreamというソフトウェアを知りました.

ユーザーストリーム対応で端末上にユーザストリームや検索結果リストなどが表示できます.画像をアスキーアートで表示する機能もあります.

導入

pipで入る

$ sudo apt-get install python-pip python-dev
$ sudo pip install rainbowstream PySocks Pillow

初回起動時に認証のためブラウザが起動する.認証ご表示されたpinを端末に貼り付ける.認証情報は ~/.rainbow_oauth に保存されるので要らなくなったら消す.
無くても動くけど無いと設定変更が出来ないので設定ファイルの用意をする.

% wget https://raw.githubusercontent.com/DTVD/rainbowstream/master/rainbowstream/colorset/config -O /tmp/config
% mv /tmp/config ~/.rainbow_config.json

GNU Screen のウィンドウ分割モードだと崩れてしまうので,小さめのウィンドウに表示するといい感じです.以下の画像はawesome で端末を2つ表示してRainbowstreamを実行した端末を小さくしているところです.
20150202_07:02:05-608

画像のアスキーアート表示は楽しいのですが,一気にログが流れてしまうのでoffにしちゃいました.
自作のPerl Script で昔作ったものがあるのですが,Rainbowstreamのほうがカラフルで見た目がいい感じです.

DuckDuckGo を日本語環境で使う

DuckDuckGo という検索エンジンがあります.検索エンジンといえばGoogle一強という感じですがその分プライバシーがGoogleに筒抜けだったり蓄積されたりするのが嫌かもしれません(その分その人に合う検索結果が帰ってくるはずですが).それに対してDuckDuckGo はユーザプロファイルを作らず誰に対しても同じキーワードから同じ検索結果を返します.
DuckDuckGo使いたいけど日本語の情報が出てこないから使い物にならないって人が居たので日本語の検索結果を表示する設定が知られて無さそうということで最近使っている設定をメモしておきます.

https://duckduckgo.com/?q=keyword&kp=-1&kl=jp-jp&kc=1&kf=-1&kh=1&k1=-1
この例だと以下のように日本語の検索結果を返すようになっています.

q=検索キーワード
kp=-1 セーフサーチ無効
kl=jp-jp 日本向けの検索結果
kc=1 自動先読み有効
kf=-1 サイトアイコン有効
kh=1 https有効
k1=-1 広告無効

ブックマークツールバーなどに以下を登録しておくといい感じです.
https://duckduckgo.com/?q=keyword&kp=-1&kl=jp-jp&kc=1&kf=-1&kh=1&k1=-1

常用するなら以下のように規定の検索エンジンを差し替えてしまうといいでしょう.
Screenshot from 2015-02-06 06:54:45
Screenshot from 2015-02-06 06:55:20
Screenshot from 2015-02-06 06:56:17

Ubuntu 10.04 LTS そろそろeol

先日の所謂GHOST脆弱性騒ぎの時に Ubuntu 10.04 LTS の修正を見かけて気付いたのですが,Ubuntu 10.04 LTS サーバーのサポートが4月いっぱいまでです.デスクトップは既に2012年にサポートが終わっているので利用者は少ないでしょうがサーバで使っている人で移行していない人はそろそろ移行しないとですね.

LTS の移行先としてはUbuntu 12.04 LTS が2017年04月迄.Ubuntu 14.04 LTS が2019年04月迄です.10.04 LTS から12.04 LTS には一気にアップグレードできるはずですが,10.04 LTS から14.04 LTS へは一気にアップグレードは出来ないと思います.環境によりますが新環境を14.04 LTS で作って移行したほうが楽かもですね.

Snappy Ubuntu Core on Raspberry Pi 2

Screenshot from 2015-02-05 07:30:48

Raspberry Pi のOS ダウンロードページに SNAPPY UBUNTU CORE が.未だAlpha 2 だけど.

Snappy Ubuntu Core の要件はARMv7 128RAM なのでRaspberry Pi 2 以降でないとダメだけどRaspberry Pi で動かすのも面白そうですね.
ちなみにBBB のSnappy Ubuntu Core はこの辺に

Raspberry Pi な同人誌以下で頒布中です.

Raspberry Pi 新モデル Raspberry Pi 2 model B 登場

Raspberry Pi B+ / A+ が出たばかりですが,Raspberry Pi 2 model B というものが発表されました.もう出荷も始まっていて注文も可能です.

Raspberry Pi 2 on sale now at $35 | Raspberry Pi
Pi2ModB1GB_-comp

ぱっと見の見た目はRaspberry Pi model B+ と一緒な感じですね.RAMは基板裏に言ったらしいので裏返すと違い分かりそう.
CPUがARMv6からQuadCoreのARMv7,RAM 1GBになって6倍に高速化とか.値段は据え置き$35で旧モデルも併売.Raspberry Pi 2 model A+ は少なくとも2015年には出さないとのこと.個人的にはあまり惹かれないのですがWindows10も無償で提供されるようです.WindowsRT のような感じになるのでしょうか.とはいえこれで注目度はまた上がるでしょうね.

ARMv7 QuadCore RAM1GB になったのでARMv6を捨てたディストリビューションも動くようになりそうだし,Xのアプリも大分さくさく動くようになりそうな気がします.
これから買うなら RaspberryPi 2 model B か Raspberry Pi Model A+ という感じになりそうですね.
今回は前回と違ってリークもなくSoCに更新はしばらくないと思っていたのでいきなりの発表でびっくりしました.しかしRaspberry Pi model B+ を買う理由が殆ど無いのでなんか可愛そうです….

A B A+ B+ 2 B
RAM 256MB 512MB 256MB 512MB 1GB
ネットワーク
USB 1 2 1 4 4
GPIOピン数 26 40 26 40 40
ストレージ SD SD microSD microSD microSD
消費電力 300mA(1.5W) 700mA(3.5W) 300mA(1.5W)より低い 600mA(3.0W) ?
サイズ 85mm×56mm 85mm×56mm 65mmx56mm 85mm×56mm 85mm×56mm
価格 $20 $35 $20 $35 $35

私はとりあえず2/2の夜にRS-Components から注文しました.1~5営業日でお届け。 になっていてま台本への移動中のようなので恐らく英国在庫ですね.(土曜あたりになりそうだけど土曜OKのオプションを付け忘れたので月曜かな?)値段はこんな感じでした.

RS品番 数量 単価 合計 商品の概要
832-6274 1 ¥3,966 ¥3,966 Raspberry Pi 2 Model B
商品本体の合計 ¥3,966
配送料 ¥450
消費税 ¥353
合計 ¥4,769

\8,000-以上で送料無料だったと思うので3枚買うと割安になりますね.

しかし,今から注文すると2月末の到着になるようです.割高になりますが在庫のあるケースやさんとかで購入したほうが早く手に入りそうです.

そういえばコミケット87で頒布した Raspberry Pi な同人誌以下で頒布中です.