Nextcloudのデータディレクトリを移動するメモ

Nextcloudのデータディレクトリは既定値ではNextcloudのすぐ下の data ディレクトリになります.しかしここはウェブサーバのドキュメントルート以下になってしまい設定をミスするとデータディレクトリが一般公開されてしまう可能性があり少し怖いです.
そこでNextcloud導入時に設定ファイルの config/config.phpdatadirectory にウェブサーバドキュメントルートの外にNextcloudデータを設定します.

今回デフォルトのウェブサーバドキュメントルート内のまま運用されているNextcloudがあったのでそれをウェブサーバドキュメントルート外に移動してみました.
ディスクを増設してそちらにデータを移すなどの際にも同じ手順でデータ移行できると思います.

今回の例でのパスはこんな感じです.

  • Nextcloud導入ディレクトリ : /var/www/nextcloud
  • 旧Nextcloud データディレクトリ : /var/www/nextcloud/data
  • 新Nextcloud データディレクトリ : /var/data/nextcloud/data
Important
インストール後のデータディレクトリの移動は公式ではサポートされていません.

ファイルのコピー

同一のファイルシステム間であれば mv commandで一瞬ですが,今回はファイルシステムを跨いでいるので時間がかかります.
ダウンタイムを短くしたいのでNextcloud動作状態で一度データをコピーしてその後rsyncで差分のみコピーすることにします.

1度目のコピー

$ sudo cp -a /var/www/nextcloud/data /var/www/nextcloud/

rsyncでデータ同期

1度目のデータコピーに時間がかかったのでrsyncで同期

$ sudo rsync -avc /var/www/nextcloud/data /var/www/nextcloud/

バックグラウンドジョブを停止(恐らくこの手順は不要)

次の手順でメンテナンスモードに移行するので不要だと思うけど念の為バックグラウンドジョブをcrontabで設定しているのを停止(コメントアウト)しておく.(Webcronの場合も止めたほうがいいかも.AJAXの場合は恐らく不要)

$ sudo -u www-data crontab -e

メンテナンスモードに移行

ここからNextcloudは利用できなくなります.

$ sudo -u www-data php ./occ maintenance:mode --on

データ同期

-c オプションも付けたほうがいいけどデータが大きいと時間がかかるので今回はなしであとでチェックすることにする.

$ sudo rsync -av /var/www/nextcloud/data /var/www/nextcloud/

データベース書き換え

Nextcludのデータベース内のファイルディレクトリ情報を書き換えます.書き換え前に念の為データベースのバックアップも取っておきます.

バックアップ
$ sh -c "umask 266 ; mysqldump -uroot -p --opt --all-databases --events | xz > mysqlbackup-`date +\%F_\%T_\%s_$`.sql.xz"
db書き換え
$ mysql -unextcloud -p
mysql> use nextcloud;
mysql> update oc_storages set id='local::/var/data/nextcloud/data/' where id='local::/var/www/nextcloud/data/';
mysql> quit;

設定ファイル書き換え

Nextcloudの設定ファイルの config/config.php の中の datadirectory を新しいパスに書き換えます.

  'datadirectory' => '/var/data/nextcloud/data',

メンテナンスモードをoffにする

$ sudo -u www-data php ./occ maintenance:mode --off

動作確認

Nextcloudにログインしてファイルディレクトリが閲覧できることを確認する.

バックグラウンドジョブを設定

バックグラウンドジョブをcrontabで再設定

$ sudo -u www-data crontab -e

旧データの削除

しばらく運用して問題ないようなら旧データを削除する.

$ sudo rm -rf /var/www/nextcloud/data

生ディスクなんかだと secure-delete とか使うと少し安心.でも確実じゃないし時間かかるので暗号化fsを推奨.

$ sudo nice -20 ionice -c1 -n0 srm -r /var/www/nextcloud/data

環境

$ sudo -u www-data php ./occ -V
Nextcloud 17.0.1
$ dpkg-query -W php7.2-common mysql-server
mysql-server    5.7.28-0ubuntu0.18.04.4
php7.2-common   7.2.24-0ubuntu0.18.04.1
$ lsb_release -dr
Description:    Ubuntu 18.04.3 LTS
Release:        18.04
$ uname -m
x86_64

Nextcloud upgrade時に`Check for expected files The following extra files have been found: .rnd` と言われて失敗する(15.0.7→16.0.6)

Nextcloud 15.0.7からNextcloud 16.0.6へのアップグレードを行おうとしたところ,アップグレード画面で以下のようなメッセージが表示されて先に勧めません.

Nextcloud upgrade failed 20191125 13:11:17 12878

Check for expected files
The following extra files have been found:
.rnd

Nextcloud 以下を確認すると3つの .rnd ファイルが見つかりました.

$ cd /export/data/var/nextcloud-data
$ find ./ -name .rnd -ls
13495506336      0 drwxr-xr-x   3 www-data www-data       38 Jan 31  2018 ./data/matoken/files_encryption/keys/files/tmp/pizero/home/pi/.rnd
15757999341     12 -rw-r--r--   1 www-data www-data     9656 Jan 31  2018 ./data/matoken/files/tmp/pizero/home/pi/.rnd
11866753713      4 -rw-------   1 www-data www-data     1024 Nov 25 13:19 ./.rnd

以下のページを見ると,Nextcloud 直下の .rnd ファイルが悪さをしているようなのでこれを退避します.

$ sudo mv ./.rnd ~/tmp

この後もう一度アップグレードを試みるとうまく行きました.

This behavior continues up to version 15.0.7.

とのことでぎりぎり引っかかったようです😣

環境
$ sudo -u www-data php ./occ -V
Nextcloud 16.0.6
$ dpkg-query -W php7.2-common mysql-server
mysql-server    5.7.28-0ubuntu0.18.04.4
php7.2-common   7.2.24-0ubuntu0.18.04.1
$ lsb_release -dr
Description:    Ubuntu 18.04.3 LTS
Release:        18.04
$ uname -m
x86_64

Nextcloud 15から16にアップグレードしたときのセキュリティ&セットアップ警告を解消

Nextcloud を15から16にアップグレードしました.すると管理アカウントの「設定」→「管理」→「概要」に以下のセキュリティ&セットアップ警告が表示されました.

Nextcloud check ok 20191019 04:10:57 2932

セットアップに関して警告がいくつかあります。
PHPのメモリ制限は推奨値512MBを下回ります。
データベースにいくつかのインデックスがありません。 大きなテーブルにインデックスを追加すると、自動的に追加されないまでに時間がかかる可能性があるためです。 "occ db:add-missing-indices"を実行することによって、インスタンスが実行し続けている間にそれらの欠けているインデックスを手動で追加することができます。 インデックスが追加されると、それらのテーブルへのクエリは通常はるかに速くなります。
テーブル "oc_twofactor_providers"のインデックス "twofactor_providers_uid"が見つかりません。
テーブル "oc_whats_new"のインデックス "version"が見つかりません。
テーブル "oc_cards"のインデックス "cards_abid"が見つかりません。
テーブル "oc_cards_properties"のインデックス "cards_prop_abid"が見つかりません。

これらを解消します.

PHPのメモリ制限は推奨値512MBを下回ります。

php.inimemory_limit512M 以上に設定します.
今回は /etc/php/7.3/apache2/php.ini

$ sudo git diff /etc/php/7.3/apache2/php.ini
diff --git a/php/7.3/apache2/php.ini b/php/7.3/apache2/php.ini
index 9a35de2..598dd82 100644
--- a/php/7.3/apache2/php.ini
+++ b/php/7.3/apache2/php.ini
@@ -403,7 +403,7 @@ max_input_time = 60

 ; Maximum amount of memory a script may consume (128MB)
 ; http://php.net/memory-limit
-memory_limit = 128M
+memory_limit = 512M

 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
 ; Error handling and logging ;

編集後httpdを再読込して設定を反映します.

$ sudo service apache2 reload

データベースにいくつかのインデックスがありません。

データベースにいくつかのインデックスがありません。 大きなテーブルにインデックスを追加すると、自動的に追加されないまでに時間がかかる可能性があるためです。 “occ db:add-missing-indices”を実行することによって、インスタンスが実行し続けている間にそれらの欠けているインデックスを手動で追加することができます。 インデックスが追加されると、それらのテーブルへのクエリは通常はるかに速くなります。

Nextcloud のpathに移動して,occ db:add-missing-indices を実行してインデックスが作成されるのを暫く待ちます.

$ cd /var/www/Nextcloud
$ sudo -u www-data php ./occ db:add-missing-indices
Check indices of the share table.
Check indices of the filecache table.
Check indices of the twofactor_providers table.
Adding additional twofactor_providers_uid index to the twofactor_providers table, this can take some time...
Twofactor_providers table updated successfully.
Check indices of the login_flow_v2 table.
Check indices of the whats_new table.
Adding version index to the whats_new table, this can take some time...
whats_new table updated successfully.
Check indices of the cards table.
Adding cards_abid index to the cards table, this can take some time...
cards table updated successfully.
Check indices of the cards_properties table.
Adding cards_prop_abid index to the cards_properties table, this can take some time...
cards_properties table updated successfully.

ok

再度,管理アカウントの「設定」→「管理」→「概要」にアクセスしてチェックに合格しているのを確認 :)

Nextcloud check ok 20191019 04:10:14 19608

環境

$ sudo -u www-data php ./occ status | grep version:
  - version: 16.0.5.1
$ dpkg-query -W php apache2
apache2 2.4.38-3+deb10u3
php     2:7.3+69
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux 10 (buster)
Release:        10
$ uname -m
x86_64

Google KeepのデータをCarnetにインポートする

Google Keep代替にCarmetを試してみようと思い先ずはCarnetのLinuxアプリにGoogle Keepのインポート機能があるのでそれを試してみました.

CarnetのLinuxアプリは以下のページからElectron製のi386, amd64 それぞれのAppImageが入手できます.

今回はamd64の current64.AppImage を利用しました.
ダウンロード後,実行権を付与して起動します.

$ wget https://qn.phie.ovh/binaries/desktop/current64.AppImage
$ mv ./current64.AppImage ./Carnet.AppImage
$ chmod u+x ./Carnet.AppImage
$ ./Carnet.AppImage

Settings で設定画面を開き, Import from Google Keep (only on desktop client) で Google Keep のImport画面に移動します.

Keep2Carnet 20191018 22:10:06 32370.jpg.s

先ずは Follow this link からGoogle Takeout に移動します. https://takeout.google.com/settings/takeout

Keep2Carnet 20191018 22:10:20 32675.jpg.s

Google Takeoutにて,「新しいアーカイブの作成」の「追加するデータの選択」で「選択を全て解除」した上で「Keep」にだけチェックを付けて一番下の「次のステップ」を押し,「アーカイブを作成」します.

Keep2Carnet 20191019 05:10:50 19472.jpg.s

しばらくすると(データ量により時間は変わる)Takeoutのデータをダウンロードできるようになるので適当な場所にダウンロードして展開しておきます.

展開したらCarnetアプリに戻り,「PATH TO EXTRACTED ARCHIVE」ボタンを押し,展開したKeepのパスを指定します.

Keep2Carnet 20191018 22:10:44 831.jpg.s

パスを指定したら「PICK FOLDER」ボタンを押してインポート対象を選択して「IMPORT」ボタンでインポート開始.

Keep2Carnet 20191018 22:10:13 1597.jpg.s

順調に行けばこれで終わりですが,いくつかの日本語ファイルでインポートが止まりました.

Keep2Carnet 20191018 22:10:17 1731.jpg.s

一旦画面を閉じて確認すると止まったファイルはインポートできているようでした.そのファイルを削除して再度インポート.
しかしまた止まったのでそのファイルがインポートされているのを確認してファイル削除して再度インポートすることで読み込みが終わりました.

自分の環境では2回止まりそのどちらも日本語ファイル名でした.日本語ファイル名だと必ず止まるというわけではなく問題なくインポートされた日本語ファイルのほうが多かったです.

とりあえずインポートできたのでGoogle Keep代替として試してみようと思います.

add)
インポートしたKeepのTodoリストは
☐ hoge
☑ fuga
な感じのテキストになっていました.Todoに戻すのが少し面倒.

環境
$ curl -s https://qn.phie.ovh/binaries/desktop/current_version
0.18.5
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux bullseye/sid
Release:        unstable
$ uname -m
x86_64

LinuxとAndroidで動作するGoogle Keep代替を探す

Google Keepはメモアプリです.Evernoteに似ていますがもう少し機能が少ない感じ.

自分は主にTodoや買い物リストなどにKeepを利用しています.PCやAndroidで買い物をメモしてお店でAndroidのメモを見ながら買い物してチェックボックスをチェックしていく感じです.
メモの数もまだ少ないし使っている機能も少ないので代替になるものがあるのではと探してみました.

要件としてはこんな感じ

  • OSS
  • サーバ側はWebDAVなどでセルフホストが利用可能
    • 若しくはクラウドサービスを使うけどE2EEが利用可能
  • LinuxとAndroidで動作する
    • Android版では買い物メモをデスクトップウィジットで表示したい

Joplin

現在EvernoteとZim Wikiから乗り換えて作業メモなどに利用しています.サーバはNextcloudなどWebDAVが利用でき,単体でE2EEが可能です.
LinuxではAppimageやnodeでのcli版もあり,cli版はarmなどでも動作します.

既にあるノートを全部同期するのは大変,同期ディレクトリを分けることは出来ますがクライアントは1箇所しか登録できないので難しい.ノートブック単位で同期できればいいのですが今の所出来ないようです

それとAndroidでのウィジットはフレームワークでサポートされていないので今の所サポートされないようです(◞‸◟)

とりあえず見送りです.

Carnet

Google Keep代替のアプリのようです.Linux,Android,Webで利用でき,デスクトップ版はElectron製のAppimageが用意されていてGoogle Keepからのインポート機能も付いています.これはGoogle TakeoutでExportして展開したものを指定することでインポートできるようです.
同期先サーバはNextcloudかCarnetのサービスの https://carnet.live です.

今の所暗号化は未対応.

AndroidでのウィジットはIssueに上がっています.

Linux armで動作しない&暗号化未対応だけれどelectronではないLinuxアプリを開発中だし暗号化もウィジェットもIssueにあがっているので将来に期待しつつGoogle Keepをインポートして試してみようと思います.(Takeout待ち……)

add)
Web版はhttps://carnet.live だけかと思っていたのですが,NextcloudアプリのCarnetを導入することでNextcloudでWeb版が利用できます.

add)
インポートしてみました.

Ebook reader(files_reader)を有効にしてNextcloud 16を動かなくしてしまう

Nextcloudをいじっていたらエラー画面に><

Nextcloud 20191018 16:10:02 29472

表示されているリクエストIDでログを検索してjqで展開します.

$ sudo grep 'iFqSO6b3lcl9qAXbLJXt' nextcloud.log | jq .|lv

この辺りがエラーのよう.
files_reader アプリに問題があるようです.

  "message": {
    "Exception": "Error",
    "Message": "Class 'OCP\\Config' not found",
    "Code": 0,
    "Trace": [
      {
        "file": "/var/www/files.matoken.org/apps/files_reader/lib/Hooks.php",
        "line": 41,
        "function": "get",
        "class": "OCA\\Files_Reader\\Config",
        "type": "::",
        "args": [
          "epub_enable",
          "true"
        ]
      },
      {
        "file": "/var/www/files.matoken.org/lib/private/legacy/hook.php",
        "line": 106,
        "function": "announce_settings",
        "class": "OCA\\Files_Reader\\Hooks",
        "type": "::",

とりあえずoccコマンドで`files_reader` を無効にしてエラーは解消されました.

$ php ./occ app:disable files_reader
files_reader disabled

今回エラーになったEbook reader(files_reader)はアプリストア内で確認するとNextcloud 9~13 でした.

しかし,Nextcloudのアプリ画面では「未テストのアプリを有効にする」といった警告がないので導入してしまう…….

Nextcloud 20191018 16:10:43 6871

IssueやPRは上がっているようです.

環境
$ php ./occ app:list|grep files_reader
  - files_reader
$ php ./occ status|grep version:
  - version: 16.0.5.1
$ dpkg-query -W php
php     2:7.3+69
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux 10 (buster)
Release:        10
$ uname -m
x86_64

Nextcloud 16でActivityPub

Nextcloudを16にアップグレードしました.そういえば16にはActivityPub機能が付いたはずと探してみると social というアプリがあったので早速導入してみました.

(Nextcloud 16からの対応と思っていたけど15から対応していた)

Alpha版だけあって機能は少なくシンプルです.

20191017 17:10:00 7196 nextcloud social01

画像投稿位はしたいなと思うのですが無さそう.Nextcloud fileのURL共有機能で画像を一般公開してそのURLを張り付けたらどうだろうと試してみましたが駄目でした.少なくともNextcloud socialとMastodonでは展開されません.

20191017 17:10:27 12589 nextcloud social

他のサーバからfollowすることも出来ました.

20191017 17:10:17 5175 nextcloud social 03

occのサブコマンドもあります.

$ sudo -u www-data php ./occ list social

  :

Available commands for the "social" namespace:
  social:account:create     Create a new social account
  social:account:following  Following a new account
  social:cache:refresh      Update the cache
  social:check:install      Check the integrity of the installation
  social:fediverse          Allow or deny access to the fediverse
  social:note:boost         Boost a note
  social:note:create        Create a new note
  social:note:like          Like a note
  social:queue:process      Process the request queue
  social:queue:status       Return status on the request queue
  social:reset              Reset ALL data related to the Social App
  social:stream             Get stream by timeline and viewer

social:stream はストリーミングではなくストリームを読み込むだけのようでちょっと残念.

$ sudo -u www-data php ./occ social:stream matoken local
Account: matoken@files.matoken.org
Id: https://files.matoken.org/index.php/apps/social/@matoken

+-------------------------------------------------------------------------------+---------------------------+------+---------------------------+------------------------------------------------------------------+
| Id                                                                            | Source                    | Type | Author                    | Content                                                          |
+-------------------------------------------------------------------------------+---------------------------+------+---------------------------+-------------------------------------------------------+-------------------------------------------------------------------------------+---------------------------+------+---------------------------+------------------------------------------------------------------+
| Id                                                                            | Source                    | Type | Author                    | Content                                                          |
+-------------------------------------------------------------------------------+---------------------------+------+---------------------------+------------------------------------------------------------------+
| https://files.matoken.org/index.php/apps/social/@matoken/15713026201621139189 | matoken@files.matoken.org | Note | matoken@files.matoken.org | 画像の共有?https://files.matoken.org/index.php/s/pwBt2mrzRgzrCM9 |
| https://files.matoken.org/index.php/apps/social/@matoken/15712646582663693964 | matoken@files.matoken.org | Note | matoken@files.matoken.org | hello Nextcloud!                                                 |
+-------------------------------------------------------------------------------+---------------------------+------+---------------------------+------------------------------------------------------------------+

まだあまり機能がないですが,Nextcloud連携が出来るようになると色々と便利に使えるようになりそうです.

環境
$ sudo -u www-data php ./occ app:list|grep -i social:
  - social: 0.2.101
$ sudo -u www-data php ./occ status|grep version:
  - version: 16.0.5.1
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux 10 (buster)
Release:        10

iCal形式の日本の休日を探す

Nectcloud holidays Calendar

最近カレンダーをNextcloudに移行しています.AndroidでもCaldav Sync Free Betaというアプリ経由で同期できています.

問題無さそうかなーと思っていたのですが,日本の休日が無くてちょっと不便です.外部カレンダーの読み込みは出来るのでiCal形式のものがあると良いはずです.

国民の休日は以下にあるのですがiCalは無く,自分で入力するのは面倒です.CSV形式での配布もされているので変換するのもありですが何度か仕様が変わっているのでまた仕様が変わると追従が面倒そうです.

iCal形式で配布されているものがないか探してみました.

yaml形式の世界の休日リポジトリもあった.date-holidays-icalと組み合わせてiCalも作れるよう.いざとなったらこれを使うと良さそう.

Apple謹製

AppleのiCloud向けのものですが,Nextcloudでも読み込めました.

  • webcal://ical.mac.com/ical/Japanese32Holidays.ics

Google謹製

以下はGoogle Calendar向けのものです.これもNextcloudで読み込めました.以前はGoogle Calendarの画面から各種フォーマットのアイコンがあってリンクの入手が簡単だったのですが今は隠されています.そのうち使えなくなるのかも?

余録

日本の休日を探しているときにライブドアのiCal天気というものを見つけました.これも便利そうです.Nextcloudでは数値文字参照はそのまま表示されてしまうようなのでそれ以外を選んだほうがいいです.

Nextcloud環境
$ sudo -u www-data php ./occ --version
Nextcloud 16.0.5
$ sudo -u www-data php ./occ app:list|grep -i calendar
  - calendar: 1.7.1
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux 10 (buster)
Release:        10

Nextcloud 15にアップデートして出現した「セキュリティ&セットアップ警告」を解消

php5のサーバでNextcloud 14系だったのですが,php 7.0 に出来るようになったのでNextcloud もアップグレードして15にしました.
するといくつかの「セキュリティ&セットアップ警告」が出てきたので対応したメモです.

MariaDBのデータベースの4バイト文字のサポート

20190814 01 08 48 4287

MySQLをデータベースとして使用していますが、4バイト文字をサポートしていません。たとえば、ファイル名やコメントの問題なしに(絵文字のような)4バイト文字を処理できるようにするには、MySQLで4バイトサポートを有効にすることをお勧めします。 詳細についてはこれに関するドキュメントページを読んでください。

ここでいうドキュメントページは以下のリンクでした.

現在のデータベースのバージョンを確認します.

$ mysql --version
mysql  Ver 15.1 Distrib 10.1.38-MariaDB, for debian-linux-gnu (x86_64) using readline 5.2

innodb_file_format を確認して,Barracuda でない場合は`Barracuda` に変更します.

$ mysql -udebian-sys-maint -p
MariaDB [(none)]> show variables like 'innodb_file_format';
+--------------------+----------+
| Variable_name      | Value    |
+--------------------+----------+
| innodb_file_format | Antelope |
+--------------------+----------+
MariaDB [(none)]> show variables like 'innodb_file_format';
+--------------------+-----------+
| Variable_name      | Value     |
+--------------------+-----------+
| innodb_file_format | Barracuda |
+--------------------+-----------+
MariaDB [(none)]> quit;
Bye
$ sudo service mariadb restart

ここからはMySQL/MariaDBのソフトウェア,バージョン毎に少し設定が異なります.

MariaDBの設定ファイルの`[mysqld]` セクションに`innodb_file_per_table=1` を設定

innodb_file_per_table=1

MariaDBを再起動して設定反映.

$ sudo service mariadb restart

データベースの文字コードなどを変更

MariaDB [(none)]> ALTER DATABASE nextcloud CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_general_ci;

Nextcloud側の設定も4バイト文字を有効にする

$ sudo -u www-data php ./occ config:system:set mysql.utf8mb4 --type boolean --value="true"
System config value mysql.utf8mb4 set to boolean true

repairを掛けるとエラーに
20190814 01 08 35 31677

$ sudo -u www-data php ./occ maintenance:repair
Nextcloud is in maintenance mode - no apps have been loaded

 - Repair MySQL collation
	 - Change row format for oc_addressbooks ...
	 - Change collation for oc_addressbooks ...

In AbstractMySQLDriver.php line 115:

  An exception occurred while executing 'ALTER TABLE `oc_addressbooks` CONVERT TO CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_bin;':

  SQLSTATE[42000]: Syntax error or access violation: 1071 Specified key was too long; max key length is 767 bytes


In PDOStatement.php line 107:

  SQLSTATE[42000]: Syntax error or access violation: 1071 Specified key was too long; max key length is 767 bytes


In PDOStatement.php line 105:

  SQLSTATE[42000]: Syntax error or access violation: 1071 Specified key was too long; max key length is 767 bytes


maintenance:repair [--include-expensive]

max key length is 767 bytes ということで以下の設定も追記して

[mysqld]
innodb_large_prefix=true
innodb_file_format=barracuda
innodb_file_per_table=1

MariaDBを再起動して設定反映.

$ sudo service mariadb restart

再度repairを掛けると正常に終了.

$ sudo -u www-data php ./occ maintenance:repair

メンテナンスモードを抜けてNextcloudを開き,エラーメッセージが消えているのを確認

$ sudo -u www-data php ./occ maintenance:mode --off
Maintenance mode disabled

PHP OPcacheの設定

20190814 01 08 05 2116

PHP OPcacheが適切に設定されていません。よりパフォーマンスを向上させるには、php.iniで次の設定を推奨します:
opcache.enable=1
opcache.interned_strings_buffer=8
opcache.max_accelerated_files=10000
opcache.memory_consumption=128
opcache.save_comments=1
opcache.revalidate_freq=1

/etc/php/7.0/apache2/php.ini を編集してapache httpd2の設定を再読込して反映.

$ sudo vi /etc/php/7.0/apache2/php.ini
$ sudo service apache2 reload

データベースにインデックスを作成

20190814 01 08 43 6355

データベースにいくつかのインデックスがありません。 大きなテーブルにインデックスを追加すると、自動的に追加されないまでに時間がかかる可能性があるためです。 “occ db:add-missing-indices”を実行することによって、インスタンスが実行し続けている間にそれらの欠けているインデックスを手動で追加することができます。 インデックスが追加されると、それらのテーブルへのクエリは通常はるかに速くなります。
テーブル “oc_share”のインデックス “share_with_index”が見つかりません。
テーブル “oc_share”のインデックス “parent_index”が見つかりません。
テーブル “oc_share”のインデックス “owner_index”が見つかりません。
テーブル “oc_share”のインデックス “initiator_index”が見つかりません。
テーブル “oc_filecache”のインデックス “fs_mtime”が見つかりません。

occ db:add-missing-indices を実行して解決.

$ sudo -u www-data php ./occ db:add-missing-indices

imagickモジュールの導入

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このインスタンスには推奨されるPHPモジュールがいくつかありません。 パフォーマンスの向上と互換性の向上のために、それらをインストールすることを強くお勧めします。
imagick

php-imagick パッケージを導入してapache httpd2を再読込

$ sudo apt install php-imagick
$ sudo service apache2 reload

データベースのbig intへの変換

20190814 01 08 22 10566

データベース内のいくつかの列で、big intへの変換が行われていません。 大きなテーブルでカラムタイプを変更すると時間がかかることがあるため、自動的には変更されませんでした。 ‘occ db:convert-filecache-bigint’を実行することによって、それらの保留中の変更は手動で適用できます。 この操作は、インスタンスがオフラインの間に行う必要があります。 詳細についてはこれに関するドキュメントページを読んでください。
activity.activity_id
activity.object_id
activity_mq.mail_id
filecache.fileid
filecache.storage
filecache.parent
filecache.mimetype
filecache.mimepart
filecache.mtime
filecache.storage_mtime
mimetypes.id
storages.numeric_id

occ db:convert-filecache-bigint で反映

$ sudo -u www-data php ./occ db:convert-filecache-bigint
Following columns will be updated:

* activity.activity_id
* activity.object_id
* activity_mq.mail_id
* filecache.fileid
* filecache.storage
* filecache.parent
* filecache.mimetype
* filecache.mimepart
* filecache.mtime
* filecache.storage_mtime
* mimetypes.id
* storages.numeric_id

This can take up to hours, depending on the number of files in your instance!
Continue with the conversion (y/n)? [n] y

Nextcloud 16にも上げてみたいのですが,phpのバージョンを上げないといけないしE2EEプラグインが未対応だったりするのでとりあえず今回は見送りです.

20190814 17 08 22 16312

環境

$ sudo -u www-data php ./occ --version
Nextcloud 15.0.10
$ dpkg-query -W mariadb-common mariadb-server-10.1 php7.0 php7.0-mysql php-imagick
mariadb-common  10.1.38-0+deb9u1
mariadb-server-10.1     10.1.38-0+deb9u1
php-imagick     3.4.3~rc2-2
php7.0  7.0.33-0+deb9u3
php7.0-mysql    7.0.33-0+deb9u3
$ lsb_release -dr
Description:    Debian GNU/Linux 9.9 (stretch)
Release:        9.9
$ uname -m
x86_64

Nextcloudの公開リンクURLをカスタマイズできるShareRenamerを試す

NextcloudでURLで共有を行うと,ランダムな文字列のURLが生成されます.これは第三者が推測しにくいようになっています.
しかし,印刷物などでURLを教える際には入力するのがとても面倒です.

ShareRenamerを使うとURLを任意の文字列に変更できるようになるのでこの問題が解決できそうです.

ShareRenamerを導入した後にURLで共有を行うと,rename用のテキストボックスるが現れます.このテキストボックスに任意の文字列を入力して「Rename」ボタンを押すと好きな文字列に変更できます.

20190115-21-01-54-25819.jpg

20190115-21-01-52-26787.jpg

一般公開してはいけない場合はパスワードで保護するようにしましょう.